表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/24

ダンジョン 洗礼

 冒険者協会を離れダンジョンの入り口の前に自分は立っている。この先にあるダンジョンの最上階がどんな願いも叶える場所。

 ゼロス様は今のままでは自分は最上階には行けないと言っていた。それでも今の自分がどれだけできるのか。どれだけ目標が高いかを知るチャンスだ。


 「・・・自分で確かめないとな」


 覚悟を決めてダンジョンの中に入る。塔と呼ばれているにもかかわらず中に入ったらなかは広い洞窟が広がっており外とは違うもう一つの世界が広がっていた。俺と同じような駆け出しの冒険者も緊張しているのか足踏みをしている者もいる。覚悟を決めて歩き始める。


 少しして分かったのは洞窟でありながら壁にある光る石のおかげで全体が見えるので危なげなく進んでいった時だった。目の前にモンスターが現れた。


 「チュチュ!!」

 「大きなネズミ」


 大きなネズミと言ったがその大きさは成人男性の半分の大きさであり自分なら腰ぐらいの大きさなのだ。森であった熊に比べればそこまででもなさそうだが相手はこちらを睨んでおりそして


 「チュー!!」

 

 つっこんできた。真っ直ぐ突っ込んでくる相手に俺は剣を構えて熊を倒したように剣を振り下ろす。


 「斬空!」


 そう言って放った技は見事にネズミを両断しネズミは塵になって消えて行った。ダンジョンのモンスターは倒すと塵になって消えるとゼロス様は行っていたが実際見ると自分が生き物を倒した実感がわく。熊の時はナナリーちゃんを守らなくてはとそんな達成感なんて感じる暇もなかったからな。


 「うん?もしかしてあれがドロップかな」


 塵になった場所に光る石を発見する。小石サイズのそれが戦利品なのだろう。その調子でどんどん進んでいく。出てくるモンスターもネズミが大半でありたまに蟻は出てくると言った感じなのだが斬撃を飛ばせは一撃で倒せるので難なく倒せている。


 「・・・結構いける?」


 ダンジョンに入る前は殺し殺されるような戦いになる事に緊張と不安があったのだが相手を一撃で倒せるので難なく進んでいける。こレナらまだまだいけるなと思っていた時に階段を発見した。


 「この先が二層」

 

 まだまだいけるそう思っていた時に見つけた上に上がる階層をみつけて自分は高揚感のまま上に向かって行った。


 二回も洞窟であり代わり映えしない景色が続いて言った中でモンスターを見つけたがそこで一層とは変わったところを見つける。


 「二体に増えてるな」


 一掃にモンスターは単体で出て来たのだが今回は複数体出て出来た。それでも自分がやることは変わらない。相手の前に立ち俺は剣を構える。それを見たネズミたちはこちらに突っ込んでくる。一体目に斬空を当てるが仲間の死に怯えるでもなくこちらに向かって来るネズミは思いっ切り体当たりを食らわせようとして来る。


 「おっと!」


 ギリギリのところでかわすことが出来体勢を立て直して斬空を放つ。何とか二体を倒すことが出来て俺は安堵する。


 「集中しないとは」


 浮かれていた気持ちを引き締め探索する。少しして今度は三体のネズミを見つける。さっきの反省を生かして今度は早いうちに攻撃して回避で来るまわいを多くとろうと思い戦闘を開始する。


 だが


 「ぐぁ!?」


 一体目の攻撃をしたのだが回避されてしまった。再び攻撃をして両断できたのだがその頃には二体は技が出せないほどに近づかれており斬空を足すことが出来ずそのまま剣を横なぎに振るったのだが上手く切れない。剣を振るうほどのまわいではなかったのだろう威力が出せづ相手にぶつけただけになり腹に体当たりを食らった。その衝撃で俺は持っていた剣を落としてしまい地面に転がってしまう。そんな隙を見逃す理由がないネズミは思いっ切り噛みついて来る。


 「うわあ」


 歯が見えた。狂暴な前歯は噛まれたらどうなるのかそれを想像してしまう咄嗟に手を前に出してしまう。すると服がいきなり動き出し噛まれそうになった腕に黒いムチの様な物がそこに集まり相手の歯を防いだ。もう一体の方も黒いムチに阻まれて攻撃できなくなっていた。自分は剣を取りに戻り攻撃する。何とか二体を倒すことが出来たのだが


 「・・・・」


 初めて死ぬかもしれないと感じた。背筋が凍るとはこのことを言うのだろう。そしてそれは今の俺の実力と言う事でもある。強い力と強い防具があっても自分が圧倒的に弱い。それもそうだ今まで武器なんて使ったことがない21年だったのだ。いきなり真剣で殺し合いを上手く出来るわけがない。塵になり光る石か三つ現れる。それを見ながら自分が感じたのは最初の何とかなるかもという楽観的な考えてはなくこのままでは確実に命を落とし目的を何も達成することが出来ないという無力感だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ