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2.誘拐現場

2020年3月下旬スクランブル交差点


「ここか。こんな所で誘拐なんて起きなさそうだけど…。」

そんな事を言っていたら、ルナの顔色があまり良くない。

「あ〜。気持ち悪い…。」

人酔いをしたのだ。

ルナはあまり人と会わないため人慣れをしていない。

だからこうゆう所に行くとすぐ人酔いをしてしまうのだ。


「早く手掛かりを見つけて本部に帰ろう。」

ルナの家はいわゆる秘密探偵本部の中にある仕事部屋が家なのだ。


「なにかないかなー。」

その時、路地裏で誰かが揉めていた。

「離したてください。」

女性が冷静な声で言うと男性が

「遊びましょうよー。」

と、ヘラヘラした声で言う

若い女性と若い男性が揉めていた。


ナンパだ。まぁ、助ける義理はないし。さっさと手掛かりを見つけて帰るが勝ち……


そのときルナの脳裏にとある言葉が蘇った。

〈やめて〉

〈痛い〉

〈離して〉

自分の声が頭の中に響いた。

「……。はぁ。」

ルナが路地裏の方へ歩き出した。


「ちょっと、その手離しなさいよ。」

男の手を掴んだ。

「あ?誰だお前。邪魔すんなよ!」

男が怒鳴ると

「聞こえないの?もう一度言う。離せって言ってるでしょ。」

ルナの声は人を見下す様な冷たい声だった。

その声に女性は体を震をわせた。


「このクソアマが。」

男が怒鳴りながら、殴りかかって来た。

私に殴り掛かった瞬間、男の腕を素早く掴み、背負い投げをお見舞いしてやった

「イッ!覚えてろよ!」

声を荒げながら男は去って行った。


「はぁ。」

疲れた〜。早く帰りたい……。

そんなことを思っていたら

「あの!」

さっきの女性が駆け寄ってきた。

「助けてくれてありがとうございました!」

助けてくれたことについてお礼を言いに来たのだ。

ただ少し彼女の体が震えていた。

(怖がらせてしまったかな?)

そう思い私は優しく声をかけた。


「いえいえ別に大したことないので。怪我ありませんか?」

優しく聞くと女性は安堵したのかさっきまでこわばってた表情が緩んでいった。


「大丈夫です!」

「本当にありがとうございました!」

再びお礼を言った。

落ちていた自分のハンカチを拾って頭を下げて去っていった。


「……。」

私は少しの間、あの声が頭から離れなかった。


「なんだろう…さっきの。記憶?なのかな。」

さっきの脳裏に蘇った沈痛な思いは何だったのかを考えていた。


「ん?」

ルナは路地裏で何か落ちていることに気づいた。

「ハンカチ…。」

誰のだ?さっきの女性の物かと考えたが、あの人はハンカチを拾って去って行ったから違う

私はハンカチを拾い上げた。

するとハンカチの中心部分が濡れていることに気づいた。

「濡れてる……。」


ルナがハンカチの中心部を香るとゴホッ、ゴホッっと軽く咳き込んだ

そして、とある香りがした。"甘い芳香"の匂い。もともと眠かったが、その眠気が増した感じがした。

気のせいか。

もともとあまり寝ていないせいで感覚的によくわからん。少し歩いたら目も、覚めるだろう。

そう思い、私はまた歩き出したが同時に頭痛とめまいもした。


これを吸ってからいろいろと体に異常があるな…。

咳、めまい、頭痛、多少の眠気……。

「……。薬品か?」


ルナはとある可能性を考えた。この症状はクロロホルムと一致する。

「クロロホルムは確か甘い芳香の匂いがしたはず…。」

だが犯人がこんなミスをするとは、思えなかった。相手は誘拐のプロと言っていいほど、子供を連れ去っていた。それに、このハンカチに着いている液体がクロロホルムだと言う確証もない。

私は確証を得るためにある人に電話をかけた。


「もしもーし。聞こえる?」

ルナが電話をかけた相手は化学班と医療班に所属している。No.1752 コードネーム”ミレン”。


「聞こえるよ、ルナ。どうしたの?こんな時間に電話なんて…もう私も寝たいんだけど、二徹明けだから」

調べてほしいことがあると伝えたら…。

「………切っていい?」

キレているような、キレていないようなそんな声の、トーンだった。ミレンを怒らすととても怖いということを、私は身に染みて知っている。

「そこをなんとか!」

私は電話越しで、頭をこれでもかと言うくらい下げた。

「また?あんたは懲りないね。危険な事なら調べないけど。」

ミレンはすごく冷たい……というか呆れた声で言う


「というかどこにいるの?また探偵部の人にばれたら面倒な事になるけど。」

面倒な事とは勝手な行動や危険性がある行動をしたらそれ相応の罰が自分が入っている部から課せられる。


私は何回も罰せられたため上層部から注意されている。

「だけどアンタが物凄く優秀だからか上層部もあまり強く言えないのがオチだよ。ルナ」

普通なら今頃クビになっているところだが、見逃されているのだ

「あはははー。いやでも!今日は危険じゃないよ。」

「道に落ちていたハンカチから薬品の匂いがするからハンカチに何の薬品が付着しているか調べてほしくて。」

ちゃんと説明するとミレンは…。


「珍しいね。ルナが危険なことじゃないこと私に頼むなんて。」

ミレンはすごく驚いていた。私はミレンにいつも危険な事を頼んでいたため物凄く驚いていた。

警察のサーバーに入り込んで情報を抜く、さらに政府の資料をどうにかして抜き取って。と無理難題をミレンに押し付けていたから、とても驚いていた。


「じゃあ後でそっちにハンカチ送るから調べたら電話してね。あとはよろ!」

私は電話を切った。


「あ、ちょとルナ!もー!」

ミレンは身勝手すぎるルナに手を焼いていた。

「あんの……要件人間ーーー!」

ミレンが壁を殴り、隣の部屋のペルがびっくりしていた。


一方その頃ルナはと言うと……呑気であった


「さーってと。早く本部に帰ろう。」

私が帰る頃にはもう、0時を回っていた。

クロロホルムとは甘い芳香の香りがする、無色透明の揮発性の高い液体です。おもにフッ素樹脂の原料として利用されています。ですが、毒性が強く、かつて麻酔薬として使っていましたが、日本では1950年代以降は吸入麻酔薬としては使われていません。現在では吸入による、中枢神経障害や肝臓障害の危険性から特別有機溶剤として規制されています。

症状としては作品中でも出ましたが、咳、めまい、眠気、頭痛。そのほかは、吐き気、嘔吐、感覚鈍麻、意識喪失などの症状が起こります。人体への影響としては中枢神経系、心血管系、消化管、腎臓、肝臓にも影響を与えます。

⚠️

絶対にいないとは思いますが、クロロホルムに限らず、人体に直接影響を与える薬品や薬(風邪薬なども記載されてる量以上を服用するのも含め)はとても危険なので興味本位などで服用はしないでください。この作品で薬品に興味を持つ、もっと知りたいと思っていただけるのは光栄ですが、服用などは絶対にしないでください。


追記 ルナは吸ってもなんともない感じを出していますが、ルナの体が異常なだけです

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