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エスカ・リーバ

 自分の競りが終わっても商品はまだまだ続きようやく終わった時には結構な時間が経っていた。支払いの為に通された部屋にはエスカと呼ばれた彼女と職員がいた。100億ゼルを空間収納から取り出し職員はお金を見た後にそれが本物であることを確認しある書類を渡される。


 「これは、契約書です。こちらにサインをお願いします」


 契約書と聞くとどうしてもあの神様の事を思い出してしまうが契約書に書かれている事は彼女に関することであり一通り見たが何の問題もないことがわかりサインをした。それを確認した職員はにこやかに笑い


 「確認が取れました。エスカ様は今からソウマ様の奴隷となります」


 話によると首に見えないように魔法が刻まれておりそのおかげでこちらのいうことを聞くようになっているとの事だが全く見えない。そんなことを考えていると彼女が歩み寄ってくる。外見だけの判断ならまさに美人に入るその人は俺の前で膝を突き頭を下げる。


 「これから貴方の下で働くことになるエスカ・リーパです。末永くよろしくお願いします」

 「は、はいよろしくお願いします」


 武人の様な人だと思った印象のまま職員に促されて服と装備の一式を揃えて自分達は店を後にした。宿に帰る店主にベットが二つある部屋の手配をしていたのでそのままその部屋に帰って机にお互い座る。


 「・・・」

 「・・・」


 沈黙。いや、自分が何か話せよ!これからは彼女にダンジョン攻略を手伝ってもらうんだから!意を決し立ち上がった俺はエリカに頭を下げて頼んだ。


 「エリカさん!どうか自分の師匠になってくれませんか!!」

 「は、はい?」


 いきなりの事でエリカ自身もびっくりしているらしく。困惑しながら声をかけて来た。


 「えっと・・・詳しく事象を教えてもらいませんか」


 ・・・話す順序を間違えてしまった。エリカに言われて自分はダンジョンの最上階を目指してつよ仲間を探している事と自身がとてつもなく弱いから戦い方を教えてくれる人を探していたことを話す。それを聞いたエリカは


 「話は分かりました。それなら私が力を貸しましょう」

 「本当!ありがとう」


 心の中でガッツポーズをして喜んだ。


 「もしよろしければ主様の事を教えてもらえませんか?」

 「え?俺の事?」

 「はい、その・・・ダンジョンの最上階を目指していると言う事はどんな願いも叶うと言う伝説を信じていると言う事なので私を買うほどの大金があるのなら不可能な事などないように思いまして」

 「ああ、それはね」


 それを聞かれて自分が記憶喪失である事と神様にダンジョンを目指すことなどの話した。流石に全部話す訳には行かないので嘘と本当の事を混ぜて伝える。


 「まさか・・・主様は神のお声を聞いたことがあるのですか!?」

 「え、まあ。というか主様?」

 「はい、これから仕えるのですから私にとって主様です」


 な、なるほど、というよりもやっぱり願いも叶うって話は昔過ぎて信じられていないらしい。


 「まあ、そんな事情でねあんまり信頼できない人には話すことが出来ないんだ。エリカさんもこのことは絶対に言わないでほしい」

 「わかりました。しかし・・・話を一通り聞きましたが確かに主様の現状では邪な輩に狙われる可能性が高いですね。それではいつから特訓を貸ししますか?」

 「出来れば明日からお願いしたい。修行内容なんかも考えてくれるとありがたい」

 「わかりました。それでは、残りの問題は修行する場所ですね。どうしましょうか」


 エリカはそう考えこんでいる。場所ならば自分の出番だと少し離れた場所に立つ。


 「修行する場所なら問題ないよ」

 「え?」


 そう言って何もない空間に両手を伸ばし力を使う。今まで使っていた攻撃や移動の力とは違うがそれら以上に体から何かが抜けていく感覚を感じる。そして適正量が抜けたのが分かり力を開放する。


 「空間作成」


 両手を左右に思いっ切り開くと空間が裂けるそしてその奥には真っ白い別の空間が広がっていた。その光景を見たエリカは目を丸くしている。


 「まあ・・・これも事情の一つと言う事で黙っといて」

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