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転生先で女の子を救ったら人生が変わった  作者: アンディオス
五章 楽しいお泊り旅行?
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第四十一幕 唐突

 さっきの人は誰だったんだろう


 チョーに髪の毛をもてあそばれながら考える

 会ったことのない初対面の人、それなのに何故か安心感を与えるような雰囲気を纏った人


 でもなんでアキラ達はあの人の事を教えてくれなかったのだろうか

 なんで僕はあの人の事を知らなかったんだろう

 もしかしてあの時にはいなかった人だったのかな

 うーん、考えてる時くらい三つ編みもどきを作るのは止めようか


 チョーを抱きかかえ膝の上に乗せる

 チョーはこうやって誰かの膝の上で喉を撫でられるのが好きらしい

 本当の犬みたいだな


「いやー来てくれたって言うのに夜まで対応できなくてごめんね」


 僕が作った冷水に浸したタオルを目に当てていたアイゾメは死にそうな声で言う


「最近ずっと追っていた奴の尻尾を掴んでね、いろいろやることが重なってホント、はぁ~」


 大きなため息をついている所を見ると本当に疲れたんだろうなという事が伺える


「んで、何の様なのさ?今あんまり協力できそうにないよ?」

「いやいや、今日泊まる場所がないから泊めてーってだけだから」


 あからさまに安心してるよ、でもそりゃそうか

 忙しい時に持ってこられた案件が場所の提供だけならまだ楽なんだろう


「ああそうだそうだ。遠征帰りの子がいるから今のうちに紹介しておこうって思ったんだけど……なんかいなくてね」


 遠征帰り……あの人かな


「その人ってまさかアカツキって人ですか?」

「えっなんで知ってるの?そうだ──」


「そうだよー私はアカツキって言うんだぁ。あはは」


 不意に横から声を感じた


 横を向くとそこには足を組んでチョーの喉をウリウリと撫でているアカツキがいた


「あー! いたー!」

「うわぁ! いたぁ!」


「あははっ! いるぅ~」


 いたずらっぽく笑うアカツキは何故かアイゾメに捕縛された

 ペッとのリードを持つかのように縄を持っている


「もう、酷いじゃんみんなのリーダーアイゾメちゃんは何時から緊縛プレイに目覚めたのさ。私は悲しいよ」

「目覚めてない!! あんたがそこら中あっちこっち行って見つけにくいから捕まえてんのよ!」

「あらら、私のせい?罪な女だね」


 何を見せられているのだろうか

 アカツキの付けている目隠しも相まって危ない事をしているようにしか見えない


「いやいやまあまあ。初対面がこんなんじゃ恰好がつかないんでね。真面目にさせてもらうよ。私は(アカツキ) 天歌(テンカ)だよ。気軽にアカツキと呼んでね」


「僕の名前は……ユイガマサミチです。よろしくお願いします。アカツキさん」

 

「いいじゃん。礼儀正しい子は嫌いじゃないよ」


 人差し指を僕の口に当てて口を塞ぐ

 あれ?なんで手が出て……縄で縛られてたはずじゃ

   

「瞳を閉ざせ 暗感(あんかん)


 視界が闇で覆いつくされる

 確かに目は開いているはずなのに


「うぉ!?」


 身体に浮遊感を感じる

 足が地面についている感じがしない

 音だけが僕の現状を教えてくれる


 なにも見えない中で聞こえる音は意味もなく虚しく響く


「はい終点」


 手を叩いた時の乾いた音が響いて闇が晴れる


「ここは……」

 屋根の上だ、それもアジトの……

 アカツキはいつの間にか持っていた刀を抱いて体操座りのような体勢で僕の顔を覗き込んでいる

 近くで見れば見るほどわかるのはアカツキの目隠しは光すらも通していないものだと

 それでも僕の顔を覗き込んでいる


「んふふ、動揺してるね。その心音もっと聴かせて?」


 怪しく笑うアカツキの姿が月光に照らされて綺麗に輝く

 長い髪を耳にかけて僕の胸に耳を当てる

 近くに感じる体温が僕の心拍数を速めていく


 アカツキは離れようとした僕の身体にさらに近付き、ほとんど密着する

 さっき喋っていた人と本当に同じ人なのかと思えるほどミステリアスで……


 かつてないほどに緊張して背筋が伸びる

 顔から火が出ているんじゃないかってほどに熱くなる

 身をよじって離れようとする僕をアカツキは抱き寄せて静止させる

 抱き寄せられた時にアカツキの髪が揺れる


「っあ……」


 懐かしい匂いが鼻を突く

 懐かしい、昔の父さんの匂いにそっくりだ

 そう思うと緊張がほぐれて身体が楽になる


「さてと、君を拉致ったのは他でもない。君たちが面白そうなところに行くって小耳に挟んでね。私も連れて行って欲しいんだ」


 ……この人は急に何を言っているのだろうか


 緊張がなくなった事で冷静に考える


 耳元で言われた言葉は不思議なものだった

 なぜこの人はアルベリの家に行くことを知っているのだろうか

 なぜこの人も行きたいのだろうか

 ちょっとよくわからない


「えっと……?」


 絞り出すようにして出した声に反応するようにアカツキはさらに抱きしめる力を強くする

 

「まさか断らないよね?ね?同じ地で産まれた者同士仲良くしようよ」

「急に言われても……それに僕の一任だけで決めれるわけじゃ──」


 困惑しながらも言葉を選んで話していた

 そっちに意識が割かれていたからだろうか

 後ろからの気配に気づかなかった


「……マサミチ君」

「え」


 気づいた時にはもう遅く、アカツキに抱き着かれた姿勢のまま頭を鷲掴みにされる


「弁明、あるなら聞くけど?」

「ご、誤解なんだけ──どぅぉ!?」


 全部の言葉を発する前に、ソラ直伝のお咎めチョップが頭に炸裂した

 カンカンに怒ったソラに、誤解だと説明してアカツキも何故かアルベリの家について行きたいと言うのに日付が変わるまでかかったのはどこかに置いておこう


 なぜアカツキがついてくるのか、後に判明したことだが仕事をさぼるためだったそう

 あまりよく知らない人だったからソラは断るだろうと思っていたが、何かを囁かれた後、了承した

 何を言われたのかは知らないけど少し動揺している様な雰囲気を感じた

 

 そんなこんなで僕たちについてくる人が一人増えた

ちょっと短すぎたかもしれない……

それに書き溜めていた小説が残り少なく……

投稿頻度が落ちるかもしれません

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