根本的問題
≫もしかしていけるかも
そうメッセージを送った俺は、ベッドからバッと飛び起きた。そうじゃん、あれがあるんだった!
俺は急いでアイテムボックスを開いた。えっと、どこにしまったっけな…。おっと危ない。ぶつかりそうだった。
俺の部屋発ぅ、どこだここ経由ぅ、トレーニングルーム行きです。ガタンゴトン。はい、現在トレーニングルームまで激走中です。
走りながらもアイテムボックスに目をやる。あれ、どこ?まさか無くしてないよな。
あった!ステータス強化pt!しかも魔力限定のやつ。あのガチャで引いたやつ実はまだ使ってなかったんだよな。
これならもしかして魔法使えるようになるかも。微かな期待を胸にステータス強化ptをタップした。そして出てきた選択肢、使用を押す。
「ちゃんと増えたかな?」
自身のステータスを確認してみるとしっかり魔力が50pt分増えていた。これで静電気脱出か!?
強い雷が出ることを期待しながら、俺は胸が弾んだ。
そうだな、せっかくなら「出ろっ」とかじゃない感じのやつ言いたいよな。雷………雷か……放電とか?
いやこれは雷が放たれるって意味だからちょっとなぁ、とりま「出ろっ」でいっか。
かっこいい技名を考えようと思ったけど、最高にかっけぇやつしっかり考えたいしな。
無駄だったような、そうでなかったような思考が終わり、ついに技を出すことにした。
これなら行けるはずっ、行くぞ!
「雷!」
バリバリッ!!目の前に大きなイナズマが走った。おっしゃ!これで実戦でも使えるぞ!(ついでにカッコつけれる)
でもまさか普通に魔力が足りないだけなんて。俺が思ってたよりもっと根本的な問題だったな。
何はともあれ雷魔法成功だ!う〜ん、最高だな。あ…他の雷魔法も考えてみようかな。でも雷魔法って他にどういうのができるんだ?
もしかしたら今は基本となるこの雷しか出せないかもしれないな。少し残念だけど、大分早めの雷魔法取得だぁ!
よしっ、まだ時間あるしもっと試してみるか!まずは最初の小さい静電気くらいのやつ。はい、雷!
バリバリッ!あれ、静電気くらいのやつ出すつもりだったんだけどな。俺は想定外の威力に驚いた。
もしかして威力の調整はできないか?いや、できるはず。もっと鮮烈に頭の中にイメージするんだ!
落ち着いて、指を5センチくらい広げた。頭の中でここにイナズマを走らせる。出ろっ、雷!
バチッ。静電気とは程遠いが、ちょっとマシな威力になった雷が出た。いや、このくらいなら学校のイスでも出る威力だ。
学校のイスに1時間座って授業が終わるやん?で、あいさつするからイスを引くときに結構痛いやつ出るんだよ。しかも毎授業な!
白っぽい色してるやつが見えるし。あれくらいの威力だな。多分。
よし、次行こう!ってあれ?何か体がやけにだるい。魔力切れか?プール後の授業みたいだ。
幸い魔力回復ポーションは買い込んでおいたのでたくさんある。あ〜、でもこの空間で打ち続けるために使うのもな〜。
結構ポーションも高いからな。ケチってるわけじゃないけどチリツモをなめたらあかん。ということで、
「そこら辺の魔物狩りに行くか!」
俺は白い部屋を出て、勇み足で自分の部屋に戻った。クラウ・ソラスと、隠れ身の蓑だろ、あとは…あぁアイテムボックスに入ってるわ。
俺はミルクをグビッと飲んで気合いを入れ、魔物狩りに出かけた。
夜風にさらされながらあの草原に向かった。あそこの奥には低級の魔物がいるらしい。その奥には中級もいるとか。
奥に行けば行くほど魔物は強くなるってコト。でもそいつらは絶対にある程度のエリアからはでないらしい。
やたらと都合がいいシステムだな。もちろん、俺が寝てたのは魔物がでない手前の方。
俺は鍛え上げたスピードを駆使して、草原で駆け抜けた。気づけば草原の手前のところまで来ていた。
月が辺りを照らしている。この世界の月は光が強く、結構明るい。
―草原の手前から歩き始めて15分。
この先、下級魔物出没注意。との立て札があった。わざわざ親切だこと。出るのはスライムとかだろう。
それでも一応気を引き締めて歩くのを再開した。5分くらい歩くとポヨンポヨンという音が聞こえてきた。
静かな夜だからよく聞こえる。おそらくスライムだろう。う〜ん、スライムは電撃が効きづらそうな気がするんだけど、どうしようか。
クラウ・ソラスで倒すのは簡単だけど、そしたら雷魔法の練習にならないんだよな。まぁ、一体目で試してみてからきめるとしよう。
そんなことを考えていると、目の前にスライムがいた。よし、雷の強さをイメージしてから、雷!
雷はスライムのはじっこに当たったがあまり効果がないみたいだ。
「やっぱりか〜、どうしたもんか…。」
単純に雷の強さじゃないと思うんだよな。やっぱ、当てる場所かな。魔物には核がある、そこに当てないとほぼ雷を無効化されてしまうだろう。
今までスライムに遭遇して嬉しかったことはないが、これはいい。ミスしたらダメージが与えられないからいい練習相手になりそうだ。
評価よろしくお願いします!




