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第十五章59 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティチーム】7/ショータイム2

 【ヴィナフェリア】にアピールをしに来た数多の存在達によるショータイム。

 まずは、一名目だ。

『姫様。

 見目麗しい、姫様(【ヴィナフェリア】の事)。

 私は、【超越】と言うカテゴリーの【圏外ランク】に該当する【超越】の第168位、【なれ果て超異ちょうい】になります【ハイパス】と申します。

 【圏外ランク】とは【超越】などに該当する各カテゴリーの第97位以下のランクを全てそう呼びます。

 私は168位になりますので、当然、【圏外ランク】となります。

 今回は私の考えた作品を姫様の作品集に加えていただきたくはせ参じました。

 私の考えた作品は、【石柱アート】にございます。

 私の作ったのは11柱。

 地球で言えば、そうですね・・・トーテムポールというのをご存じですか?

 死を弔い、故人を記念する柱だそうで。

 それは木造彫刻ですが、私のは大理石で作っております。

 1段1段に物語の1シーンを表現した彫刻になっております。

 超絶技巧で作られており、本来であれば下の段の彫刻は上の段の彫刻を支えきれないのですが、私の力を注入して支えられる様にしております。

 それが4柱ほどあります。

 残り7柱は螺旋状になっておりまして、物語が流れる様に表現されております。

 これは先ほどの4柱よりもさらに優れた超絶技巧で作られております。

 これも支えの部分も私の力で補強しておりますので、半永久的に楽しめます。

 こちらも大理石で仕上げております。

 高さはメートルで測れば、1柱辺り、300メートルほどで仕上がっております。

 どうでございましょうか?

 人間業では無いと思いますが?

 どうかこちらを姫様のコレクションにお加えください』

 とアピールした。

 このアピールの言葉について1つずつ解説しよう。

 まずは、【超越】と言うカテゴリーについてだ。

 これは、【祈清】の定義した【超態至(ちょうたいし)】と言うカテゴリーと同質のものである。

 通常の状態を超えていると言う事を表現しており、それが【祈清】の定義では【超態至】、一般的には【超越】と呼ばれていると言う違いである。

 ただし、【祈清】の定義した【超態至】以外の分類については実際のカテゴリーとかなり異なるものもあるので、正確な情報とは言えない。

 【超越】で表現するのが、正しいと言えるだろう。

 次に、【超越】の【圏外ランク】についてだが、これは、【超態至】と呼ばれていた存在の中で、熾烈な生存競争が行われており、それによって生き残った【超態至】/【超越】はランキングが再ランク化されており、どうやら、上から【殿堂ランク】、【最強ランク】、【トップランク】、【ミドルランク】、【ダウンランク】と5つの分類がされており、その下のランクが【圏外ランク】と呼ばれ、序列97位以下の席次が全て、そう呼ばれる様になっている。

 それは、【超越】には【超越】、【謎】には【謎】、【超謎】には【超謎】と言った様に、それぞれでランキングが存在すると言う事になる。

 つまり、序列168位というのは【超越】にも【謎】にも【超謎】にも他のカテゴリーにもそれぞれ存在していると言う事になるのだ。

 それについては来るべき時が来た時に語ろうと思う。

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