第十五章24 【覇王杯/オーバーロード・カップ/シェリア・プルスフィリアチーム】22/規定違反17
続けて、第3部の主人公、【レオニー・ヘルマー】(ドイツ系女性)と同期した【ヨゼフィーネ・グライリヒ】(ドイツ出身女性)/【1次2次眷属】の展開を追ってみよう。
これも内容のおさらいになるが、【謎解き】がテーマでその世界にちりばめられた無数の謎を解いていくと1つの大きな【グレイト・ビッグ・ミステリー】につながると言う設定で物語を構成している。
主人公の【レオニー】と言う少女は、引っ込み思案な性格なのだが、【霊の声】が聞こえる【霊媒体質】である。
そして、【霊の声】達が、謎を解く鍵となる言葉を彼女の耳元で囁くのだ。
【レオニー】以外は、誰も真実にたどり着く事が出来ない。
彼女だけが真実にたどり着く事が出来ると言う物語で、引っ込み思案の女の子が如何にして、事件を解決したり謎を解いたりするかを描いた物語として構成されている。
【ヨゼフィーネ/レオニー】の冒頭のシーンを再現する事になる。
今日も彼女は事件に巻き込まれる。
人が死んだのだ。
犯人は捕まっていない。
痕跡を残して居ないからだ。
だが、殺された被害者の【霊】は、【ヨゼフィーネ/レオニー】に、
『犯人・・・を・・・捕まえて・・・
捕まえて・・・くれない・・・と・・・
貴女を・・・呪い・・・殺す・・・』
と言ってきた。
【ヨゼフィーネ/レオニー】は、
「ひいぃぃぃぃぃ・・・
止めて・・・止めて・・・止めて・・・
お願い・・・見のがして・・・」
と懇願するが、【死霊】は、
『見のがす訳・・・無いでしょ・・・
やりなさい・・・やらないと・・・呪い殺す・・・
犯人は・・・あの男よ・・・
ポリスに伝えなさい・・・早く・・・』
と言ってきた。
【ヨゼフィーネ/レオニー】は、
「そんな事、言ったって、証拠もなく・・・言えないです。
私、変な子だと・・・思われちゃう・・・」
と言った。
『だったら証拠・・・を見つけなさい・・・
ぐうの音も出ない程の証拠・・・を集めるのよ・・・』
「そんな事言ったって、証拠も出ていないって・・・」
『私が教えてあげる・・・から・・・証拠を集めるのよ・・・』
と言った感じで、事件解決に向けて話が進んでいくのだ。
こんな感じで、最初の方は殺人事件などの事件解決編となっているが、その後、謎解き編へと移行していくことになる。