2.わちゃわちゃ
今日はとても暑いです。
皆さん熱中症に気をつけてくださいね。
今回の話では小説内の事を説明してあるります。
何時か人物紹介もかねてまとめようと思います。
2日3日に1話のペースで投稿していきたいと思います。
おはようございます。今日もいい天気です。
じゃなくて!
昨日はすっかり頭から抜けてたけど、よく良く考えたら私って容姿変わってる系?
前の世界での私の容姿は、黒髪黒目で背中までのストレートだった。
でも、今見えている髪の毛はプラチナブロンドに見える。ちなみにプラチナブロンドっていうのは金髪に銀髪を足した感じ…?んー。薄めの金髪にシルバーのキラキラを足した感じかな。
やっぱ、気になる……。
ということで、鏡を作ってみたいと思います。そう!今の私は頑張れば何でも作れちゃうチートちゃんなのだ!…うわぁーないわー。恥ずかしい。自分でチートちゃんとか……。
よし!気を取り直して、作ってみたいと思う。
せっかくだから全身見れるやつにしよう!
イメージとしては、白のアンティーク調かな?
目を瞑ってむんむん唸ってイメージを固める。そして、目を開くと目の前にイメージした姿見(?)があった。
すげぇ!え、意外と簡単?
白を基調として周りに控えめの金の装飾がついていて、4本の猫足に支えられた姿見の中にはプラチナブロンドのお尻の下までの長さの髪を後ろに流し金色の瞳を持つ少女がいた。
び、美少女!
でも、よく良く見れば前の私に似ている気がする。ほら、前髪の微妙なぱっつんの感じとか、猫目とか、気の弱そうな眉毛とか…。
まぁ、微妙なぱっつんの感じは私が自分で切ってたからなんだけどね。残念なことに神様はそんな細かいところまでベースにしてしまったらしい。別に前髪こだわってないから、個性じゃないよ?失敗しただけだよ?
いやぁ…唖然だね。ちなみに服は白のオフショルダーのワンピース。七分で袖が広がっていて、裾もバルーン状になっているから余計可憐に見える。
めっちゃ色白だし、胸も前より大きくなった気がする。よっしゃ!
これは!着飾らなければ!
勿体ないよぉー。こんなに可愛いのに!
そうだ、服も作れるんだよね?何作ろう?何でも似合いそうだなぁー。
よし!決めた!
目を瞑ってイメージする。やっぱり白が似合うと思うから、白のチューブトップドレスにする。スカートは膝ぐらいの丈のふんわりで。ついでに、ペチコートも作る。これは、ズボン型にしておけば下着見えなくていいよね!
こんなもんかなと思い目を開けば、淡い光が目の前で輝く。手を差し出せば、そこにイメージしたとおりの服が手に乗った。
なんとも不思議だ。やっぱり前の世界では科学か発展していたから、それでは説明がつかないような事ばかり起こる今の世界は私にとって真新しい事ばかりだ。そういえば、こっちの科学現象はどうやって説明されているのだろう?そもそも科学現象がないのか?魔法ですべて片付けることが可能なのかもしれない。
そんな事を思いながら、そのまま着替える。森の中で人はいないし、レオとリオは狼だし聖獣だ。羞恥心なんてものはない。
そして今作ったばかりの姿見をのぞき込む。やはり私の目は間違っていなかった!中にはお人形さんみたいな女の子がうつっていた。
うんうん。美少女は何着ても似合うよね!
なんて関心していると、声がかけられた。
『おはよう。ん?着替えたのか?』
素敵なバリトンボイスこと、レオだ。
なんと!彼は心まで紳士だった。服が違うことに気づいてくれるなんて!
「おはよう、レオ。そうだよ。」
『よく似合っているぞ。ん?空間にしまってあったのか?』
はい、対応まで紳士でした。
やっぱり、昨日持って無かったもんね。気になるよね。
まぁ、言ってもいいか。
「ありがとう。うんん。神様に貰った力で作ったの。創造の力っていって、想像したものを具現化できるの。便利でしょう?」
『あぁ、納得だ。お主は転生者だと聞いた。異世界人は想像力が豊かだというからな、その力はピッタリだな。』
転生者だということも知っていました。神様に聞いたのかな?
まぁ、確かにあっちの世界は今の世界に比べて、だいぶ発展してたもんね。
「そういえば空間にしまうって何?」
空間ということは、空間収納みたいな?アイテムボックス的なのかな?
『アイテムボックスと言った方がわかりやすいか?空間魔法を持っている者なら誰でも使うことが出来る。空間の中に物をしまうことが出来る。使用者の魔力量によりしまう事の出来る量は変わるが、中に入れた物は入れた時の状態を保つことが出来て劣化しないのが特徴だ。』
まんま私の知ってるアイテムボックスだ。
「なるほど。じゃあ、私にも出来るかな?」
やっぱり使ってみたい。便利だし、こんな森の中にそのまま置いておくって言うのはちょっと…ね?
『出来るのではないか?空間を裂いてそこを広げるような感じだ。』
むむむ。空間を裂く?難しいな…。
ん!空間に手をあてて、そこから魔力を流し込む感じで…。
「できた!こう?」
『あぁ。なかなかのコントロールだ。』
お褒めの言葉をいただきました!
取り敢えず、姿見をしまってみる。おぉ?空間に姿見を入れると、途中からスーって消えていく。不思議だねぇ。あれだ四次〇ポケットだ…。
ついでに着ていた服もしまっておく。
「よし!ありがとう、レオ。」
『どういたしましてだな。』
なんて、のほほんとした空気が流れる。
ちなみにこの間リオは私のソファとなっていた。
暇…いや平和なので、神木とレオ達についてついて少し話をしようと思う。
まず、神木。神木と呼ばれているが、エルフの国では世界樹とも呼ばれている。
これは、世界の安定を保つ木で、世界ができてからずっと存在している。しかも、めっちゃデカイ。中に一軒家が入るのでは?というぐらいデカイ。私が100人いても幹の部分を1回りできないと思う。直径が50mは超えている。高さもスカイツリーぐらい…いやもっとある。高すぎで下からは全くてっぺんが見えない。
次に、この神木がある神威の森。これまた広い。馬鹿みたいに広い。東京ドーム何個分と言えればいいが、私は生憎東京ドームに行ったことがないため馬鹿みたいに広いとだけ伝えておく。
この森は3つの国と接している。一番多く接しているのが人族主義であるノスタリカ帝国でヤツらが召喚された国だ。あとの2つはエルフの国と獣人の国でほとんどの人々はそう呼んでいるのでこうやって紹介しておく。
ちなみに、人族主義であるノスタリカ帝国が今現在神威の森に攻め込もうとしている国である。
そして、この森は3層に分かれている。1層は一番外側の森のことでここは誰でも入ることが出来るため、狩猟場や採取場として人気だ。特に駆け出しの冒険者にはダンジョンよりも人気がある。
2層は魔獣が住んでいる。魔獣といえども、悪いヤツではない。魔素…魔力の元となるものを食べて生活している。
なので、ここの魔素はかなり濃い。魔法の使えない者にとってはキツイだろう。魔素を食べるのなら無くなってしまわないかと思うが、魔獣が死んだら魔素に戻るのでこの森から魔素が消えることは無い。謎の無限ループだ。
そして3層。この神木の周りの森のことで、ここだけは特別で結界が張ってある。そのかわり神木から半径3km程しかない。それでも広いか…この結界は神木と連動しているので、結界が壊されると神木にも多少だがダメージがあるのだ。
人間やエルフ、獣人は通り抜けられないが動物達は結界を通り抜けられるので、この森にもちゃんと生き物がいる。ちなみに小動物が多い。
とまぁこんな感じです。
そしてレオ達について。彼等が聖獣だというのは前に話したが、聖獣とは各地で神と関係のある聖域を守るためにいる。
飲食や睡眠を必要とせず、膨大な魔力を持っているのでどんな過酷な環境でも守り抜くことが出来る。魔獣との見分け方は、金色の瞳かどうかだ。金に近い黄色や小麦色の瞳を持つ生物はいるが、正真正銘金の瞳を持つ者は聖獣以外いない。
レオとリオの姿は、レオが黒くリオが逆に白い毛皮を持っていて、2匹とも聖獣の証である金色の瞳をしている。体はとても大きく、鼻の先からお尻まで10mは軽くある。尻尾はとてもフサフサで2・3mはある。
スタンダードがこの大きさだというだけで、自由に体のサイズをかえることができる。普段は特にすることがないので、お散歩や昼寝をしている。が、神木に何かあったり結界に異常があったらすぐに飛んでいけるようにしている。
とにかく!ここは、もふもふ天国です。
なーんて、ね。ちょっと脱線している気もする。
そんなことをリオのお腹に抱きついてモフモフしながら思う。
…平和だ。それはもう暇になるぐらい。
私も聖獣と同じで、飲食や睡眠は必要ない。街に行けないこともないが、神木の側はとても居心地が良いから離れたくない。多分私達はそういう風に作られているのだと思う。本能とも言うが…。
それは、聖獣達も一緒だ。今では人間達の側には聖獣がほとんどいない。過去、私利私欲のために聖獣を捕らえたり聖域を我がものにしようとしたからだ。
いるとすれば、エルフの国にある大きな湖を守る大蛇だろう。
人族主義の国、ノスタリカ帝国にある山の頂上にも墓石を守る氷龍がいるが、会いに行くまでが命懸けだ。低温の中を1万km以上登らなければならないのだから、命が何個あっても足りない。勿論私も行きたいとは思わない。でも、会ってみたいという好奇心はある。
まぁ、そういう事で今のところ聖獣達は邪魔されずに平和に暮らしている。
さて、何の話をしてたんだっけ?
まぁ、いいやー。
昼寝をしようとリオに抱きつくと、私を抱き込むように丸まった。
ぽかぽかしていて陽だまりの匂いがする。
リオは女性らしさがあって、お母さんみたいで昨日も寝る時に私が冷えないようにしてくれた。確かに人の形をしているから彼女にとっては弱く見えるのかもしれないが、私は半神だから多少の異常気象は耐えれるのだ。
リオも知っているはずなのに…でも、ありがたいのでされるがまま。
「ん?」
こんな平和ボケしている私だが、ちゃんと[探知]は常時発動にしてある。
そんな[探知]に何かが引っ掛かった。とても大きい。
リオも気づいたらしく、私と同じ方向を見つめている。
光った!むむむ?聖獣?
どんどんキラキラしているのが近づいてくる。デカくね?レオ達よりデカイぞ。
ドラゴンだ!
蛇に手足をはやした龍ではなくて、西洋の方でスタンダードの竜だ。
しかも黄金の鱗。ここにきて1番のファンタジー感ヤバイやつだ。
そのまま竜は私達の側に着地した。
大きな瞳は聖獣の証である金色をしている。胴体だけでも30m近くあるのでそこにいるだけで威圧感が半端ない。
『久しぶりだな、黒狼白狼よ。』
心の中で実況している渋みのある声が聞こえた。目の前のドラゴンさんの声だと思う。いい声してますねぇ。聖獣の声はいい声ばかりなので、お喋りしているだけでも私にとっては楽しい。
「リオ。あのドラゴンさんは?」
抱きついていたリオから起き上がりお腹の部分をツンツンとしながら問う。
『アレも神木を守る聖獣でね、しばらく森の外の偵察に行ってたのよ。』
なぁるほど。
…え?アレって言った?アレって言ったよね!?お母さん!?
仲悪いのかな…。
それにしても、神木を守る聖獣って3匹?3体?いたんだね。守りが厳重すぎる。
『お主が半神か?やっと半神が生まれたと聞いて、急いで飛んできたのだ。』
そう言ってガハハハハと豪快に笑った。おおう豪快なじっちゃんキャラですか。
てか、いきなり私に振られてもな…。
『可愛い子でしょう?見たんだったら戻りなさい、貴方に見せたら減ってしまうわ。』
ちょいちょいリオさん。私は見られても減りません。そんな事が可能だったら私は初日で消滅していることになりますよ?
『ガハハハハ!減るわけないだろう!良いだろう?見るだけではないか。』
なんて、豪快なドラゴンなんだ……。
ドラゴンって無口なイメージじゃん?それをことごとく打ち破ってきましたよ。このヤロー、寡黙なドラゴンさんってカッコイイ!っていうのがお決まりだろ。
『減るわ。貴方みたいな変態オヤジに見られたら!ほら、用は済んだのだからさっさと偵察に行ってきなさい。』
リオさんご乱心ですね。
てか、変態オヤジって。ドラゴンさん変態オヤジですか。
『白狼はいつにも増して厳しいな。のう、酷いと思わんか?半神さんよ。』
「え…。」
いきなり振らないでよ。お母さんがご立腹だからそれ以上煽らないでぇ!それに、そんなこと聞かれてもなぁ…。
『まぁ!私は白狼ではないわ。ちゃんと、リオレッタという名前があるのだから。それにこの子にもちゃんと名前があるのよ。失礼なヤツね。』
リオさん激おこプンプン丸です。
『なぬ!お主名をつけてもらったのか!?』
『ちなみに我はレオンハルトだ。』
ちゃっかりレオさんも紹介してます。えっと、この流れで私も自己紹介した方がいいのかな?
「遅くなってすみません…初めてまして。半神のルナと言います。よろしくお願いします。」
リオのモフモフから出てペコリと挨拶する。
『ルナか良い名だな。お主らだけずるいぞ!ルナよ、我にも名をつけてくれぬか?』
えぇー!マジすか…。
確かに1人だけ仲間はずれっていうのもダメだよね。
「ん〜じゃあ、アル。アルバートなんてどうですか?」
この際、アルバイトに聞こえるのはスルーして!アルバイトからとったから!まるでアルバイトのようにリオにこき使われているから…。
『うむ!気に入ったぞ!ありがとな、ルナよ。』
良かった、気に入ってくれたみたいで。そして、気づいていなくて。ごめんなさい…でも後悔はしていなーい!
そんなこんなで今日も1日が終わってしまった。
アルはしばらくここに留まるそうで、明日偵察した時の様子を話してくれるそうです。
途中からレオが出てきていなかったりしたが、そこは気にしない。彼こそ冷静無口、寡黙紳士キャラなのだから。
さて、明日は何をしようか。
私はリオに包まれて眠りについた。
ちょっと話がまとまらず読みにくいですよね…。
時間がある時に少しずつ修正していこうと思うので、誤字脱字などありましたら教えてくれると嬉しいです。
あと、こういうのを書いて欲しい!などありましたら是非リクエストお願いします!