神にして魔女
封印しゃった。とか言いだしたゼロス様に自分はどうしてそうなったのかを問う。
「昔の儂は若く正義と秩序を重んじっていたのだがそれがあだとなったのだ」
若いころに初めてこの星の管理を任されたらしく。この星に生きる全ての生命を正しく導こうとやっきになってしまっていたらしい。そんな中で行き過ぎてしまったこともあり共にこの星を管理する他の神様から非難があったとのこと。
「その最初に声を上げたのが彼女だった。儂のやり方では必ず離れてしまう人が出るとそう言って自然神としての務めと人の身になり下界で人々を導こうとしたのじゃ」
「神様自身が下界に下りる事ってできるんですか?」
「色々制約はあるもののできない事はない。正しそれが出来るのは中神以下でしかできないがな」
確か、自然神も中神も神様の階級だったはずだ。当時のゼロス様は小神であり星の管理は小神から行うことが出来るとの事だ。
「それでどうなったんですかその神様は?」
「・・・当時の彼女は人を良く導いていた。それこそ儂の思い上がった妄想よりも立派にな・・・じゃが当時の儂はそれが目障りじゃった」
自身の理想よりも多くの人がその神様に集まっている光景に鬱憤があったらしくゼロス様は当時ある物を世界に作る事にした。それがダンジョンだったらしいのだがそれを知った神様だった人はゼロス様にそれを作るなと抗議したらしい
「何故ですか?」
「・・・人は正しくあるべきだと思い上がっていた儂は人そのものを見てはいなかった。何でも願いが叶うと言うのはな儂が人の試練として用意した物だったんだ」
「試練ですか」
「ああ、人の身にある欲望や罪と言った物を克服することで儂は儂の考えた理想の人を作ろうとしてしまったんじゃ」
その声からは当時のしてしまったことを後悔しているのだろう苦悶に満ちた顔をしている。
「だが彼女はそれが分かっていたのだろうな。儂を止めるために抗議してきたのだがそれに儂は反発して戦うことになったのじゃ」
戦いの結果はゼロス様の勝利に終わり、ゼロス様は彼女を殺すのではなく自身の正しさを証明するためにこの世界に封印し見れるようにしたとの事だ。
「まあ、結果は儂の過ちであったがな」
「・・・ダンジョンを消そうとは思わなかったんですか?」
「当時は頑固じゃったし一人だけダンジョンを踏破した者もいたからこれからも踏破するものは出ると思っていたのだが待っている内に儂は中神になってしまい世界に多大に干渉できなくなってしまった」
ゼロス様はダンジョンを作ってしまったことを後悔するような当時起こってしまったのだろう。ダンジョンそのものを消そうとしていたらしいしもしかしたらゼロス様にとって重要な出来事があったのかもしれない。
「それで・・・後悔して改心したゼロス様はその人を今も封印していると」
「いや、封印は解いたのじゃ・・・儂がやった封印は」
「ゼロス様がやった封印は?」
どうも封印する時にもう一人手伝った人がいるらしく。その人の封印が残っているとの事でしかもすっごく頑丈にしたらしく封印を解こうと何人か優秀な人に封印解除を信託という形で送ったのだが
「ダメだったんですね」
「うむ・・・あやつ一体どんな封印を施したのか。そして解けないまま1万年経ってしまった」
「一万年って・・・絶対恨まれてますって」
「・・・・うむ」
さっきからうなだれる事しかできていないゼロス様。でもそうなるとどうやってその人を助けるのかが問題になる。
「でも、そんな強力が封印どうやって破るんですか?」
「それは、君次第だな」
自分が持っている空間能力は本来は別の世界の力でありこの世界でも問題なく使えるように少し調整した物なので封印をぶっ壊せるかもしれないとの事だ。
「かもしれないって・・・結構曖昧ですね」
「じゃが儂の見立てでは出来る」
出来ると確信を持って行っているゼロス様、この方がそう言うなら出来るのだろう。
「じゃが、危険もあるはずだ。あやつの封印は凝っていたからな無理ならやめて」
「やりますよ」
ここまで聞いてやらないって判断はないですよ。一万年も封印されてしまっているその人も助けてやりたいし何よりも
「ゼロス様はその方を助けたいんですよね」
「まあ、あの頃のことをちゃんと話さなければいけないしな・・・頼めるか」
「勿論、ゼロス様には助けてもらってますしやってみせます」
ゼロス様が来なかったら自分は間違いなく目的も目標なくこの世界で死んだように生きていただろう。そうならなかったのはゼロス様が道を示してくれたからだ。ならばその恩を返さなければ
「それでゼロス様。その人は何処にいるんですか?それと名前はなんていうんですか?」
「彼女の名前はマナ・マクスウェル。神から魔女に転生した存在そして彼女が封印されている場所はこの世界で最も大きい樹海・・・正邪大樹界じゃ」
それを聞いて自分の新たな目的地が決まった。




