1話 異世界への誘い
初めての小説、初めての投稿となります。
ぶっちゃけ、おっさんの脳活ですので期待はしないで下さい。
「ありがとうございましたー」
背中に店員さんの声をうけながら、ちょっとだけウキウキして中古ゲームショップの外へ出る。
「さーて、今日からゲーム三昧といきますか」
そう、今日から俺はゲーム三昧の日々になる予定だ。
なぜなら今日から、無職になったからだ!
…………
…………
イヤ、別に仕事クビになったからとか、会社が倒産したからじゃないから。
まとまった資金ができたから、仕事を辞めてリタイアしただけだからね!
…………
えー……なんだ……とりあえず簡単な自己紹介でもしとこうか。
まず名前は、平中 並太郎……歳は42のおっさん。
昨日まで普通のリーマンで、もちろん先祖代々の由緒正しい庶民だ。
身長は181センチで中肉、もちろん腹はポッコリだ……少し鍛えよっかな……。
好きな食べ物はラーメンだけど、最近油っけが強いのはちょっと……って、んなコトどうでも良いって?
だよねー。
で、なんで仕事辞めたかというと、5年前に父親、3年前に母親が他界してそこそこの遺産を残された。
両親共にいい歳になってから俺が生まれたので、平均寿命ってトコだろう。
そこで、なんとはなしに遺産運用したらなんか増えたので、もう働かなくてもいいかなーってノリで仕事辞めてみた♪
イヤ、実際、平均的リーマンの生涯賃金の3倍以上になったんだよね、総資産。
自分でも驚いてる。運用してるうちに楽しくなって、いつの間にかこうなったのだ。
辞めてもいいよね、仕事。
そして仕事してる間は全然できなかったゲームを久しぶりにじっくりやろうと、さっきの中古ゲーム屋で最新のゲーム機と有名タイトルのゲームを3本ばかり買ったのである。
ちなみに全部ファンタジー系のRPGね、アクション系はこの歳になるとちょっとキツいのだよ。
つーかウチの会社、いつからこんなに残業と休日出勤だらけになったんだろなー。
確か20代の頃はもっと時間に余裕あったはずなのに……あ、てかもうウチの会社じゃなかったか。
まぁいいや、もう俺とは関係無いし。ゲームのコト考えよっと。
そうして買った中古ゲームのパッケージ裏を読みながら、ニマニマ笑顔で歩いていたら『ソレ』は起こった。
「うおぉうぁぁ!」
なんか足元に穴が開いていて、俺はそこに落っこちたのだった。
小説って難しい…。