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第十五章71 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】19/ショータイム14

 亡き【イータジータ(【一芳】役)】に前に進むと言う誓いを立てた【パイファイ(【アデラ】役)】は、【ダークネス・ドレス・コード】で編まれた【闇のドレス】を纏い、いよいよずっと行きたかった【闇の世界】への入り口を進むのだった。

 【パイファイ】は、

「じゃあ、行くね」

 と再び同じ言葉を繰り返し、目の前に空いた歪みの中に足を踏み入れた。

 すると、まるで強力な掃除機に吸い込まれたかの様に、シュゴーっとそこに吸い込まれたのだった。

 もっと感動的な移動かと思っていたが、実際の【光の世界】から【闇の世界】への移動はまるで掃除機に吸い込まれるゴミの様な気分を味わったのだった。

 【パイファイ】は一瞬意識を失い、

「ってて・・・

 何処?」

 とつぶやいた。

 見たことが無いのは当然として、いや?どこかで見たことがあると思ったら、【闇の世界】へ向かうために【闇のドレス】を着た場所(【光の世界】)を左右逆転させた様な場所だった。

 【闇の世界】・・・と言うより、【鏡の世界】?

 【パイファイ】は動揺する。

 【闇のドレス】を着れば【闇の世界】に行けるのでは無かったのか?

 【イータジータ】が命を賭けて集めてくれた情報は間違っていたのか?

 そんな困惑をしていると

『そんな不純物の混じっているやつじゃ目的世界には行けないよ』

 と言う声(【一芳】役)がする。

 【パイファイ】は、

「誰?・・・誰なの?」

 と不安を口にする。

 その声は、

『俺か?

 俺は、【歪みの世界】の住民だ。

 俺の姿はお前が元の世界で最後に会った存在になっているはずだ。

 左右反転したな』

 と言った。

 姿を現した存在はどこか【イータジータ】に似ている。

 だが、変だ。

 【イータジータ】に似ているが、違うとはっきり解る。

 何かがおかしい。

 それはすぐに気がついた。

 【イータジータ】の顔を左右反転させた顔をしているので違和感があったのだ。

 【人間】の顔は【左右非対称】になっている。

 そのため、顔が左右反転するとどこか違和感が出るのだ。

 鏡の中に移った相手を見ている様な物である。

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