第十五章73 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】21/ショータイム16
【イータジータ(【一芳】役)】に似た存在(【一芳】役)によって【光の世界】の18日前に【パイファイ(【アデラ】役)】は戻された。
元の時間帯の意識はある。
となれば彼女のやることは1つである。
この時、【パイファイ】と【イータジータ】は大げんかをした後で、しばらく会わないという話になっていた。
そして、【イータジータ】は一人、【闇のドレス】を取ってくるために、【邪悪な王都】に侵入する。
そして、【邪悪な王都】の衛兵に見つかり、瀕死の重傷を負うのだ。
それから無理をして再度、【邪悪な王都】に忍び寄って【闇のドレス】を奪うが、その時の無茶が祟って亡くなってしまうと言う事が起きていた。
【イータジータ】は衛兵に見つかる。
夜に一人で出歩いているのは明らかに怪しい。
【衛兵】が、怪しんで【イータジータ】を見る。
【イータジータ】は逃げだそうとするが、その時・・・
「逢いたかった。
ずっと逢いたかったよ、ダーリン」
と言って彼に熱烈にキスをする者が居た。
【パイファイ】である。
【イータジータ】は、
『な、何で君がここに?』
と疑問を口にした。
ついさっき大げんかしたばかりだから。
【パイファイ】は小声で、
「良いから。
一緒に演技して。
ここは逢い引きした恋人を装うの。
衛兵に怪しまれる。
早く」
と言って恋人の振りをした。
【衛兵(【一芳】役)】は、
「ちっ・・・
こんなとこでいちゃついてんじゃねぇ。
余所行ってやれ、余所行って」
と言って帰っていった。
どうやら、事なきを得た様だ。
【イータジータ】は、
『助かったよ。
でも何で君が?』
と言った。
【パイファイ】は、
「あんまり無茶しないで。
・・・これからはずっと一緒だよ。
好きです。
愛してます、貴方の事」
と告白した。
【イータジータ】は、
『はぇ?』
と間抜けな声を発した。
余りにも唐突な愛の告白に絶句したのだった。
だが、一度、【イータジータ】の死を経験した彼女にとっては1秒でも早く伝えたかった言葉だった。
以上、【一芳】と【アデラ】の共作の(19)【ダークネス・ドレス・コード】より、一部抜粋となる。
この冒険はまだまだ続くのだが、中継時間の関係でここまでとさせてもらう。




