第十五章62 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】10/ショータイム5
次は、誰か?
【超越】と【謎】と来たから【超謎】も1名、紹介するとしよう。
その【超謎】の存在は、
『初めまして王女様(【ヴィナフェリア】の事)。
僕は、【超謎】の序列546位、【和乗超過引割謎化】のプラマイって言います。
【和乗超過引割謎化】っていうのは【プラス】の状態だと【超越】、
【マイナス】の状態だと【謎】の特性を持つ存在の総称です。
【超謎】では無く、【超越】と【謎】の力を行ったり来たりしているから、【超謎】の中ではよく【半端者】って言われるけど、作品造りについてはちょっと自信があります。
僕が、王女様に提供する作品は、何と見る角度によって【絵】が変わると言うものです。
【地球】では見る角度によって違う絵に見える印刷物は【レンチキュラー】と言うんですよね。
他にも【トリックアート】などでも行われているらしいですね。
僕の場合は、【次元】を利用した【トリックアート】と言うことになるのかな?
僕のは11次元で描いているので、見方によって10種類の見え方が出来るんです。
我ながら凄いと思える点は、それを3次元空間に再現しているので、余剰次元にアクセス出来ない人でも大丈夫です。
ちゃんと角度を変える事で10種類の見え方が出来る様に上手く調節していると言う点が挙げられます。
つまり、1つの絵で10種類の見え方が出来ると言う事です。
凄くないですか?
凄いですよね?
これが出来るのも【和乗超過引割謎化】の中では僕だけです。
だから【和乗超過引割謎化】の中でも下っ端な僕ですけど、自信を持って王女様にプレゼンに来ました。
どうですか?』
と圧が強い感じでぐいぐい来ていた。
【ヴィナフェリア】は、
『・・・凄いですね・・・』
と言ったがそれはお世辞である。
全然凄いと思っていない。
この程度の【アート】は、【ヴィナフェリア】自身でも余裕で出来る。
絵の腕もちょっと上手いイラストレーターレベルであり、あえて、【ヴィナフェリア】の作品群に加えるほどのレベルではない。
この様に、【ヴィナフェリア】にアピールをしにくる者は自分の立場がなかなかその場所で認めて貰えないため、箔を付ける意味で、【ヴィナフェリア】に取り入ろうとして居る下心の有る者達なのである。
この様な輩は、【ヴィナフェリア】の配下として相応しくないとして、【ヴィナフェリア】の配下に【ヴィナフェリア】への接近禁止を申しつけられたのは言うまでもないだろう。




