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R&Bのリズムで殺れ YOU&I  作者: やましたゆずる
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第六十九章 くのいち四姉妹 近藤元局長が小笠原の島に来る

星璃はその日11時発のおがさわら丸に乗船して島へ戻ろうとしていた。中村とは事件後始めて会うので楽しみだった。元気でやってるか早く顔だけでもみたいにと思い焦る気持ちで早く食堂へ行きコーヒーを飲んでいた。中村との会話に少しぎこちなさが残ってはいたが元気で仕事をこなしているのを見て安心した。「中村さん。チキン南蛮定食ください。」星璃が注文した。中村はカウンター席に座る星璃と少し談笑をしていた。仕事の話は無しという事はお互いの暗黙の了解だった。昨日のつくばの話や彼氏の話が中心だった。彼氏の名前は立花明さんという事やストーカーがいつ頃からつきまとうようになったかと言う話をした。暫くして中村がチキン南蛮を持って来た。「おまたせいたしました。ごゆっくりどうぞ。」中村は星璃の目を見て微笑んだ。「あかりさん、後で明とお部屋行ってもよろしいですか?」中村が星璃の目を見た。「いいよ。待ってる。」星璃は中村の目を見て微笑んだ。「ご馳走様でした。」合掌し、食べ終えた。星璃は部屋に戻った。スマホに収めた写真を見ていたチキン南蛮やつくばラーメンの数々写真をホルダー整理をした。写真をみながらどんな味だったか思いだしていた。星璃は新作ラーメンは鶏を使おうと思い温めていたラーメンがあった。鶏白湯野菜タンメンだった。鶏を何羽か仕入れて来た。今日は段ボール1個の荷物があった。ちゃんと冷凍保存してあった。午後1時を過ぎた頃ドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けると中村と彼氏が立っていた。「どうぞ!」星璃は二人を部屋に招き入れた。中村が

気をきかせて電気ケトルでお湯を沸かして備え付けのコーヒーを淹れてくれた。「あかりさん。頼まれていました、チキン南蛮のレシピです。部外秘なのでそこの所宜しくお願いいたします。」明は星璃の顔を見た。「わかっているよ。言わないさ!そんなの野暮だよ。」星璃は明の目をじっと見つめた。「さっきさあ。千秋さんから聞いたんだけどあなた、自衛官だったんだってね。良い身体してると思ったわ!それとストーカーが始まったのはあなたと付き合い始めてから、らしいじゃない?あいつ、変態野郎だったから、相談してもらって良かったわ。千秋さんに聞いたんだけど、その前から下着が盗まれていたんだってね。千秋さん1階の部屋だものね、あいつ、あちこちの家で下着泥棒の常習犯だったんだ、警察官僚の息子だったし、野放しされていた。ごめんね。あいつら身内には甘いからゆるしてあげて、そのおかげで私達もお天道様の下歩けるしね。今回の事件もテレビ新聞報じないでしょう。みんなグルだから世間は怖いのよ。私だってラーメン屋の店主やってるけど裏の顔は人殺しだから。」星璃は千秋と明にたんたんと語った。「所詮私達も政府の手先にすぎないから。私達は戦国時代、織田信長、武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康、知ってる?その頃からの手先なんだよ。望月家は先祖代々くのいちの家系何だ。私が子供が出来ない理由は女の子供を産みたくないってずっとおもってからなんだよ。男なら欲しいけどこんな家業つがせたくないもの?」星璃は二人に胸の内を正直に話した。「星璃さんは、どこで銃を身に着けたんですか?」千秋が尋ねた。「銃か!小さい頃ね。駄菓子屋に銀玉鉄砲が売っていて母親に買ってもらって、昆虫やスズメを的に撃っていたんだ。そんな時代が昭和ね。私達は、父も母も東大出でそのDNAを受け継いだから頭は良かったからあまり勉強はしなかった。真っ暗になるまで野原で遊んでいたから、東大はいけなかったけど音大へは行けた。高校生の頃アメリカに留学させてもらってそこのホストファミリーに連れられ射撃場で銃を撃ったのが初めてだった、何回か通ううちに海兵隊あがりのおっちゃんにライフルを教わった。一番下の妹は中学から留学したからライフルの腕は姉妹で一番、だから金メダリストなんだよ。」星璃は生い立ちについて人に初めて話した。「これは、二人だけの胸の中に閉まっておいてね。後、先日も言ったけどこの間の事件の事も他言無用ね。喋ったら、私達が二人を殺しに行かないといけなくなるから!頼むよ。」星璃は二人の目を見つめた。また、ねんを押した。そんな話をしていたら二人は戻らないといけない時間になっていた。「休憩終わりなので戻ります。いろんなお話有り難うございました。」二人は星璃の顔を見て頭を下げて部屋から出て行った。「またね。頑張って。」星璃は二人の顔を見て笑顔で手を振った。星璃はバルコニーに出て海をボォーと眺めて過ごした。「山南さん。つくばの帰りにジョン・アンダーソンのケリが付いたって話してたよな。顔の似てる黒人を探してチェックアウトさせそいつをなりすましでアメリカに返したとか言っていたな。向こうに殺したのバレてないって事。」星璃は急に海の向こうにジョン・アンダーソンの顔が浮かんだからだった。海風が少し寒かった。部屋の中に戻り、明が持って来たレシピに目を通した。概要は理解出来た。今日、店に行ったら試作しようと考えた。(何処かでも言っていたなマヨネーズはキューピーを使うって!これもそうか?)星璃は、沢山、キューピーマヨネーズを買って来て正解だった事に奇跡を感じた。父島の埠頭に着いた。星璃は重い荷物を引いてトラップを降りて行くと隆志の姿が見えた。「隆志、ただいま帰りました。」星璃は大声で叫んで手を振った。星璃は島に上陸した。「その荷物なんだ?買い込んできたな?店は大丈夫だ!ゆっくりできたか?」隆志は星璃の顔を見た。「荷物は、チキン南蛮の材料と丸鶏相当な数、今回も人一人殺して来た。そうせざる状況になっちまって仕方なく、小春と連携してな。昨日はつくば市へラーメン食べ歩き行ったが5杯食べたら腹いっぱいになっちまって終了。良いネタ拾って来た。それがこの荷物よ。店帰って試作品作りすっと!」星璃は隆志の顔を見た。隆志は荷物を引いてくれ、車に二人は乗った。お店までの道で「近い内に近藤元局長夫妻がこの島に観光で来るって!何時になるかわからないから魚釣れるように身体作りしておいてね。」星璃が隆志の横顔を見た。「わかった!今さらだがやっておくよ。明日から船乗っとくからまかせろ!ラーメンは星璃に任せた。」隆志は星璃の横顔を見た。暫く走るとラーメン星璃に着いた。隆と星璃は荷物を降ろした。「お義母さん、石山さん、ただいま帰りました。宜しくお願いします。」星璃は二人の顔を見た。「この箱お土産だよ。美味しい物作ろう。」星璃は三人の顔を見た。「まず、チキン南蛮定食!」星璃は、製麺学校で買った茹で玉子製造機を引っ張り出して来て、茹で玉子を20個作り、自動で皮を剥いてくれるので玉子はお義母さんに任せた。「ムクの10個くらいでいいよ。」星璃が声をかけた。が遅く20個全部行っていた。「お義母さん、終わったら

根菜切断機で玉ねぎ、ネギ、きゅうり、しょうがをみじん切りにお願いします。」星璃は、レシピを見ながら鶏の胸肉とモモ肉を処理していた。ブライン液に漬け込んだ。その時、お客様が入って来た。石山は食券機の前でメニューを見せてお客様に説明した。「アフタヌーンタイムなのでラーメン価格に100円プラスで餃子が食べられます。」石山は説明した。「醤油豚骨チャーシューいただきました。」石山がコールした。「醤油豚骨チャーシュー1丁と餃子いただきました。有り難うございます。少々お待ちを。」星璃はお客様の顔を見て会釈した。常連客だった。「毎度どうも!」星璃はお客様の顔を見て微笑んだ。「醤油豚骨チャーシュー1丁あがり!餃子もあがりました。」星璃と聡子はお客様の前にラーメンと餃子をだした。二人はタルタルソース作りに専念した。1時間くらいで出来上がった。スプーンで一口味見すると東京で食べて来た専門店以上に美味しかった。星璃は満足だった。胸肉を一枚だけ揚げる事にした。油を180℃まで温め、胸肉をバッター液をつけて片栗粉をまぶして油の中へ入れた。2度揚げる。竜田揚げ風に上がる、それにタルタルソースをかけてできあがり、それを4等分にわけて、4人で食べた。4人は顔を見合わせた。「美味しい、専門店の味以上の出来だ!」星璃は目を丸くした。この日、11時過ぎに近藤から電話が来た。「あかりさん。今、父島に来た。タクシーで星璃さんの店行くから何か食わせてくれ?」近藤からの電話に星璃は驚いた。魚の用意出来てない!漁協だれもいないだろうし、隆志に頼んで漁協を開けて貰う事できないか?考えた、銀次はこの日は吉原でいなかった。「お店のものでガマンしてもらえば」隆志は星璃の顔を見た。「そうだね。迎に行ってくる!」星璃は車に乗っていた。埠頭まで車を飛ばした。埠頭につくと二人はタクシーに乗ろうとしていた。星璃はクラクションを鳴らした。それに気づいたタクシーの運転手がそれに気づいた。星璃がタクシーに近づくと運転手が「ラーメン星璃の社長さんじゃないですか?」星璃の顔を見て驚いた。ラーメン星璃の常連だった。「ごめんな!運転手さん。家の客なんだ。仕事奪ってワリィ!近藤ラーメンサービスすっから。」星璃は運転手と会話して「近藤さん。遅れて申し訳ありません。遠い所お疲れ様でした。どうぞお二人車お乗りください。」星璃は、二人の顔を見て微笑んだ。後部ドアを自動で開けた。二人は車に乗った。道中、明日からの予定を聞いた、ツアーに申し込んだとかで星璃はガッカリした。今晩はホテルをとってあるとの事。食事はラーメンなら出来ると伝えた、「そうか、ラーメンいただこうじゃないか!」近藤は星璃に話かけた。車は夜のトバリの中をラーメン星璃めざして激走した。



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