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戦利品の披露にて

 「それでは戦利品の披露を始めようか。」


 俺がワクワクする気持ちを抑えられずに、この話を切り出した。


 「はいっ、じゃあ私から!」


 そう元気よく名乗り出た結菜は、アイテムボックスをイジってる。2人ともどんなのを買ったんだろうか?楽しみだ。


 「ふっふっふ、見て驚くなよ?じゃーん!」


 結菜が装備しているのは杖と、弓?そして、動きやすそうなだけど丈夫そうな防具。


 「弓使うの?」


 そう俺が聞くと、


 「ずっと回復だけしててもね、サブ職業、弓使いにしたからには弓でも戦おうと思ってね。あと、弓道部だから。」


 あーそういえばそうだったわ。確か全国大会でも良いところまで行ってたっけ?結構な実力者だとか。


 「確かに弓でサポートしてくれるのは助かる。」


 永遠がそう言った。2人だけでは捌き切れる量に限界があるからな。確かにそれは助かるかもしれない。


 「あと、装備もなかなかに良いものだよ?」


 確かにキラキラしてるし、実用性も高そうだ。ただ心の中ではこう思っていた。……俺のオリハルコンコーティングには敵わないけどな。


 「俺が先でいい?」


 永遠がそう聞いてくる。


 「どーぞ。」


 永遠がアイテムボックスからいくつかのアイテムを選択している。


 「はい、できた。」


 永遠が装備していたのは、いかにも硬そうな鎧。それと、大分長い槍。


 「俺は中衛でも前線でも戦えるように装備を硬くしたんだ。しかもそれだけじゃない、この槍魔力を込めると長さが変えられるんだ。」


 職業的には俺が前線なんだろうけど、ずっと前で攻撃を避け続けるのも辛いからな。臨機応変に対応できるのはありがたい。


 槍の長さを変えれるなんて…ちょっとクラウ・ソラス(俺の武器)に似てる。似てるってことは結構な性能なんだろうな。


 「最後に俺か。まぁ、見て驚くなよ?(多分無理だけど)」


 俺は素早く剣と防具を装備した。2人が同時に俺の方を見る。


 「「なにそのオーラ…。」」


 2人が言ったのはクラウ・ソラスのオーラのことだ。伝説の聖剣なだけあってオーラがすごい、とても輝いている。


 「ちょっと待て、お前その剣クラウ・ソラス?その防具って……オリハルコンじゃねぇか!?」


 おぉ〜!さすが俺と同じで、本やアニメを読み込んでいるだけあるな。


 「オリハルコン?クラウ・ソラス?なにそれ?」


 結菜は全くわからないようだ。そりゃ、オリハルコンって分かるほうがおかしいわ。


 「オリハルコンは幻の金属。」


 俺がちょ〜簡単に説明した。本当はもっとオリハルコンの凄さを伝えたい。


 「幻の金属!?いーなぁー。」


 このままだとちょうだいとかいいそうだから、素早く話を変える。


 「クラウ・ソラスは伝説の聖剣。これ、面白いことができるんだよ。」


 俺はそう言って、今1本の聖剣を2本へ変えた。その際、神々しい光が出る。


 「「「まぶしっ。」」」


 俺まで眩しかった。まさかこんなに光るとは。流石といえばさすがだな。


 「とにかくすごい剣ってことは分かった。」


 こういう剣のことを全然知らない結菜でもさすがにそう感じたようだ。


 …問題は永遠だな。読書好きがこの2つを目の前にして正気でいられるか……?


 「………おまっ、ふっふたつも………」


 永遠の頬が引き攣る。……まじでやばいかも。


「この装備で喜んでた時間返せぇ〜!!!」


 幸い5分ほど叫んでいたら冷静になったようだ。まじで安心したわ。


 「ごめん、ちょっとお前の装備が最強過ぎて……。」


 叫んでいる間のことも覚えていたようだ。


 「お前が正気に戻ってよかったよ。」


 「本当そうだよ。永遠が壊れてるとこ久しぶり見たわ〜。」


 俺と結菜がしみじみ言った。


 「すまん…。」


 「はい、じゃあこの話は終わり!装備も整ったことだし、いざ、ダンジョンへ行こ〜!!」


 こういうところでは、結菜にいつも助けられる。俺も見習わないとな。


 みんなでダンジョンのある方向へ歩きだした。これからダンジョン攻略頑張るぞ〜!

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