第十五章63 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】11/ショータイム6
ショータイムでは、駄作を持ってくる者が多かったが、中には秀逸な作品を持って認められた者も居る。
今度はそれについて紹介したいと思う。
持ってきた作品は非常に地味な形態である。
【作品】1つに対して【ブルーレイソフト】に音声データとして書き込んだものである。
つまり、【作品】のジャンルとしては非常にシンプルで【特別な作品】とはなる様なものではない。
だが、これを持ち込んだ者は、【作品の内容】で勝負したのだ。
その者の名前は、【アデラ・ワインバーグ】(アメリカ国籍女性)である。
彼女は自殺志願者であり、死を決意した女性である。
実は、特別枠でただの人間である彼女は【ヴィナフェリア】の居る異空間に招待されていたのだった。
それは、【芳一】を思わせる様な創作能力を持っていた。
比べてしまうと【芳一】の方がレベルが上だが、メンバーの【野唯 一芳】(【はぐれ造超想主】と【はぐれ造謎想主】が共同で作った【芳一】の【全盛期】を再現した【少年】)との共作で持ってきたのだ。
【一芳】は、
『まぁ、みてやってよ【ヴィナフェリアお姉ちゃん】。
【アデラお姉ちゃん】の作る作品にはちょっと考えさせるものがあるからさ』
と言って、彼女を紹介したのだった。
【一芳】と【アデラ】の共作は、27本(ブルーレイのソフトの数も27枚)となっている。
その作品は【芳一】の作品として発表しても遜色の無い出来のものばかりだった。
いや、それ以前に、【芳一】の思考をトレースしたのでは無いかと思える節もあるくらいの作品だった。
そのリストは、偶然か?
もしくは、必然か?
それは解らない。
だが、それらの27作品の内、1つ目から18番目の作品は、【芳一】が【特別な37作品】の【小説】以外に個人的に楽しもうと思って考えていた【作品】と名前や【内容】が酷似していた。
それらは【タイトル】が似ていたり、
【タイトル】の文字が入れ替わっていたり、
【タイトル】の文字の一部が削除されている様なものだが、【一芳】の思考が【芳一】の思考とリンクしているのでは無いか?と思える様な再現度だった。




