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頂点の戦い

基本的にアルドルフの視点で書いてます

この話は別に読む必要のないものなので飛ばして読んでもらってもいいです

『それでは!! 試合!!! 開始!!!!!!』


 さて、今回も一筋縄ではいかないと気を引き締めようか


 互いに構え、魔力を高めていく


 ガルマ・グランベル、彼は優秀な人間だ、魔力量、質共に上澄みと言っても差し支えがない

 彼の武器、昨年よりも強固なものに仕上がっているだろう

 私の勝ち筋は、如何にして自分のペースを作るかだ


重点(ポイント) 不可逆(リバーシ)

「鍛造 金無忌(かなむき)


 静かな魔力の波動が観客を魅了する


 強い能力、強い影響力を持った技を使うにはそれ相応の魔力量が必要になる

 ただそれはヘタな奴に限る

 魔力の消費を抑えるんじゃなくて、混ぜて使うんだ


 重力を無視したガルマがアルドルフの首を狙う

 アルドルフに向かって落ちるような動きで距離を詰めていく

 アルドルフは手元に鍛造した短剣を自分の周囲を囲むように振る

 切った軌跡をなぞるように光の帯ができ、アルドルフ周辺の空間を満たす


「ちっ、またそれか。対応できないあの頃とは違うぞ!」


 よし、挑発には成功した

 ガルマの重点 不可逆はある一点を重力の発生場、つまり地球の核みたいな場所を作る

 対して私が使ったのは金無忌、効果は〝空間の隔離〟つまりは無空間を強制的に創り出すだけの技だ

 私の創った無空間は本来人間に害することは無い、ある一定の速度を出さなければだが

 空間を忌避する物質で鍛造した失敗作

 去年は使い捨てにすることで効果範囲を意図的に増やしたが、今回は嫌がらせのために残しておく


 アルドルフの創った無空間の寸前でガルマの速度が落ち、地に足を付ける

 魔力のこもった拳が風を切る

 最低限の動きでかわしつつ状況判断をする


 あの動き、前々回の負けそうになった時の動きに似ているな

 どこかに同じ強さの重力場を設置して釣り合いを持たせたのだろう

 重力場を探すのも面倒だが、放っておくと物理法則を完全に無視した状態になるから、先に対策しておくのだ


加護付与(エンチャント) 操空」

 

 私が最強たる所以は低魔力(ローコスト)で加護、つまり弱めの能力を付与できるからだ

 さぁ自由に飛び回れ、壊れ砕け散るその時まで


 アルドルフの投げたナイフは意思を持ったように飛び回る

 魔力の軌跡を残しながら


「させん! 重点(ポイント) 加圧(コンセントレイト)


 自在に飛び回る短剣を視界の端にとらえ、重点を発生させる

 加圧(コンセントレイト)は内包魔力の少ない〝物体〟のみに作用する技

 短剣の中心に圧を掛け、いともたやすく鉄屑に変えた


「そこ、狙ってた」


 少しばかりの集中力と意識が短剣に向いた隙に拳が七発、ガルマの身体にめり込む

 アルドルフの打撃は他の者と明確な違いがある

 それは使い所だ

 本来魔力で強化するのは殴った際の反動の軽減と、威力増進のために使うものである

 だがアルドルフは殴った瞬間に使う

 アルドルフはもとは平民、中層に住む鍛冶師だった

 そこで育まれた筋肉は、もはや魔力を纏わずとも十分な威力を発揮できるようになっていた

 反動の軽減もいらない、ならば全ては威力のために


震掌(しんしょう) 後刻(ごこく)


 アルドルフの放った拳の跡が爆ぜる


 アルドルフの家に代々伝わる技術がある

 鉄の〝流れ〟を見る技術だ

 アルドルフはこれを利用し、相手の防御に逆らわず、内部に直接魔力を叩き込むことができる


「ごぶっ……」

「鍛造 松風 早風 水面風」


 三本の剣が同時に展開され、ガルマに向かって射出されるが当たる直前に地面に落ちる

 剣はめり込むようにして砂に埋もれていく

 これも計算のうちだ


「剣よ起きろ」

 言葉に反応したように砂に埋もれた剣が魔力を宿す

 三つのつむじ風が発生し砂を巻き込み勢いを増していく

 

「墜ちろ 重撃(グラビレイ)

 

 またも仕事を果たす前にすべてが叩き落される

 三本の剣を同時に操ったことで、意識が多少魔力に行っている

 

 アルドルフの勝ちパターンは大きく分けて三つ

 一つ目、対応できない量の剣の雨で沈める強引な勝ちパターン

 二つ目、アルドルフの持つ恩恵加護を与え、性質を変化させる能力で相手の能力に適応し、完封する

 三つ目、奥の手と秘蔵の武具を取り出し倒す


 この三パターンのうち三はほとんど使われない

 使うと相手を殺してしまい、失格になるからだ

 故にアルドルフとの戦いで気を付けるのは、いかに剣を作る暇を与えないかだ


重根(グラディアス)


 ガルマを中心に半径十メートルほどの地面が沈む

 もちろん、アルドルフも対象内だ


重拳(グラビティナックル)


 砂に足を取られた上で重力で押さえつけられたアルドルフはガルマとの至近距離の攻防を始める


 右、下、右、フェイント、左、能力、カウンター

 冷静に一つ一つ捌いていけば問題ない

 怒涛の攻撃に見える連撃も、目に魔力を集中させれば問題ない

 ガルマの重拳(グラビティナックル)は当たれば無事では済まないが当たらなければどうという事はないし、今回は軸が固定されているからそこに意識を割かないでいいのも助かる

 巻き込む重力も気合で耐えれば行ける

 それに――


 時間にしておよそ十秒

 激しい近接線

 凝縮された時間の中でガルマは流れを掴んだ


「ぐっ……」


 重拳(グラビティナックル)の効果範囲にアルドルフの身体が入ってしまったのだ

 一撃、アルドルフの顔面にガルマ渾身の一撃が綺麗に入る

 だがそれだけでは終わらない


重点(ポイント) 記録(チェック)


 アルドルフの頬に痣とは違う何かが浮き上がる

 

「僕の勝ちだ、前のように時間はかけない。」


 殴られた事でのけぞっていたアルドルフが引き寄せられる

 ガルマの右手と重点(ポイント)の当たった場所が引き合うようにして近づく

 何度も拳が当たるが、その都度防御される

 だがその度にガルマの魔力のマーキングが増えていく

 約数十秒の殴り合いの末、アルドルフの身体がマーキングで埋め尽くされる


「僕の勝ちだ、アルドルフ・グラドーワ!! 特異点(シンギュラポイント) 終末(ラグナロク)!!」


 アルドルフを起点にガルマの魔力が集中する

 傍から見たその光景は、全ての終わり(ブラックホール)がすぐそこで創られているようだ

 ガルマの幾度とない攻撃をすべて受け切った強靭な体をいとも容易く折りたたんでいる

 

「無理するなよ、きついんだろ?」


 この言葉は重力に飲まれて届いていないんだろうな

 毎度のことだ

 コイツは最後の最後で油断する

 そこは何時まで経っても変わらない

 だから、私はコイツには負けない


「王の選定 七の宝剣 一の太刀」


 黒く大きい丸が、二つに割れ、一人の男と一振りの剣が姿を現す

 その剣はもはや剣とは呼べず

 その剣は剣以外の、どの武具にも属さない異形の剣


秘密の――(パンドラ)

「な……」


 軽く振られた異形の剣がガルマの能力を切り伏せる

 重点(ポイント)の繋がりが断たれ、強制的に魔力が途絶える


「開け 玩具の箱(パンドラの遊び場)


 縦に一閃、振られた剣が歪にも空間を切り開く

 開かれたその空間はまさに、地獄の様だ

 漆黒が埋め尽くす空間から手の様な物が伸び、ガルマを引きずり込む

 魔力を全開放し、持てる技全てを使った上で、成すすべなく引きずり込まれ、空間が閉じる



 何秒ほど経ったのだろうか

 閉じたはずの空間が口のように開き、ボロボロのガルマを吐き出した

 白目をむき、完全に気絶している


『き、決まったーー!! 今回もすごかった! 今回も強かった! 今ここに、また新たな歴史が刻まれたー!! 歴史史上初、七冠達成!! これが皇帝 アルドルフ・グラドーワだァァァァ!!!』

 

 万雷の喝采が会場を包み、絶え間ないアルドルフコールの中、歴史の一ページが新たに刻まれた

書いたのはいいんですがアルドルフとガルマは誰?という感じですね。

行き当たりばったりで書いてるんです

許してください、どうしても書きたかったんです!

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