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R&Bのリズムで殺れ YOU&I  作者: やましたゆずる
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第五十一章 くのいち四姉妹 ラーメン屋の社長としての風格

「行ってらっしゃい。気をつけてね、隆志、来週日曜日に回収お願いします。」星璃は隆志を仕事に行くのを見送った。星璃は9時には毎日お店に居た。仕込みを必ずしていた。今日も試作をしようと考えていた。カレーラーメンだ。ソレに入れたい野菜を細かく切っていた。人参、じゃがいも、たまねぎ、豚肉、野菜は自家栽培の物を使っていた、お義母さんが収獲していてくれていた。彼氏も手伝ってくれていた。なかなかうまく付き合っていた。「おはようございます、」そのお義母さんが野菜を手に裏口から入って来た。「あかりさん。大量だよ。人参、じゃがいも、たまねぎ、キャベツ等。」聡子が星璃に見せた。「お義母さん。今日はカレーラーメンを作るね。」星璃が聡子の目を見た。「楽しみ。」聡子が目を輝かせた。「おはようございます。」石山さんが出勤して来た。石山は開店前のルーティンに早速入った。「石山さん。今日から魚粉のアルミの容器も忘れないでね、」星璃が声をかけた。「今日か明日には、おろしニンニクと豆板醤、辛子高菜がくるからきたらそれと同じアルミ容器に入れてラインナップに並べてね。ルーティン終わったら、餃子の仕込みお願いします。」星璃が石山の目を見た。星璃は、根菜切断機に野菜を入れて細かく切っていた、カレーベースと豚肉を鍋に入れて煮込んだそれに豚骨スープを混ぜた。豚骨をベースにしたカレーラーメンになる予定だ。切った野菜を鍋に入れて湯せんし始めた。「カレーの香りいいね。」石山が声にした。店内がカレーの香りに包まれた。「試食して美味しかったら今日から期間限定で出すからね。」星璃は、二人の顔を見た。「あかりさん。ラーメン屋の風格でてきたね。頼もしい!」聡子が星璃の顔を見て優しく微笑んだ。「そうですか?一生懸命やってるだけですよ。」星璃は聡子を見て照れ笑いを浮かべ笑った。「社長、開店から毎日し、島に居る時はお店にいるじゃないですか?私も見習わなきゃ!お客様が毎日増えているじゃないてますか?それが何よりの証拠ですよ。」石山も星璃をねぎらった。星璃は湯せんした野菜をカレースープの中に入れてさらに煮込んだ。野菜にカレーが馴染むまで煮込んだ。「取り敢えずこんなもんか」星璃は火を止めずそのまま煮込んだ。「石山さん。お義母さん。餃子はどうだ?」星璃は二人に聞いた。「50人前は出来ました。終わりにします。」石山が星璃の顔を見た。「わかった!良いでしょう!」お店のドアが開いた。運送屋の兄ちゃんだった。「お荷物届きました。」星璃が荷物を受け取った。早速中身を確認した。おろしニンニクと豆板醤と辛子高菜が入っていた。紙エプロンもあった。カレーラーメンのお客様に渡すものだった。星璃がつくば食べ歩きの際、あるお店で出されていたのをパクった。「アッ!コレだ、コレ!待って居た。」紙エプロンを一枚広げて自分にかけた。黒のオシャレな紙エプロンだった。「これで揃った。カレーラーメン食ってみっか!」星璃は厨房の中に入って、ラーメンを作り始めた、石山は、おろしニンニクと豆板醤と辛子高菜をアルミの容器に入れ調味料のラインナップを広げた。調味料がワチャワチャしてラーメン屋ぽく星璃はそれを見て腕を組んで自分で納得していた、石山はテプラで名前を作り貼った。カレーラーメンが出来た。石山、お義母さんに渡した、自分の分はカウンターの上に置いた。「いただきます。」三人は声を合わせて合掌した。星璃はまず、スープを口にした。「うん。悪くない!美味しい!豚骨カレーラーメンって感じ。チヤーシューのせたらどうかな?」星璃は一口食べたが「チヤーシューは要らない。入れるなら最初から入ってる肉を増やせばいいか?肉増しとかサービスで!」星璃はそう言うとカレーだから飲むように麺をすすって完食した。「われながら天晴!美味かった。これ売れるな?」星璃は、頷いて目をほそめた。「社長、美味しいです。」石山も完食した、「あかりさん。美味しいわ!」聡子も完食した。「ご馳走様でした。」三人は声を合わせ合掌した。早速、食券機に期間限定カレーラーメン1000円とラインナップを増やした。「11時です。ランチタイムの始まりです。」星璃が二人の顔を見て号令を出した。ドアが開いた。「いらっしゃいませ。」三人が声を出した。入ってきたのは、やくざの木下だった。星璃はまた来たかという顔をしたが「社長、昨日はすまなかった?この通り謝る。すまん。仕事とは言え、すまんかった。徳川って方から組長に電話があって、組長も事情も知らなくて済まなかったと謝っていた。これで宜しく、収めてください。社長、なにがお勧めでっか?」木下は星璃の顔を見た。「カレーの良い匂いがするな?カレーラーメンにすっか!」木下は、星璃が言う前に自分で選んで食券を買った。木下はカウンターに座った。「有り難うございます。徳川さんから電話いきましたか?」星璃は木下の目を見て微笑んだ。「きたよ。組長なんか青ざめちゃって、徳川って何者なんでっか?」木下は下手なエセ関西弁を使う、いやらしさ満載の野郎だった。「木下さん、知らないのですか?私の恋人、日本のフィクサーだよ。98歳のおじいちゃん。覚えておいて損はないよ。失礼があったら生きたまま薬品で溶かされちまうよ、私何人か見てきたから。風呂桶に裸で入れられて、薬品で痛いんだが熱いんだがわからないけど全身のたうち回って悲鳴上げて溶けてくんだよ。全部溶けちゃう。あっと言う間だよ。マジで。」星璃は木下の目を見て微笑みを浮かべた。「おっかねえなあ!世間は怖いなあ!」木下は完全にびびっていた。「社長、なんでそんな偉い方と知り合いなんだ?」木下が星璃の目を見た。「私が20歳前半の頃家政婦で徳川さん宅に出入りしていた頃からのお付き合い。下の世話から何もかもしたわよ。だから私、信頼されてるの?この店の援助もしていただいております。だからこの店は徳川の店って事。」星璃は木下の目を見て口から出任せをぶち込んだ。人が悪い!「カレーラーメン入りました。」石山がコールした。「カレーラーメン有り難うございます。」星璃がコールを返した。お義母さんがチャーハンマシンにごはん、具材、ソースを入れてスイッチを押した。ランチタイムはラーメンの値段で半チャーハンも食べられた。アフタヌーンタイムはラーメンの値段プラス100円で餃子が食べられた。ディナータイムは、大盛りが無料サービスだった。だからすべて大盛りで出て来た。今日もお客様がたどえなかった。忙しい毎日でラーメン星璃は島中の噂になっていた。1時になりお客様も引き始めた賄の時間が来た。「皆、何食べますか?」星璃が二人に声をかけた。「さっきラーメン食べたから半チャーハンでお願いします。」石山が星璃の目を見た。「私は、野菜炒めごはん半ライス」聡子が星璃の目を見た。星璃がチャーハンマシンにごはん半分を入れ具材とソースを入れスイッチを押した。フライパンに2人分の野菜を入れて豚肉を入れ、塩、コショウをしフライパンを振った。出来上がり、二人の前に出した。星璃は自分の分はカウンターの上に置いて椅子に座った。「いただきます。」三人は声を合わせ合掌した。「社長、さっきの木下って誰ですか?」石山が星璃の顔を見た。「彼か、この島の◯◯組のチンピラだよ。みかじめ料取りに来たんだが払わないといったら脅かしてきたから私も知り合いを通して脅かし返したんだ!」星璃は笑った。「人を溶かすとかは全部作り話だよ。」星璃は石山の目を見て微笑んだ。アフタヌーンタイムのお客様が来た。「いらっしゃいませ。」三人が声を揃えた。何度も来てくれているお客様だった。「毎度有り難うございます。アフタヌーンなんて珍しいですね。カレーラーメンが今日から期間限定です。お召し上がりください。」星璃がお客様の目を見て期間限定を勧めた。お客様は食券機でカレーラーメンを買った。「カレーラーメン入りました。」石山がコールし、「毎度有り難うございます。」星璃がコールを返した。聡子がカレーラーメンスープを仕込んでいた、予想以上にランチで出た為、煮込まないと美味しくないから作り始めていた。夜の部用。「お義母さん有り難う。」星璃は聡子の顔を見た。そんな時スマホが鳴った。見ると小春と出ていた。ラーメン作りを石山さんに任せて電話に出た。「お姉ちゃん。忙しい時すいません。明日の船でそっち行くから、澪も一緒、山南さんもお姉ちゃんに挨拶したいって。ラーメン屋も見たいしね。これからの話もあるから。」小春が言った。「家に泊まりな!待ってる。迎えに行く。」星璃が言った。「お義母さん、明日、小春達が来るってさ。宜しくね。」星璃は聡子の顔を見た。「あら!賑やかになるわね。」聡子も星璃の顔を見た。「ご馳走様でした。美味しかったです。」お客様は星璃の顔を見て微笑んだ。「また、来ます。失礼します。」お客様は店を出て行った。「有り難うございました。」三人は声を揃えた。アフタヌーンタイムが終了し、ディナータイムにはいると団体の観光客が8人で入って来た来た。「いらっしゃいませ。」三人は声をかけた。全員で食券機の前でがやがやしていた。「今、ホテルで美味しいラーメン屋があると聞いたのでタクシーを使って来ました。お勧めはありますか?」女性が星璃の顔を見た。「夜はディナータイムなりまして、どれでも大盛りサービスになります。期間限定のカレーラーメンなんて本日から新発売なんです。」星璃は女性の顔を見て優しく微笑んだ。「私はそれにしよう!」女性が言った。3人がカレーラーメンを注文してくれた。激辛みそ野菜チャーシューが2人.塩豚骨チャーシューが2人、醤油豚骨チャーシューが1人「ラーメン8杯入りました。」石山がコールした。「有り難うござあかます。」星璃がコールを返した。聡子はカレーのスープの仕込みをまた始めた。本日3回目だそれだけ注文が多かったのもあるが中鍋で作ったせいもあった。星璃も半身半疑だったので大鍋を使わなかった。聡子は根菜切断機で野菜を随時切っていた。今度は大鍋で作り始めた。最初豚肉を多めに入れてラードで炒めそこに野菜を入れて野菜の旨味を出す。カレーベースを入れ豚骨スープを入れた。星璃と石山でラーメンを作った。星璃は大盛り麺2玉分を8回振ったら右腕がちょっと痛くなった。まだまだ修業が足りないと感じた。「どちらからですか?」星璃が女性の顔を見た。「つくばからです。私達つくば大学の同じサークルの仲間です。小笠原に興味がありまして、イルカの研究をしてます。」女性が星璃の目を見て優しく微笑んだ。「つくばかあ!この間ラーメン食べ歩き行って来た。つくば大学か近くにうまいラーメン屋多いよな!いどうじとか市川とか鶏々とか喜元門とかはりけんとか!行って来た。うらやましいかぎりだよ。オバサンにはそう思う。山岡家とかは遠いか?」星璃は女性とのラーメン談話に花が咲いた。「私達はラーメン研究会も兼ねてます。お姉さんの名前あげた店すべて行きました。最高です。でも山岡家や豚臭いのでいきません。近くにあるのですが小野崎という、コメダコーヒーの隣にあるんです。チャリンコで行けます。大学生大体がチャリンコ移動なので!山岡家に行く時は車を持っている友達と牛久の1号店へわざわざ行きますよ。あそこが一番美味しいので山岡家の中でね。後遠いけど、鬼者語、お勧めします。後、朝陽、いっとく、Aoi、飛翔とかいっぱいあります。なくなっちゃたけど三水とかも好きだった。」女性はつくばのラーメンを語ってくれた。「三水かタクシーの運転手も言ってたな?美味しかったって?私も秋葉原で一回だけ食べた事があるんだがつくばは知らなかっな。」星璃が女性の顔を見て微笑んだ。「今度、つくばに来た際は案内します。これ、私の名刺、菊池加奈子といいます。」女性は星璃に名刺を差し出した。「私も名刺交換しましょ!ここの店主の沢井星璃です。その漢字あかりってよみます。」星璃は菊池に名刺を差し出した。「イルカ研究会って何やるんだ?私もイルカウォッチングのプロなんだよ、マイケルというイルカの友達がいるんだ。もう、潜った?」星璃は菊池の目を見て微笑んだ。「イルカの生態とか行動とかです。今日潜りました。楽しかったですよ。年に一度は来てイルカと戯れたい。」菊池は星璃の目を見て優しく微笑んだ。「ラーメンのびちゃうよ。あれだったら作りなおそうか?」星璃は菊池の目を見た。「まだ大丈夫です。食べます。」菊池はラーメンをすすって完食した。「私達、明日帰ります。美味しかったです。まあ来年です。ご馳走様でした。」菊池は星璃に頭を下げて手を振った。入れ替わりに隆志が帰って来た。「ただいま。観光客か?」隆志は星璃の目を見た。「あかり、お客様連れて来た。」隆志がドアを振り向くと「こんばんは。」銀次が立っていた。「ラーメンご馳走になりにきました。」銀次が星璃の目を見てニヤリ笑った。「銀次さん。こんばんは!お久しぶりです。どうぞお入りください。」星璃は銀次の目を見て微笑んだ。二人は食券機の前に立った。「何がお勧めでしょうか?社長さん。」隆志が星璃の目を見て微笑んだ。「今日からの新作、カレーラーメンがお勧めです。」星璃は隆志の目を見て微笑んだ。「銀次さん。カレーラーメンだって、どうする?」隆志が銀次を見た。「俺は激辛みそ豚骨チャーシューがいい!」銀次は隆志の目を見た。隆志は1000円を入れ食券を買った。隆志はカレーラーメンにした。「若奥様、このラーメン屋、評判良いね。繁盛してるって噂じゃねえなあ?マジだな!店が黄色で目立つし、調理人も美人だし、ラーメンも美味いし、言う事なしだし。」銀次は機嫌が良かった。隆志が食事に誘ってくれたのが嬉しかった。銀次は漁協では窓際だった。いつも一人で留守番だから面白くない日々を過ごしていた。久しぶりに誰かに誘われ上機嫌だった。「銀次さん今日は飲むか?家泊まって行けばいい?」隆志は銀次の目を見た。二人は閉店まで飲んだ。



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