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思わぬ再開

 自分は、4階層を歩きながら魔物との戦闘をこなしていく。道中に他の冒険者達の姿が見かけるが戦闘をこなしている最中だったので別の道を歩きながら進んでいき


 「お!階段発見!ここまで一人で来れるとはな・・・ってあれは?」


 階段の前に誰かが立っている。自分と同じで一人での攻略しているのだろうか。だが自分は黒いローブを着ているその人物になんとなく見覚えがある。


 「・・・アロンさん?」


 その人物がアロンさんではないかと思い声をかける。その人物はこちらに気づいたのかこちらに振り向く。それは紛れもなくエリカを心配して探していた人物アロンさんであったのだ。


 「アロンさん、もしかして冒険者になったんですか。こんなに早く会えるなんて思いもしなかったですよ」


 その人物が知っている人物とわかり近づいて行く。あの時は、エリカとの再会を拒んだがやっぱりあって行った方がよかったと思っていたのでこんな所で会えたのは本当に運がよかった。


 「エリカもこの階層にいるんです。今時間があるなら会いに行きましょう。絶対に・・・」


 喜びますよっと言いかけた時だった。自分が来ていた装備が鞭のように前に現れると目の前で剣の攻撃を防いだのだ。明らかにこちらを殺そうとしてくるその攻撃に自分は何が起きたているのか分からなかった。


 「え・・・何するんですかアロンさん!?」


 剣をこちらに向けてくる相手に自分は声を上げて聞く。


 「お前が」

 「え」

 「お前がいる限りあの子は自由になることが出来ない!今度こそ私はあの子を守らなければならん!」


 一気に詰めてくるアロンさんはそのまま剣を振り下ろしてくる。咄嗟に剣を鞘から引き抜き防御する。彼の顔が見える。鬼の形相と言った言葉が当てはまるような鬼気迫るその顔にはこちらに対しての殺意がまだ戦闘経験が浅い自分でもわかるほどだ。


 「何を言っているんですか。確かに自分は彼女を奴隷として買いました。でも、彼女に対して非道なことは何もしていません!むしろ、エリカには自分が助けてもらっています!ここまで戦えるようになったのだって彼女のおかげです!」


 そう言ってみるも剣が離れる瞬間に腹に蹴りを入れられて相手は距離をとる。身体強化でダメージは軽減しているが腹には鈍い痛みが入る。


 「そんな言葉の何が証拠になる!貴様が今も彼女を奴隷としている事実ことこそが彼女の自由を尊厳を奪っている証拠ではないか!」


 怒りのまま言いたいことを言っている。アロンさんの姿は前にあった時とはまるで別人の様なというか別人と言われた方が納得してしまうほどだ。


 「あやつに託されたのだ・・・あの子を・・・だというのに無能な王は自身の失態を隠したくあの子を見捨て強欲な王太子は自分の身の安全だけを考え救ってもらった恩をあだで返した!!あんな国にいたことが間違いだったのだあんな・・・」


 自分の事だけではなく国のことまでも罵倒し始めたその姿は今まで貯めていた不満を全部ぶちまけている。そしてその姿はまるで自分の不甲斐なさに対しにも怒っているように見える。


 「だが、それも今日までだ。これからは、私が守る。他の誰でもないあの子を託された私が・・・その為に貴様はここで死ね!彼女にあだ名す全てをあの子の全てを奪った国から世界から私がぁああ!!」

 「・・・それは、彼女が望んだ事なんですか」


 エリカの事はアロンさんの方がよく分かっているはずだ。エリカは本当に名誉や功績を大切にする様な子ではない事は一ヶ月という短い間だけでもよく分かった。なによりも剣聖という称号にも対して興味がなく彼女が準じているのはいつだって


 「彼女はいつだって弱きものの見方でありたいと思っていることぐらい自分でもわかる!」


 父のような騎士に憧れて騎士になった彼女が目指しているものは自分などでは到底なしえれないものだだからこそ


 「ただ守られるだけの存在なんかに彼女が望んでいるとは思えない」

 「黙れ!金で人の人生を買う亡者が!」

 「ええ、俺は彼女を金で買いました。最初の理由はその強さに頼るために・・・でも今は彼女のその人となりに自分は尊敬している」


 だからこそ今ここでアロンさんを止めなくてはいけない。今の彼は完全に理性のタガか外れている。そんな彼がもしエリカにあったとしてもまともな会話が出来るとは思えない。


 「貴方を止めます。それが今自分がやらなければいけない事だ!」

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