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オーガ戦

 ごぶりんがひしめく道をマナと一緒に走り抜けていく。マナの話ではこの先に最も強い魔物がいるとの事だが自分もそれを感じ取れる。進んでいくにつれて圧迫感が増していくのを感じるからだ。向かった先にあったのは10階層に進むための会談であり自分達はそのままの勢いで階段を駆け上がっていく。


 「・・・・・・」


 階段を上り終わった先にあった光景は悲惨なものだった。星の開拓者の4人と思われる人達がボロボロの状態になっており体の欠損も見ただけで分かるほどだ。まだ息があるリーダーをいたぶっているゴブリンもいる。


 「マナ!」


 回復を!という前にマナさんは周りのゴブリンを蹴散らして自分はすぐに空間転移でマナの前に残りの三人を持ってくる。


 「助かりますか」

 「ギリギリだな。欠損も激しい。回復には時間がかかる」

 「・・・なら、あいつの相手は自分がすることになりますね」


 そう言って自分が見た方向にいたのは体長が4メートルぐらいある赤い肌と大きな角を持った大鬼がそこにいた。


 「オーガだね。今の小僧では苦戦を強いる相手だぞ」

 「勝てないとは言わないんですね」

 「3割勝てるな。7割は死ぬ」


 不利ではあるが勝てない事はなでも確率で表されると頼りなさすぎる勝率だ。


 「彼らの回復にはどれぐらいの時間がかかりますか」

 「5分はかかるわね。回復魔法は集中しないといけないし欠損した部位の蘇生もしないといけない。彼らを守る結界魔法を使いながらだと攻撃が出来ないわ」

 「わかりました」


 空間能力で逃げれるなら逃げたいのだが自分の空間能力はダンジョンの外まで行くことが出来ず人が通れるほどの空間を今の自分には作ることが出来ない。作れて持てる大きさの空間を作る事しかできない。つまりは自分が戦うしかない。

 いきなりのマナの攻撃であったがどうやら周りのゴブリンを盾にしていたらしく無傷の大鬼がこちらに咆哮する。


 「グォオオオオオオオーーーーーーー!!!」


 体が痺れるほどのその咆哮が自分と大鬼の戦いの合図になった。


 一気に俺は距離を詰めようと身体強化で迫るのだが大鬼の方も同じように一気に詰めて来た。体が大きいから身軽ではないなんてことがなく相手の行動は俺よりも早く既に攻撃の為に戦斧をを振りかぶっている。


 「ッ!?」


 すぐに空間転移でその場から回避をするとドーン!という大きな音が自分が今まで居た所から聞こえる。そこには地面が割れ戦斧が地面にめり込んでいる光景があった。


 ゲームみたいにデカいから遅いとかそんな都合のいい展開はないってか!


 頭の中でそんな悪態をつきながら相手の武器が地面に刺さっていることをチャンスと思い一気に詰めて剣で攻撃する。今の自分は身体強化と武装強化の二つの魔法を使っている。その攻撃ならばと足に向かって攻撃する。だが足には確かに剣が食い込んだのだが足を断ち切ることが出来なかった。


 「まじかよ」


 足を切って行動力を減少を狙っていたのだが今までスパッと骨さえも切れていたのに今回はまるで分厚い丸太に攻撃したかのように全く刃が通らない。相手はそんな自分を拳で攻撃しそれを空間転移で距離をとる。


 マナは自分にも3割は勝率があるって言っていたけど本当にあるのか。


 内心でマナの言葉が嘘ではないのかと疑ってしまいそうになる。しかも自分が切った場所は瞬時に治っていった。


 「自己回復もあるのかよ」

 「グォオオオ!!!」


 俺の攻撃が脅威ではないと判断したのか相手はその圧倒的なポテンシャルで攻撃をして来る。戦斧を縦横無尽に降り攻撃してくる。そんな攻撃を受け止めようなど考えれはたちまち体は吹き飛び壁にぶつかり大ダメージを追う事だろう。


 攻撃力、防御力が高く自分よりも速くそして自己回復も持っているって何だこの俺か考えた最強の魔物はシャレにならん。


 この一方的な状況を打破するためにはまず相手の武器を潰すべきと考え相手の攻撃をかわしながら大振りになった瞬間を待つ。攻撃が当たらないことにイライラしたのかすぐにその瞬間は訪れた。大きく振りかぶった戦斧に対して自分は勇気を振り絞って剣を構える。相手の戦斧がこちらを真っ二つにするために振り下ろされるのを剣を合わせるように振り上げる。


 「斬空!!」


 気合が入ると同時に声を出し剣を振り上げる。飛んで行った斬撃は見事に相手の武器を両断し刃の部分は飛んで行った。やったと内心で思いながら一気に頭を斬空で切ろうとした時だった。こちらに口を向けてくる大鬼の口らか炎がこちらに向かって放たれた。


 こいつ!口から炎を吐くのかよ!


 とっさの事で回避することも出来なかった自分だったがそんな時いつも命の危機が迫るとき真っ先に守ってくれていた防具が黒い幕のように目の前に現れて自分を炎から守ってくれた。その隙に一旦距離をとろうとした時だった。黒い幕が破られてその先から大鬼の拳が俺に目掛けて飛んで来た。その攻撃を受けた俺は勢いよく数十メートル吹き飛び地面に叩き付けられ勢いよく転がっていく。


 体の激痛に声を出す事さえできず痛みに呼吸をする事さえできないでいた。相手の武器を奪ったぐらいで浮かれてしまった。さらに最悪なことにさっきの一撃で剣を手放してしまいそして


 「・・・腕が・・・」


 とっさの事で左腕が前に出てしまったことで完全に腕が折れてしまった。

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