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オーガ戦Ⅱ

 大鬼(オーガ)の一撃に何とか立つことが出来たのだが自分が見た光景に言葉を失ってしまった。

 

 「あいつ!?」


 大鬼は吹っ飛ばした自分を無視して動けないマナ達の方に向かっていたのだ。その行動は明らかにいつでも倒せる相手だから放置してより多くの獲物を狙う考えが分かる。


 「・・・ふざけるなよ」


 沸々と怒り湧きあがりそれと同時に自身の認識の甘さに情けなさを感じる。マナが来るまで時間を稼ぐというその考えは結局のところ自分の力であれを倒すと言う決意の欠落こそが相手が自分をある程度痛めつければ動けなくなると言う印象を与えたに違いない。


 殺すという決意が欠けていた。


 これから先いつもエリカやマナがいるとは限らない。そんな時自分は何もできないで今回のように蹲るつもりか。自分の願いを叶えてもらうために二人をダンジョンまで連れて来てそんな情けない姿なんてさらせるわけがない!


 元の世界に帰る。大切な仲間を守れるほどに強くなる!目の前の助けられる命を助ける!!


 いつの間にか帰る以外の戦う理由が増えたけど今は


 「こっちにこい!」


 マナとあの子達に指一本触れさせない!近くにあった誰かの大剣を手にし空間転移で自分の前まで石と大鬼を入れ替える。いきなりの事で動揺している相手に俺は大剣を大きく振り下ろす。


 身体強化と武装強化だけではあいつに対したダメージを与えれなかったならもう一つ!


 そうして身体強化、武装強化そして斬空を乗せた。刀身は空間能力を乗せたために魔力が勢いを増してあふれ出しそれを一気に振り下ろす。大鬼もその光景に驚愕したのかすぐに距離をとろうとしたがもう遅い。


 「うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーー!!!」


 その攻撃が相手の右腕にあたり両断する。切れた場所からは血が勢いよく吹き出し苦痛に顔が歪んている。


 「グォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」


 自身が自分に腕を切り落とされるとは思っていなかったのだろうこちらを睨む目には怒りと憎しみが宿っているように自分は思った。


 「さあ、殺してやるからかかってこーーーい!!!!」

 「グァオオオーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


 相手の注意がこちらに向く。倒すべき敵としてようやく認識してくれたようだ。もはや時間稼ぎなんて関係ない。自分が殺すもうそれだけに集中する。


 腕が一本無くなり武器すら奪ったことで殴る攻撃も単調になっている。ここが自分の全てを出し尽くす。


 速く速く速く!身体強化を足に集中して速度を上げながら攻撃をしていく。大剣に武装強化を使いながら細かい傷をつけていく。さっきの三つ合わせた技はタメを作らないといけないので弱らせていくのだが


 バギン!


 自分の武装強化が強すぎたのか数十秒で壊れてしまった。すぐに目に映る場所にあった武器と持っている武器を入れ替えて相手の攻撃の隙を潰しながらこちらのペースに持ち込んでいく。


 「グァアアア!!!」

 

 それに嫌気がさした相手は口から炎を出して広範囲に攻撃してくる。石ころを拾って相手の顔目掛けて投げる空間転移し左目に向かって突きを食らわせる。


 「グァアア!?!」


  左目に突き刺した剣はそのまま壊れてしまったが目を完全につぶすことが出来た。更に攻撃を増しながら火を放つ更には地面を砕いてできた岩のをボールを投げるかのように投げる。当たれば間違いなく悲惨な最後になるであろう剛速球をかわしながら足を攻撃して動きを止めようとする。そしてタメを作る隙が出来た事でもう一度攻撃をしようとするがそれに合わせて手で砕いた石を散弾のように投げてくる。


 恐れるな!自分が貰ってきたものを信じろ!


 回避ではなく全身し最低限の動きで進んでいきさっきのを食らわせてる。狙いは肩から胴体にかけて切ろうとしたのだが途中で武器が砕けたために胴体まで届かず相手を活かしてしまった。

 それを見逃さずに拳を振る相手に対して空間転移で回避したのだが何度も見た技だから自分が目の届く範囲しか転移できないことを理解したらしい。その拳は自分が転移したところまで体を回して横なぎに攻撃してきた。


 転移は間に合わない。避ける時間もない・・・・なら!


 歯を食いしばって相手の一撃を受け止める。体が衝撃が走る。体験したことなんてないが車にひかれる感覚はこんな感じなのかもしれないでももう決して吹き飛ばされないように体と心を強く保つ。相手の拳の勢いがなくなると同時に口から血を吐くが


 「・・・受け止めたぞ」

 

 驚愕する相手の腕をそのまま剣で斬り飛ばす。剣が砕けたことを見た大鬼は最後まで自分を殺すことをあきらめていないらしく口から炎を吐こうとしていたが砕けた剣の代わりに変わりの剣を転移した。それはちょうど吹き飛ばされた時に落とした愛刀が大鬼の先に突き刺さっているのだ。


 「これで終わりだ」


 最後に残っている全ての魔力を愛刀に注ぎ込む。叩き付けるように振り下ろす。炎さえも両断し大鬼真っ二つに切り裂きながら壁まで切り裂いて行った。大鬼が塵となって消え目の前に大きな魔石が現れた事で自分は相手に勝ったことを自覚することができた。

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