表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/77

第十五章26 【覇王杯/オーバーロード・カップ/シェリア・プルスフィリアチーム】24/規定違反19

 展開を第1部に戻したが、その前に【シェリア】は、【芳一】に恋の様な感覚を持っている。

 【クィア】である彼女は、それが恋だか何だかよく解らないのだが、とにかく一緒に居たいと思う様になっていた。

 そして、【フェアリア】にも同じ思いを抱いている。

 【フェアリア】とは1つになりたいと言う願望を持っている。

 それは身体を重ねたい(性行為)と言う意味ではない。

 元の1つの存在になりたいと言う気持ちである。

 【シェリア】と【フェアリア】は元々、【ティシェルリア姫】と言う群体生命体が転生して2人の人間になった存在である。

 だから、1つになって【芳一】と結ばれたいと言う気持ちがどこかにあるのだ。

 出逢った時【芳一】は、37歳、自分と【フェアリア】は16歳だった。

 年の差、21歳。

 2人の年齢を足しても32歳で5歳年下となる。

 だが、2人が1つになれば、【芳一】とお似合いの年齢になる。

 今のままなら子供扱いされて、ずっと相手にされないままだ。

 そんなの嫌だ。

 若い時代を犠牲にするのは辛い事だけど、16歳から32歳になって、【芳一】と一緒になりたい。

 【フェアリア】はどう思って居るんだろうか?

 【フェアリア】と1つの存在になって【芳一】と結ばれたいなんて、変に思われるかも知れない。

 この気持ちは自分だけかも知れない。

 だけど、どうしようもない。

 この狂おしい気持ちは何だ?

 恋というものなのか?

 恋というのは生まれてこの方、したことがない。

 なぜなら、周りにいたのは全部、自分に悪意を持っていたと思っていたから。

 心の底から嫌悪していた。

 だが、【芳一】の作品に触れて、気持ちが変わった。

 【芳一】に逢いたくなった。

 そして、【芳一】に逢った。

 逢ったらもっと好きになった。

 好きという感情にも色々あると思うが、【芳一】に対する気持ちは他とは明らかに違う。。

 【芳一】にとっての一番になりたい。

 そう言う気持ちがあるのだ。

 そんな乙女の気持ちも少しずつではあるが芽生え初めていたのだった。

 そう。

 明らかに、彼女は【芳一】に対して恋をしている。

 【芳一】に認められたい。

 その気持ちが今の彼女を動かしているのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ