第十五章77 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】25/【ヴィナフェリア】の【ヴィンテージ・ボディー】3
【次元のならず者/ウキョヒクソコ】は、【ヴィナフェリア】の【ヴィンテージ・ボディー】によって存在ごと書き換えられ全く別の存在になってその場から居なくなった。
役目を終えた【ヴィナフェリア】の【ヴィンテージ・ボディー】もまたその場から消えた。
この様に、【ヴィナフェリア】には数々の恐るべき力が備わっている。
まともに戦えば、【選ばれし者】が束になってかかってきても【ヴィナフェリア】には勝てないだろう。
だが、それでも彼女は【覇王/オーバーロード】に選ばれる事は無かった。
それは前にも述べた様に、【覇王/オーバーロード】としての行動を示さなかったからだ。
示したのは、【覇王/オーバーロード】としての力(【創造力/想像力】を使った表現)ではなく、その敵対勢力になる、【超越】や【謎】、【超謎】の要素のある【力】がほとんどだった。
それで【識者】は総合評価として、【他の覇王/オーバーロード】とも敵対する可能性が出てしまっている【ヴィナフェリア】では無く、【想像の世界】を上手く表現出来ていた【芳一】を【覇王/オーバーロード】として選んだのである。
繰り返すが【ティシェルリア姫】を前世に持つ、
【シェリア・プルスフィリア】、
【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】、
【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
の3名は決して【芳一】に劣っていた訳ではない。
むしろ、部分的には【芳一】の才能を大きく凌駕している。
だが、【覇王/オーバーロード】を決める基準ではそれらを上手く発揮できていなかったと言うのは否めなかった。
才能があったがそれを上手く発揮出来なかったのは本人達の責任である。
どんなスポーツでも、
格闘技でも、
勉強でも、
ゲームでも、
遊びでも、
強い者が必ず勝てると言う訳ではない。
そこには時の運や、才能を上手く表現出来ていたかにも関わってくる。
彼女達は色んな理由でそれが出来なかっただけであり、【芳一】は十分に発揮できていた。
だから、彼は【覇王/オーバーロード】として選ばれたのである。
言い訳する訳ではないが、彼女達は選ばれなかったとしても後悔はない。
彼女達はやるべき事をやってそれが結果となったのだから。
それが【ティシェルリア姫】を前世に持つ3名の共通する気持ちだった。
と言う所まで中継したところでどうやら時間が来た様だ。
紹介出来なかったものもたくさんあるが、【ヴィナフェリア】のチームの中継は以上となる。
残すは、【覇王/オーバーロード】になる【芳一】のチームの中継のみとなる。
最後に・・・
【ティシェルリア姫】を前世に持っている【ヴィナフェリア】は笑えない。
それは、【ティシェルリア姫】は、【芳一】の【前世】、【リア】を死に追いやってしまったから。
好意と善意からした事だが、結果として、自分の名前の一部を【リア】に与えたことで【リア】は、疎まれ謀殺された。
そして、その後を追って【ティシェル姫(ティシェルリア姫)】も自決したと言う悲劇。
【ティシェルリア姫】の【顔と首】を司る彼女は、余計に笑えないのだ。
【苦悩】が顔に出ている。
そう言う話である。
彼女は笑いたい。
【リア】の後世でもある【芳一】と共に。
それを切に願っているのである。




