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第十五章60 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】8/ショータイム3

 【ヴィナフェリア】にアピールをしに来た【超越】の序列168位、【なれ果て超異(ちょうい)】/【ハイパス】の言葉に対する解説は続いている。

 次に、【なれ果て超異】についてだ。

 【なれ果て】とは【なれの果て】を意味している。

 【超異】とは、【超越した異質】を指している。

 例えば人間種族の中から、突然、人間ではあり得ない力を持って生まれてくる存在をそう呼んでいる。

 人間以外にも居るが、とにかく、その種族からあり得ない程強大な力を持って生まれた者を総称して【なれ果て超異(ちょうい)】と呼んでいる。

 そのため、個人名などでは無いと言う事である。

 【なれ果て超異】と呼ばれる存在は他にも居て、それら全体の力の平均値が、【超越】のランキングでは168位に当たるのでそうランク付けされていると言う事になるのだ。

 当然、平均値なのでランキングされた総合力よりも強い者や弱い者も存在する。

 【ハイパス】は、【なれ果て超異】の中では強くも弱くもない平均的な者と言えるだろう。

 そう言う意味ではあまり個性のない立場ということになる。

 それを否定するために、人間には不可能な超絶技巧を施して、それを【ヴィナフェリア】にアピールしているのである。

 最後に【石柱アート】についてだ。

 【トーテムポール】の様に【段】になっているものが4柱、

 【螺旋状】になっているものが7柱あると【ハイパス】は言っていた。

 1柱あたり300メートルの大理石で出来ており、それは物理的に地球上に存在しない。

 また、細かな超絶技巧で施されたデザインで物語を表現しており、それを大理石を削って作ったとすると、下の段などでは上の段の彫刻をさせる事は出来ないはずである。

 それを【ハイパス】の異能で固定して、【アート作品】として完成させている。

 正に、彼の言う様に【人間業】では無い。

 【超越】と言うカテゴリーになる存在だからこそ出来る【芸術作品】と言う事になるのだ。

 彼の言葉による解説は以上とし、次に、彼の作った11作の【石柱アート】のタイトルを紹介しよう。

 まず、【段状になっている4柱】は、

 (01)【ワールドイズム】、

 (02)【ユニバースイズム】、

 (03)【ディメンショニズム】、

 (04)【マルチバースイズム】、

 と言う。

 どうやら、【イズム(~主義)】がテーマになっている様だ。

 次に【螺旋状になっている7柱】は、

 (05)【ファーストスター】、

 (06)【スタートスター】、

 (07)【プロローグスター】、

 (08)【エピローグスター】、

 (09)【ファイナルスター】、

 (10)【エンドスター】、

 (11)【ラストスター】、

 と言うらしい。

 どうやら【星】がテーマの様だ。

 これらは内容については中味が無いと言わざるを得ない。

 芸術作品としては素晴らしい出来だが、【物語】がそれにともなっていない。

 単調であり、表現に値するものではないので内容については割愛させてもらう。

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