ぶっ壊せ!
そう言って案内された場所は大樹の一か所でありそこには大きなクリスタル存在していた。
「さっきまではなかったのに」
『そう言う魔法がかかっているのよ。それ以外にも私を外に出させないために徹底的にしているからここに来ただけではこの場所は見つからないわ・・・それよりも本当にいいのね』
「ああ、任せてください」
そう言って自分はエリカの方を向いて自分の腰にある剣をエリカに渡した。
「エリカ、さっきの話からして武器はこれの方がいいはずだ。よくわからない物だけど技物なのは確かなはずだからね」
「わかりました。ここには一切近づかせません。主様も頑張ってください」
そう言うエリカを見送って俺はクリスタルに手を当てて思いっ切り力を入れる。すると周りのいや樹界全体が一気に騒がしくなる。エリカ封印を破るまでの間任せたぞ。
主様と離れ私は開けた場所に出る。この場所に封印されている方を助けるには主様の力が必要でありその為身動きが取れなくなるとのことで私が迎撃に出ることになるのだが
「聞いていた話どお入りですね」
既にこの場所に向かって多くの魔物が迫ってくるのを感じる。主様の話ではここの封印を破ろうとするとこの正邪大樹界にいる全ての魔物がそれを阻止するために攻撃を仕掛けてくるとの事だ。樹界にいる全ての魔物が一つの目的の為に動くなど考え難かったのだがどうやら真実であることは明白だ。
「「「「ガァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」
複数の魔物の絶叫が木霊する。大地をも振るわせる穂とのその声には自我があるようには見えない。転んだ魔物を踏みつぶしながら只々一直線に目的地に向かって走っている。
主様から借りたこの剣も鞘から抜き迫ってくる魔物の波をさばき始める。
攻撃を受けても進むことを止めようとしない相手に舞うように攻撃をし続ける。全ての魔物を主様のもとに向かわせないために体に剣に魔力を纏わせて技を繰り出す。
「武神舞踏」
数十体を一気に切り伏せながら舞い続ける。その間にも殺されていく魔物達は怯えることなく突っ込んでくる。
「操られているのか知らないですが。死の恐怖もなくただ向かって来るだけの相手に遅れは取りませんよ。久々に全力を出す機会でもあるのだ。ここら一帯の生態系が壊れるかもしれませんが。恨まないでくださいね」
そんなことを思いながら彼女はただ主の為に剣武を舞い続ける。その剣武はまさにここら一帯の魔物が消えるか封印が破れるまで止まることはない。
クリスタルに自分の空間能力を流し壊そうとする。壊されることが分かったのかものすごい勢いで抵抗されていて体に激痛が走る。遠くからは魔物の声が聞こえてくる。
「ぐっ・・・がぁ!?」
くそ!全然びくともしない!これをした奴はどんだけ厳重に封印したんだよ!彼女の事が個人的に嫌いだったんじゃねえのか!!
痛みが体に走りながら全く壊れる気配がない封印に文句お言いどうするかを考える。
このままではだめだ、ただ魔力を流しているだけではどうにもならない・・・何かないのかこれをぶっ壊す能力は!
明確にこの状況を何とかできる能力があるかも知れないが自分の能力はその能力の効果までは分からない。文字の羅列から何となくこんな能力ではと俺が勝手に思っているだけだ。体の痛みがどんどん上がってきている。そんな時にある事を思い出した。
そう言えばあの時はどうやって空間をこじ開けたんだっけ?
それは一番最初、このままでは餓死してしまう恐怖から空間能力を全部身につけて強引にぶっ壊した。その時の自分は全部使うと言った考えではなく・・・その時自分が考えていたのはありったけをぶつけると言ったことだけだった。
「うぉおおおおおお!!!!!」
あの時の事を思い出し咆哮を上げで能力を今度は自分の意志で使う。全ての力をオンにする感じをイメージしぶちかます。そうすると異変が起きた。
空間が裂け、砕け、曲がり、潰れ、千切れ、消える。
様々な現象が起きながら封印をぶっ壊し始める。全身から力がどんどん抜けていく封印も自分を止めるべく更に攻撃を強くする。もはや手の感覚がなくそれが痛みを越えてしまい何も感じないからだと言う事が分かる。
周りからけたたましい音と共に空間が壊れ始める。それと同時に封印も勢いよく壊れていく。
「ぶっ壊れろ!!!!」
あの時の感情のままに引きちぎるように思いっ切り腕を振るうと何もかもが壊れて行きそして新たな空間がその場に現れる。そこには封印であったのであろう大樹がなくなり目の前にひび割れたクリスタルだけが残っていた・・・が
意識が薄れてすぐにでも倒れそうになっていた時だた。周りから鎖が自分をがんじがらめにしそして鋭い刃が自分目掛けて飛んでくる。かわす力も残っていない俺は死を覚悟するが
「全く封印を解いたらその者を殺すように仕込んでいるとはどこまで持っ徹底しているわね」
クリスタルが砕け散ると中から女性が現れて自分に向かって来る刃を素手でつかんだ後そのまま自分を縛っている鎖ごと魔法で粉砕した。
立っているだけの力がない自分はそのまま倒れるように彼女の胸に倒れこんだ。それを受け止めて彼女は何かを言っていた。
「フフフ、本当に封印を壊すなんてね。これで契約成立よ貴方が払った対価に見合った物を私も払ってあげるわ」
薄れる意識の中で何か言っているような気がしたがそれを確認する前に俺は意識を失った。




