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転生先で女の子を救ったら人生が変わった  作者: アンディオス
五章 楽しいお泊り旅行?
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第五十四幕 これから何をするのか

 三十分は抱き合っていただろうか

 お互いが泣きながら抱き合っていたせいで肩の部分がカピカピだ

 普段なら気になるけど、今は別の事の方が気になってしまう


「ソラ、僕がここにいるの何で分かったの?」


 ソラどころか誰にも言ってない

 記憶凍結が解除されてからすぐに走ってあの二人から離れたから、誰にも知られていないと思っていたのだがソラは見つけてくれた

 ソラのおかげで今の僕があるから何かを言うつもりはないけど、ちょっと気になるのだ


「この森、全部私の能力で出来てるからね。何でもわかるの」


「そうなんだ……すごいね、ソラ」


 尊敬の念が湧く

 僕の背中で赤くなった顔を隠そうとする可愛い一面はあれど、彼女は強い

 こんな事が出来るソラを守れるまで強くなるビジョンがちょっと浮かばない

 目標が出来たから今まで以上に頑張れるとは思うけど、それでも超えるべき高い壁を前に尻込みしてしまう

 ま、それはあきらめる理由にはならない

 地道に頑張るしかないモノだって理解しているから


「そんな事よりも、あの二人には謝らなくちゃいけない。一緒に来てくれるかな、ソラ?」


「お安い御用、だよ。それに、ちょっと聞きたいこともあるしね」


「聞きたいこと?」


 何だろうか

 まぁ後で聞けるだろうから今はいいか

 とりあえず、早くアジトに行こう

 心配してくれているだろうから



 アジトにて

「よがったな”ー! ユ”イガー!」

「うわぶっ!?」


 ソラが事情を簡潔に説明してくれた後、アキラが号泣しながら抱き着いて来た

 よしよしと頭を撫でられながら左右に揺らされること約十秒、ソラが嫉妬してアキラから引きはがしてくれたことで脱出した

 アイゾメからは怒られたが、生きる事を選んだことを喜んでくれた

 アイゾメは「同郷のよしみだから」と言っていたがアキラが「ボスはツンデレだからな~」と茶化していた

 二人のやり取りを見ていると自然と笑顔になれた


 色々とひと段落したところで、ソラが本題を切り出す

 その内容は


「ユイガの親父さんが魔力を使っていた……か」


 とのことだ

 僕はなんでそんな事がわかるのか知らないけど、ソラが言っているのなら間違いないだろう

 それに僕からしたら一人称で記憶を見ていたけど、三人称視点だと何か見え方が違うのだろうか

 それに何で、父さんが魔力を使えるのか

 それを確かめる為、もう一度僕の過去を見ることになった


「一様聞くけど……大丈夫?」


 僕の袖をつかみながらソラが聞く

 そんなソラに僕は頷きかける

 言葉はいらない

 きっとこれだけで伝わるから


「それじゃ、始めるわ 情報収集(インプット)


 僕の頭に乗せられた手から眩い光が発せられ、辺りを照らす

 その光と同時に記憶がフラッシュバックする

 この記憶は他の三人にも見えているのだろう

 三分間ほどで光が収まり、アイゾメが腕を組んで何かを考えこむようなポーズを取る

 ソラも同じだ

 何もわかってないアキラと僕は空気みたいなものだ


「……ソラさん、ちょっと──」


 二人で耳打ちし始めてしまった

 まぁ聞いてわかるような物でもないからいいか


「なぁユイガ」

「なんですか?アキラさん」


 暇を感じて遊んでいようかなと思っていたところ、アキラが話しかけてきた

 何の様なんだろうか?


「さっきは混乱してちゃんと見れてなかったから気づかなかったが、お前らを襲撃した三人組の内の一人、あれミレイだったよな」

「あっ」


 そういえばそうだ

 そこら辺の話は完全に頭から抜けていた


「もしあれが本物のミレイなら、謝らなくちゃなんねぇからな」


「……そんな必要ないですよ」


「いや、アイツを助けたのはオレだからな。オレの責任だよ」


「でも、僕は責めませんよ、誰もね。ミレイさんは自分で考えて、自分の意志で何かを成そうとしたんだと思います。そこにアキラさんが悪いって要素は微塵もないですし、ミレイさんに関しても、彼女の人生なんで口を出すのはお門違いだと思いますしね」


「そうか。……まったく、お前にはかなわねぇわ」


 少し嬉しそうに見えたアキラの笑顔に僕も微笑み返す

 年長者だからいろいろと考える事があるんだろう

 でも、僕が言えたことじゃないけど一人で抱え込むのは良くない

 周りに頼れる人がいるのだからもっと頼ってもいいんじゃないだろうか


 話し終えたであろう二人が僕らの方に来る

 何とも言えない表情をしている

 問題でもあったのだろうか


 そんな事を考えてマサミチが心配そうな顔をしているのに気づいたソラが肩をすくめて息を漏らす


「そんなに大事じゃないから心配しないでよ、行く所ができたってだけだからさ」


「行くところ?」


 オウム返しで聞いたその問いはアイゾメが返してくれた


「ある事を確かめるために〝世界樹の知恵〟と呼ばれている図書館みたいなところに行きたい。けど、国が運営している大切な資料やらを保管している場所だから許可をいろんなところから取らなきゃいけない」


 そこに付け加えるようにソラも話始める


「許可を取る必要があるのは国の重役達

 けどこれに関してはオーニアスちゃんに協力を仰げばスルー出来る

 だから私たちが行く必要のある場所は二つだけでいい

 城下町・上層にある聖信区(せいしんく) 世界樹を信仰する宗教団体の本拠地〝常盤の雫(ときわのしずく)

 城下町・中層にある中央商業区 貴族でありながら中層に住み、生活をしていて国のありとあらゆる金に関わりを持つ国一番の金持ちの家〝バリオス財閥〟

 この二つよ」


「何を確かめるために行くの……?」


 いろいろと規模が大きいように感じる

 そんな事をしてまで何を調べると言うのか

 僕の記憶の中から、何を感じ取ったのだろうか


 その事を問うようにソラに尋ねる

 ソラが真剣な表情になり、口を開く


「マサミチ君のお父さん、もしかしたらここに来た事があるのかもしれないの」


 父さんがここの世界に来た事があるかもしれない

 それが何を意味する事なのか、僕にはわからない

 でも、ソラが必要だと言うのなら僕も全力で頑張る

 それが正しい事だと信じて

最後の一文考えるの難しい……!

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