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魔法とは

 一週間後に星の開拓者の踏破が迫っているのだが自分は腕の怪我が完全に治ったわけではないので今日はエリカとの稽古ではなく。マナさんの魔法についての雑学を教わることになったのだが


 「小僧、外に出るぞ」

 「え、勉強するんじゃあ」

 「その為にも集めとかないといけない物が色々ある。それに今の時代がどんな魔法を使っているかも知らねばならないからな。まずは散策するぞ」


 そう言って自分の腕を掴みそのまま外に連れ出される。あ、ちなみにエリカとアロン先生は今回は二人でお出かけさせました。色々積もる話もあるだろうし今日はゆっくりしていってほしいと思ったからだ。


 そのまま自分達は街の商業区を回りながら色んな物を買ったり食べたりしながら今度は職人区と呼ばれる。冒険者の防具だったり武器だったりを作っている場所につくとマナさんは店にあった武器をまじまじと興味深そうに見ながら気になる物を買いまくっている。


 「色々買うんだね」

 「小僧はゼロスの奴にたんまりお金を貰っていると言っていたからな。私自身の探求の為にも買っておきたかったんだ」

 「探求ねえ・・・それが魔法使いってのと何かつながりがあるの?」

 「あると言えばあるしないと言えば無いかも知れないな」


 はっきりしない言い方ではあったがマナさんの言い方からしてこちらを試しているようにも見える。


 自分もエリカやアロン先生の為によさげな剣を買ってあげたいなーと見ていたのだがマナさんに制止された。


 「やめておけ、アロン殿ならまだそこらの剣でも使いこなすだろうがあの小娘はそこら辺の剣ではどれを持っても棒きれぐらいにしか思わんさ。それそこあの小娘には技物ぐらいではないと話にならん」


 店の中で言わなくてよかったと思いながらエリカの実力をマナさんは完全に見抜いていることに驚いた。マナさんの実力はゼロス様に保障されているしそのマナさんが言うならばやはりエリカもただものではないのだろう。未だ実力というものを上手く図れない自分の身ではそこら辺は修行不足なんだろう。


 「何を考えているか分からなくもないが修練をまだ1か月半しか経ってないのだ。そこら辺はおいおいわかってくる。それと、私の事をさん付けでしなくてもいい。私と小僧は対等の関係なんだからな」


 どうやらさん付けで話されていることも自分の考えていることも見抜かれていたらしい。


 「わかったよ。ただ、自分の師となるとどうしてもさん付けしてしまうんだ。なるべくさん付けしないように努力するよマナ」

 「うむ、今はそれで許そう」


 楽し気に笑いながら街を歩き回り大きな広場にたどり着く。喉が渇いたのでこの世界にある自販機にお金を入れて飲み物を買い近くのベンチで休むことにした。


 「いや~、一万年後の世界は便利になっているわね。見ているだけで興味をそそられる」

 「楽しそうでよかったよ」


 今までは封印されていたから見る景色全部が新鮮なんだろうかそれとも一万年の事を思い出してなつかしさに浸っているのか。そんなことを思いながら飲み物を飲むと唐突に


 「され、小僧。ここらで魔法について語ろうか」

 「え、ここで?」

 「ええ、語る前に一つ質問、小僧にとって魔法とは何だと思う?」


 え、いきなりの質問に考える。魔法とは何か。それを知るためにマナを師と仰いだはずなんだけどな。それから少しして自分なりの答えを出す。


 「・・・自然の力を使うとかかな?」

 「ほ~、どうしてそう思った」

 「どうしてと言われると最近見た魔法には自然の力を使っていた人が多かったからかな」


 火、風、水、土といった四属性に闇と光などゲームではよくある要素だ。世界の現象を魔法って形で人でも使えるようにするそれが魔法であり魔法使いだと思っているのだが


 「でもそれだど強化魔法とかってどうなんだろう?あれも自然の力なのかな?」


 自分で出したはずの回答に自分で悩んでしまっている。それを見ているマナはクスクスと笑って答えてくれた。


 「先に答えを言うと小僧の答えは間違っていないが古いと言うのが正しい」

 「古い?」

 

 間違ってないでも古いと言う事はこの答えがあっていた時期があるってことなのだろう。


 「魔法とは事象の具現化であり魔法使いは自身が望む事象を具現化させる探求者である」

 「・・・詳しく教えてください」


 マナの話では魔法という言葉がまだな張った時に世界の過酷な環境に悩まされていた人が人がいきれる環境を作ろうとした時に雨を降らせた時から始まったと語る。


 「当時は人が生きていける場所そのものがなかなかなくて厳しい環境でも生きて行こうとした人が多く集まって天に祈ったのが始まりだった」


 それから寒い日には火を暑い時には風をぬかるんだ大地には土を引くなど世界の事象を人の手で具現化していった。


 「それこそが魔法の始まり、第一次魔法革命と呼ばれている事でありそれこそが自然現象の具現化なのよ」

 「第一次魔法革命」


 魔法という言葉もその時に生まれたとの事だ。それから時が流れて全ての人々が当たり前のように魔法が使えるようになった時にどこの誰かが物が落ちる瞬間を見てある事を思った。それは人の目には見えない力がこの世界にはあると言う事を知ったらしい。


 「そしてその者はこの世界で初めての重力を操るようになった。重力魔法の誕生ね」


 それを気にまた色んな魔法が生まれて行った。空間、時間の他に体を強くする魔法や傷を治す魔法までもが生まれた。


 「これらの事を後に第二次魔法革命と呼び概念の具現化というようになった」


 そこまで語った後一息ついて


 「さて、ここまで話して魔法使いは何をなしたいかという問いの答えも言ってしまおう」

 「魔法使いが何をなしたいかねえ。話を聞いていると見つけたからやってみたとしか思えないけど」

 「そう、それが正解なのよ」


 何となく言った言葉がどうやら正解だったらしいのだが余りピンときていない。そんな自分は思ったことを聞いた。


 「えっとつまり身勝手ってこと?」

 「確かに言い方を選ばなければ色々言えるね。魔法使いとは自身が求めた現象を現実に具現化させることこそが目的なの。それは言ってしまえば願いを叶えると言ってもいいわ」

 「それって」


 魔法使いは偏屈だのと言われているのは自分の願いを叶える為である。そう理解した後にそこまで言ったマナは飲み物を飲み干すとこちらを指さして言った。


 「そう、ゼロスが貴方に空間に関する能力を魔力で使えるようにしたのも今の小僧なら一番強く使えるからよ。私はそれをより強く使えるようにする事こそがあいつの目的なんでしょうね」


 そう言ってまた歩き出すマナを自分は追いかける。ゼロス様は今の自分に必要な物を最初に渡したというよりも使い易くしてくれた。それならば絶対に自分の力にして見せると決意を固めてマナの後を追いかけた。

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