異世界でのスローライフ!
俺はちょびっとだけ飛ぶことができた。しかし、ほぼ飛べてないに等しい。実戦では使い物にならない。
【飛翔】面白いな!あのフワッとした感じ、クセになりそうだ。次は10cmを目指すか!
あっ、そうだ。もっと高く飛ぶためにはもっと羽の、密度ではなく表面積を広げるんだ。
今は結構重なってる状態だから、これをもっと広げておっきくて立派な翼にしてみせる!
多分、スキルレベルが上がると羽も丈夫でおっきくなるから今はひたすら練習だ!
------数時間後。
えっ、もう昼か。いや、まだ昼か、かな?長くも短くも感じる時間だったな。昼ご飯も用意されてるんかな?
草原をそんなことを考えながら歩いていく。取り敢えずホテルに戻る。ご飯食べて、その後また練習するか!
飛翔を使った高揚感を味わいながら、心が弾みながらホテルへ向かった。
うーん、朝ご飯も超!美味しかったし昼ご飯ときたらもっと豪華かもな。そもそも昼ご飯あるのかな?
まぁお金を心配いらないんで!心のなかでは親指と人差し指を円状にくっつけて他の指はピンと伸ばしているポーズを取っている。
ホテルに戻ってきて俺は改めて思った。すごいとこすんでんな、俺。昼ご飯は既に用意されてた。ナニコレ。
フランス料理フルコースでっか?しかも皿も大分豪華。なんか王様になった気分だ。多分だけど、こんな感じなんだろうなぁ。
でも王様とかって毎日そういう生活してるから飽きそうだよね。ってことで、冒険を楽しめる!豪華な部屋、ご飯を味わえる冒険者最高!(Cランクから)ってことで!
あ、さっきのすごいとこすんでんな、俺。ってやつはね、もうねやばい。やばくてやばい。つまりやばい。
このホテル内には温泉、サウナ、プール、トレーニングルーム、なんか武器?か防具?みたいなやつ売ってるとこあるし。
他にも色々あるし、とにかくやばい!ついでに、俺の語彙力もやばい!やばいしか言わなくてやばい!
俺はしっかりフルコースを堪能した。さーて、腹も膨れたことだし【飛翔】練習しますか!まだ全然使えないからな。
あー、でもちょっと疲れたわ。俺の体に疲れがのしかかった。何時間もぶっ続けで練習してたし。
あれ結構疲れるんだよ。筋肉痛のとこ動かしてるみたいな。はたまたコロナの後の運動みたいな。
…ってことで、ゆっくりするか。家に籠もるのもいいけど、やっぱなんか外に出たいよな。適当にブラブラするかぁ。
うーん、外に出てみたのはいいものの、どこに行こう。あっ、武器屋のおっちゃんのとことか?
俺はおっちゃんに挨拶しに行くために、武器屋にむかった。今日いるかな?別に武器とか買わなくていいんだけど。
「こんにちはー。…あれ?おっちゃんいねぇじゃん。」
こぢんまりとしていたスペースに俺の声が響いた。どうやら今日は定休日みたいだ。でも、お金さえ払えば武器は買えるみたい。
あ、一応言っとくけど、こぢんまりしてるっていってもこの世界での話。土地が豊富にあるから敷地が広いとこばっかなんだよな。
この店がこぢんまりして見えるのは武器が立てかけられたりしてるからかもだけど。俺はこの雰囲気が好きだ。
誰もいないようだし俺は帰ることにした。ベルのついたドアを開けて外に出ると屋台が目に入った。
なんかの肉かを、たくさん入れてグツグツ煮たような感じのスープ。それに麺のようなものが入ってる。
ラーメンってとこか。他にもパンや肉の丸焼きなどたくさんの食べ物が売ってあった。今はフルコース後でお腹いっぱい。
スタッフに言えばご飯を用意しないで貰えることもできるみたいだし、いつか食べてみるか!
左右屋台が並んでいるところを抜け、冒険者ギルドにむかった。
理由は2つある。一つ目。アルクスさんとアイラさんに挨拶すること。2つ目。…は、まぁ後でのお楽しみということで。
ここから冒険者ギルドまで、まぁまぁ離れている。俺は周りの景色を楽しみながらゆっくり歩いていった。
俺の目にはなかなか新鮮なものばかりで見ていて楽しい。…アルクスさんギルマスだし会えないかもな。
まぁ、そしたらアイラさんと世間話でもしてお楽しみの「アレ」をしますか。楽しみになってきた。
俺はウインドのマップを開いて冒険者ギルドにむかっている。なんか異世界1日目は笑顔で終わったとか書いてたけどさ、
ま!じ!で!大変だったから。3人ともヘトヘトな状態でホテルを探したから。道に迷ってから、「ウインドでマップあるんじゃね?」ってなったときは力抜けたから。
なぜこんな簡単なことに気づけなかったのかッ!って崩れ落ちたよ。もちろん3人で。
------歩き始めて結構たって、冒険者ギルドが遠目に見えてきた。ギルドを見ると鼓動が速くなる。俺は少し早足でギルドへ向かった。
評価よろしくお願いします!