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11階層

 それから1週間が過ぎ準備を整えて自分達はダンジョンに挑むことにした。出てくる魔物などの情報と階層の情報を携えていざ新たな階層に入った。冒険者カードに書かれている場所を念じたら一気にその場に着くことが出来るのは便利だなと思いつつ周りの景色を見て唖然とした。


 「本当に森だな」

 「正邪樹界よりは大きくはないが大変な道のりになるわね」


 11階層から19階層までは森が広がっていてその森の中に様々な魔物が生息しているとの事だ。上に上がるには何処かにある階段を上らないといけないけど木々が邪魔でなかなか見つからないとのことだ。更にこの階層からは魔物が群れで生息しており階層ごとに争っている。


 「何はともあれ先に進むしかないわね」

 「そうだねエリカ、マナよろしく頼む」


 そう告げて自分は歩き出した。今回も二人は補佐してもらって自分が危険になったら助けてもらうようにしてもらっている。我ながら情けないと思うが二人の方が圧倒的に強いし仕方ないね。


 森の中を歩いて進んでいくのだが洞窟の様な暗さでの視認のしにくさとは違い木々をかき分けたり凸凹の獣道を進んでいく関係で結構疲れる。更には


 「剣が降り難いな」


 足場が悪いのと剣を振るえるまわいを確保するのにも難儀した。魔物はゴブリンが出て来るのだが向こうは小回りが利く棍棒やナイフなどを使っているしこの環境に慣れているのか凄く身軽に動いている。それからも倒しながら進んでいくのだが


 「・・・ゴブリン多くない」


 倒しても倒しても出てくるゴブリン達は数十分もすればすぐに戦闘に入ってしまう。ゴブリンどうしでも縄張り争いをしているせいなのもあるが休む暇がない。そんな中戦闘をし続けていれば自ずと集中力が落ちて敵の攻撃をくらいかけた。


 「大丈夫ですか」


 攻撃を食らう寸前でエリカの剣がそれを防いでくれた。そのままの勢いでゴブリンを切ったのだが


 「あ」


 エリカは剣を振った瞬間に剣が壊れてしまった。エリカ自身も察していたのかゴブリンが落ちていた棍棒を持って思いっ切り投げて離れた場所にいたゴブリンを倒した。


 「大丈夫かエリカ」

 「はい、この程度はなんてこともありませんよ」


 武器が無くなってしまったというのに全く問題ないのだろう。本人は普段通りの態度をとっている。そんな様子をマナも見て質問した。


 「小娘、まさかだと思うが前からそんな戦い方をしているのか?」

 「ええ、騎士団にいた頃はこんな感じでしたよ。よく武器が壊れてしまうので」

 「え、武器が壊れる?」


 話によると騎士団にいた時は下ろされた剣を使っていたのだが全力で振るうとすぐに壊れてしまいそれを補うために複数の剣を持って戦っていたとの事だ。ドラゴンを倒した時はその場所に何十本の剣を用意して壊れたら別のを使いながら戦ったとの事だ。それを聞いていたマナは流石に呆れていた。


 「小娘ほどの剣技を持っている奴に剣の一本も作ってやらなかったのかその国は勿体ない」

 「いえ、剣は作ってもらったんですよ・・・ただそれを使う前に色々ありまして」


 剣を作ってもらったけど例の事件で奴隷になったためにそれを使う事はなかったと言う事か。そんな話をしていて自分はある事を思いついた。その日のダンジョン攻略が終わったらアロン先生に相談してみよう。そう決めて攻略にいそしんだが結局、階段を発見することが出来なくて11階層を後にした。


 

 帰って来た自分達はそれぞれやることが出来たと言う事でマナは部屋に戻りエリカは修練をはじめ自分はアロン先生に話していた。


 「・・・エリカに剣を買ってあげたいですか」

 「そうなんだ。エリカならどんな剣も使いこなせると思うけどダメかな」


 オーガとゴブリンが溢れた時にエリカはたった一人でゴブリンの大群を相手に戦い倒してくれた。あれのおかげで被害も出なかったと思うしそのお礼をしてあげたい。そんなことをアロン先生に話してみると先生もそれには賛成してくれた。


 「そうですね。エリカちゃんなら剣ならどんな物でも使いこなせるでしょうね」

 「その中でもどんな剣が好みとか先生ならわかるんじゃないかなって思ったけど何かない?」


 そうですねー。と考え始めるのだが少しして


 「エリカちゃんは親の影響を受けているから本当にどんな剣も使いこなすんです。それこそ本当に剣なら何でも使えてしまうぐらい昔はそれを見て専用の剣を頼んでいたのですがあの事件で無くなってしまいましたしうーん・・・・」

 「本当にどんな剣も使えていたんだ」

 「ええ、例の問題になった武器もエリカちゃんだからあの程度の被害で済んだと言っていいからね」


 その話が本当だとしたらどんな剣を送ったとしても喜んでくれはするけどそれが贈り物としていいのだろうか?エリカにはこれまでも助けてもらっているし何よりも最初から支えてもらっている。それだけ助けてもらっているならば特別な物を送ってあげたい。


 「職人に作ってもらうのはダメかな?」

 「そうですね。それが一番いいかも知れませんがエリカちゃんの技量にい合った武器を作れる職人を見つけ武器を作ってもらうとなるとかなり限定されますね」

 

 限定はされるがいないわけではない。ならば探してみるのみ。自分は明日はエリカと一緒に職人区に向かう事を決めて明日に備える事にした。


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