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※ゼロスⅠ

 儂は今目の前にある書類の山と終わらせるために筆を走らせながらソウマ君が来てからの事を思い出していた。あの子に会う前、わしらはザックを捉えるために色々と準備をしていた。姑息なあの者は、いつも自身に協力するものに異界人を売買を任せ自分は余り表に出てこない為に中々使えることが出来ないでいた。そこで我々は彼の父親である大神をはめて息子を動かすことにした。流石に親の頼みは断れず失敗も出来ないあやつは自ら動き我々はそれを現行犯で捕まえるという作戦だった。


 「・・・ふう」


 我々の作戦は順調に進み契約書を取り出し渡した時点で儂がそこに割って入り捕まえるそれが作戦だったのだがあやつは最後に儂に嫌がらせをしてきた。


 「貴様はこれまでだザック!」

 「くそが!・・・こうなったら」

 「自害でもする気か?それを儂が許すとでも」


 いつでも相手を気絶させれるようにしていた儂はどんな動きにも対応していた。だがそれがあだになってしまった。ザックに気を向けすぎてソウマ君に注意が向くのが一歩遅かった。一瞬の出来事でありソウマ君はそのまま空間の穴に落ちてしまったのだ。嫌がらせが成功したのか勝ち誇った顔をするザックを締め上げすぐにソウマ君の捜索とザックに協力していた全ての存在の一斉検挙開始した。ザックを捕まえた事で行動が遅くなった犯罪者たちは見事に全員捕まえることが出来たのだがそれからが地獄だった。


 「この書類の山はいつ終わるのやら」


 捕まえた奴らの悪事の数々が記されている書類を見ていると気がめいってしょうがない。ソウマ君が落ちた先で手に入れてしまった財宝の中には異界人の売買をしていた証拠もあったのだが今回検挙した奴ら以外の奴らの名前もあったために捜査は今も続いている。


 「ゼロス様、ザックの隠し財産の仕分けが終わりました。こちらが書類になります」

 「おお、早かったな・・・ふむ、やはり盗難品もあるな」


 そこに書かれている内容を見て気がさらに滅入った。もしかしなくてもザックはこの世界にある全ての犯罪をコンプしているのではないかとまで考えてしまうほど内容だったからだ。


 「盗難品はすぐに元の世界の神に連絡を取りすぐに返すようにせよ」

 「わかりました・・・しかしいざ捕まえることが出来たというのに問題が山のようにあふれ出てきますね」

 「全くじゃ」


 現在、異界人犯罪に繰り出している全ての人材はザックの取り調べで出て来た。様々なことにてんやわんやしており人手が全く足りていない。部下に指示を出し儂はまた書類の山に神経を向けると部下から質問された。


 「あ、そういえば彼はどんなかんじですか」

 「ソウマ君か、元の世界に帰るために奮闘しているぞ」


 部下の質問にそう答える。こちらのミスで元の世界に帰れなくなった彼は今頃はオークションの競りをやっている事だろう。あれだけの大金があれば問題はあるまい。


 「・・・今回の件ではザックの隠し財産を見つけた恩賞があって一生遊んで暮らせるのに変な子ですね」

 「本人の前でそのことを言う出ないぞ。怒るからな」


 前払いの報酬と言う事にして大量のお金を渡したあの時の事を思い出す。正確には国を買い占めることが出来るぐらいの金があの子の懐に今あ今の彼にある事を言ってみた。


 「これだけの金があれば、一生遊んで暮らすことも出来よう。危険な事はやめてこの世界で永住するのも一つの選択肢だと思うぞ」

 「冗談でも許しませんよ」

 「すまんすまん、冗談じゃ」


 そんな儂のジョークに怒りを隠さずに答えるソウマ君の声には怒気と殺気が混じっていた。それだけ家族を大切にしているのだろう事と国を買えるほどの金があっても変わらない決意がある。まあ、だからこそ儂は彼に協力することを決めたのじゃがな。そのこと思い出しながら部下に指示を出す。


 「さてお前さんには盗難品の受け渡しをしてもらおう。頼んだぞ」

 「はい」


 部下が部屋から出た後で儂はまた書類を片付けるために筆を執るのだった。

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