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能力の把握

 マナさんとの買い物と魔法についての講座から帰って来た自分達はそのまま空間作成で作った修練場に訪れていた。


 「さて、早速だが小僧に魔法を教えるにあたってまずやらなければならないことを話すと小僧が持っている能力の把握が最優先だ」

 「能力の把握か」


 確かに今使っている空間能力以外にもいろんな能力があるのだがそれについて問題もある。


 「でも自分の持っているこの能力なんだけど名前は読めるけどその能力は分からないんだ」


 能力の名前ならわかるのだが肝心の中身である効果が分からないことが問題なのだ。今使っている能力も本当にこの使い方で合っているのかが分からない。


 「それも含めての能力の把握だ。私がいれば危険な能力の使用でも対処できるしな・・・しかし」


 マナは周りを見渡して言葉に詰まっていた。


 「ここは殺風景でいかんな。ちょっと手を加えるがいいか小僧」

 「出来るならやってもいいけど・・・」


 出来るの?と言おうとした時だった。コンと足を地面につけた瞬間に何もない所から土が木が水が出てくる。そして少しして何もなかった空間に緑豊かな光景が広がっていた。


 「・・・・・・」

 「うむ、こんなもんだろう。強度も上げといたから存分に暴れられるわな」


 マナにとっては大したことではない事のように言う。そんな光景を自分は呆然と見る事しかできなかったが


 「ほれ、呆けていないで能力をじゃんじゃん使っていけ。神のお墨付きであるこの私がついているのだからな」

 「ああ、よろしく頼む」


 それから俺は持っている空間能力を使えるだけ使ってみた。発動する奴から発動したけど何も起こらないやつ、発動さえしなかった物まで様々な現象が起こった。そんなふうに色々試していけば魔力も底をついてその場でぶっ倒れる。


 「はぁ・・・はぁ・・・」

 「うむ、小僧はやはり相当な魔力があるな能力も使われる魔力の量はまちまちっと・・・先は長いが一つづつ進めて行かないとな」

 「・・・それはいいけど・・・魔法は教えてくれないのか?てっきりエリカの時みたく使える魔法を教えてくれるものだと思ってたよ」

 「それも考えたのだが小僧の場合は持っている能力の為に魔力を使った方が効率がいいと判断した。それに汎用的な部分は小娘に任せておけばいいと思ったしな」


 つまり魔法を習うにしても俺の持っている能力を知ることが優先と言う事か。


 「己の持っているものが分からないのならそれを使いこなせるようにならないとな。それに小僧の願いを叶えるならば空間能力を伸ばすのは都合がいい」

 「都合がいいって?」


 マナの話では魔法は己の強い気持ちによって強さが魔法を強くすると教えてくれた。俺の帰りたいと思う気持ちこそが空間能力を強くすると言う事らしい。だからこそこの特訓が一番いいと言う。


 「そっか・・・マナの方針に疑ってごめん」

 「いいさ、私も異能の育成なんて初めてだが間違いなくそれを伸ばすことが小僧の為になると思ったからな」


 そこまで話すと空間内にエリカとアロン先生がやって来た。空間内にいたせいで時間が分からなかったがもう夕方になっていたらしく遊女区の準備が出来たとの事だった。


 食事を取りこれからの頃をマナとエリカが話しており基本的な体作りと剣の修行はエリカがやって魔法についてはマナが教えると言うことになったのだが問題はその時間割をどうするかでもめた。結局口論では決着がつかなかった二人は空間作成で作った空間の中に入って行った。


 「止めた方がよかったかな」

 「いえいえ、あんなふうに意見を言い合うのはいいことですしほっといてよいかと。それにエリカの為でもありますし」

 「エリカの為?」


 アロン先生の話ではマナは間違いなくエリカより強くエリカの修行の為にも戦わせることは可能性を広げるには丁度いいとの事だ。


 ちゃっかりマナを使ってエリカを鍛えるつもりだ。それにエリカは前に強化魔法以外は上手く使えないことを言っていたしこの気にマナを使って育てるつもりなのか?


 ドーーン!!


 そんなことを考えていたらいきなり凄い爆発音が響く。少しして二人が出て来たのだがエリカは服がボロボロになっていてマナの方も服が切れていたりしている。戦いの結果はアロン先生が予想していたようにマナが勝ったらしく修行の日程を見直し改善を加え今日が終わった。


 そんなドタバタがあった夜。自分はこれから寝ようとしている時だった。


 「小僧♪」


 後ろからいきなり抱き着かれそのままベットに押し倒される。声からマナだと言う事が分かったのでそちらを見るのだが服装が下着姿だったのですぐに目をそらした。


 「マナ!何でここに居るの!?」

 「魔法の修行をしにな。魔力をお互いで流し合う事で魔力量を上げる修行方法があってなそれをしに来た」

 「今!それに何でそんな格好なの!!」

 「連れないことを言うな。お互いに全部を捧げた仲であろう♪」


 そう言うとマナの魔力が俺の体を流れ始める。体が急に熱くなると同時に頭がフワフワしていく。俺の反応を楽しげに見ていたマナだったのだがいきなり部屋のドアが開きマナに対して剣を突き付けるエリカの姿があった。


 「何やっているんですか」

 「あら、小娘。恋しくなって小僧に夜這いでもしに来たか」

 「私が小娘なら貴方は痴女ですね。いいから主様から離れてください」

 「いやだと言ったら」

 「斬ります」


 そんなやり取りをしている二人をよそに自分はマナが魔力を一気に流された結果なのかそれに耐えられずそのまま気絶してしまった。

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