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急速な上達

 「ならギリギリまで注がなければいい。」


 8割くらいまで来たらピタッと止める、勢い余って上の方までいったが、結果的にこれで良い。


 なにせ、ギリギリで止められるのならそっちのほうがいいから。


 前方に見えたスライムに雷を撃つ。あきらかに少ない魔力で放ったその稲妻は威力は変わらずに核を貫いていた。


 「はい、ドーン!」


 ささっと、魔石の回収っと。う〜ん、いい!練習始めて初日!ここまでできるなんて聞いてないぞ。


 だれだよ、こんなん静電気じゃんとか言ったやつ!ついでに、雷、雷ばっか言ってたやつ!


 達成感が大きい、しかしそれと同時に疲れもある。いったん休憩にしよう。俺はポケットに突っ込んできた菓子パンをかじった。


 疲れた時には糖分補給に限る!どっかの頭いい人とかもテストの合間にラムネ食べたりするんでしょ。(勝手な妄想)


 冗談もバッチリだし、調子がいい。…ように見えるが、かなり疲労がたまっているようだ。


 身体的な疲れではない。マナポーションを飲んでいるから、それは大丈夫。じゃあ、何が疲れているのか。


 それは精神、だ。常に感覚を研ぎ澄ませて、スライムの核ジャストに雷を当てる。中々に精神力がいる作業だ。


 それに加えて、俺はまだこの魔法に慣れていない。さらに、動き回るスライムを走りながら観察し、次の行動を予測する。


 今日の俺にはこれ以上のことなんて到底無理だ。


 「あ〜、疲れた。」


 感覚的にはあれだ。シューティングゲームをずっとして、どんどん動きが単調に、何も考えずにプレイする。


 なんだか急に目が乾燥してきたんだが…。長時間ゲームしたのを想像したせい?それとも走ってきたせい?


 1秒ごとに、まぶたを閉じて開いてと繰り返す。これ、目が疲れたときにおすすめ。(やってみてね!)


 思考力が少しずつ戻ってきて俺はまた考えた。雷魔法を早く、かつ効率的に撃てるようにはなってきた。


 でも、だ。まだ足りないところがある。


 「…威力がなぁ。」


 そう、スライムだから一撃で倒せている。…のだと思う。まだスライム以外には使ってないから分からない。


 だが、雷魔法とは。そう考えたときに思い浮かぶのは、必殺技いちげきひっさつ。あの、フェニックスすら倒さるくらいの威力にしたい。


 「到底、今の俺には無理だけど。」


 でも、「できない」から練習してるんだ。あ〜…もう、考えるのはやめた。脳に自らトドメを刺そうとしていた。危ない、危ない。


 俺は疲れた体を叩き起こして、帰路へついた。辺りはすっかり暗くなっていた。が、これまた新機能。


 はい。今回も始まりました。さとれんの異世界機能紹介!今回は〜、こちら!ウインドのライトです。


 えぇ〜、またウインドウの機能なんですかぁ〜?(普段からは考えられない高い声)


 はい、そうなんです!魔力なしで、ある程度の時間、周囲を照らすことができるんですよ!さ ら に!明るさ調節も可能!


 これで夜中のお散歩、外食、ストーカー狩りにも役立ちます!


 それは心強いですね!私も買っておこうかなぁ〜?でもぉ、お高いんでしょう?(ちょっとオカマっぽくなった声)


 いえ、これはウインドウ機能なので、全 員 無 料 で利用できるんですよ〜。


 え、じゃあなんでこんなことしてるんですかぁ。意味ないじゃないですか。(テンション爆下がり)


 はい、今回はここまでまた次回お会いしましょう!ばいばーい。


 …ということで、利用しない理由ワケありませんと。中学生ですから。え?設定忘れてたって?ま、まぁ仕方ない。


 またゲームの話になっちゃうけどさ、中学生とかだと無料ゲームが流行るくないか?俺のいた学校だけなのかな?


 そんなこんなで家とうちゃーく!え、もう夜遅くね。待ち合わせまであと2日あるしなぁ。多少の夜更かしはセーフとしましょう。


 「やべ、早く寝ないと背が伸びないじゃん!」


 俺は高身長になりたいんだ!


 ――彼は努力した。


 牛乳を飲む、ジャンプする、朝陽を浴びる、サプリなんかも飲んだりした。そして、ある時を境に背が一気に伸びた。


 彼は勘違いをした。自分の努力のおかげだ、と。しかし実際はそうではなかった。彼はただ、ただ成長期だった。


 ――シャワーを浴び終えて、ふかふかのベッドへダーイブ!今日も1日長かったな。もしかして…1日24時間ではない?


 ありえる、あり得るぞ。そしたら、1日分なのにたくさんのエピソード数があるのにも納得がいく!


 疲れてたから気づいたら寝てた。はい、やっと1日終わり。


 その日、俺は夢を見た。何人かで階段を駆け上る。誰と一緒だったかは覚えていない。


 ただ、気づいたら俺のスピードだけ早くて他の人たちはちょっとずつ離されていく。陸上部だから嬉しい。


 …はずなのになぜか、あまり心地よくなかった。お前らも来いよ!そう言うけれど彼らの顔は苦しそうで、俺は1人で進んだほうがいいのかとも考えた。


 ただ、それだけはしたくなかったから――

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