第一章 くのいち四姉妹 依頼者からの連絡
長女、望月星璃は、現在は、結婚して、沢井星璃この小笠原諸島「父島」に漁師と世帯を持って一年の初夏、スマホに着信があった。「官僚k」と表示された。アノ、首相暗殺から始めて連絡だった。いつもの所で荷物の回収してください。緯度◯◯、経度◯◯、ターゲットは、ユーチューブで毎日見る顔4名だ。期限は今年いっぱい。「お願いがあるんです。グロッグḠ19を10丁。銃弾5000発ライフルM16À1を5丁。銃弾3000発。報酬は、一人、一億円。」星璃は、これだけ言うと電話を切った。「依頼が入った。R&B良く聞きな。」星璃がグループラインを姉妹達に送った。令和の「くのいち」もグループラインを使っていた。「グロッグḠ19頼んでくれた。R&Bはいつも聞いている。」商社勤務次女の望月心春から返信が来た。「わかった。回収手伝おうか?でも船で5泊6日キツイからなあ!でも必要なら有給とるよ。R&Bはオッケー!」大手銀行員の三女望月純麗が愚痴った。「singshortrifスリングライフルM16頼んでくれた?R&Bは聞いてるよ」大学生の四女望月澪がライフルの心配をした。「みんなオッケー!手伝いいらない!旦那と回収すっから。」星璃がみんなに返信した。彼女達は、1600年後半から続く「くのいち」の末裔だった。
その日の晩、旦那が漁から帰って来ると「暫く本土へ戻る。急用が出来た。お土産買ってくっからさぁ!」星璃が旦那の隆志の目を見た。「急用って何?わかったから、行って来い。結婚してから初本土だもの遊んで来い。一年間、こんな辺鄙な漁村で文句も言わず毎日モクモクと働いてくれた、ご褒美だ。」隆志は、星璃の目を見てニッコリ笑った。「有り難う。お土産何が良い?」星璃は、隆志の目を見て、ニコリと笑った。「何時、出る。お土産は、星璃の笑顔だけで充分。」隆志は、星璃の顔を見た。「2週間後、また、緯度◯◯、経度◯◯へ行ってくれる?荷物の回収が終わったら、東京まで送って、前回といっしょ!私達が初めて会った時と同じように。今回は二人で妹達来ないから。」星璃は、隆志の顔を見てニコリ笑った。「また、行くのか?往復4時間かかるんだ!燃料代もバカにならない!」隆志は、星璃の目を見て笑った。「燃料代、セコいセコい!私が稼いでくっから!」星璃は、隆志の目を見て笑った。「晩飯にすっか!今、用意するから今日も刺し身でいいか?料理下手くそだからな!私。今度、一仕事終わったら料理おそわりにいくから。隆志のおふくろとか、大澤のばあちゃんとか!金払えば教えてくれるべ。」星璃は、隆志の顔を見て、隆志が取ってきた、カツオを捌いた。魚は捌けるようになった。カツオのタタキも出来るようになっていた。藁を燃やしてその上に網を乗せた。隣りのばあちゃんに貰った漬け物を添えて、ワカメと豆腐の味噌汁をチャチャと作った。「はい!出来上がり!ご飯よそるね。お義母さん。お義母さん。ご飯出来たよ。」星璃は、母屋にいるお義母さんを大きな声で呼んだ。「お待ちどうさま。あら!あかりさん。今日も魚かしら?たまには、牛肉でも食べてみたいね。」義母が、あかりの目を見てニヤリ笑った。「こんな島で牛肉売ってる店なんてあっかよ。」とあかりは心の中で呟いた。「母さん。あかりだって一生懸命やってんだから嫌味言わなくてもいいだろう。」隆志が、義母の目を見て、あかりの肩をもった。「お義母さん、今度、本土に行ったらお土産でA5ランクの和牛でもしこたま買ってきますから。」星璃は、義母の目を睨みつけた。「あんた達、結婚して一年も経つのに孫も見れないのかしら。ヤル事やってんの?ウフフ。」義母は星璃の目を睨みつけた。「あら!お義母さん。毎晩してますわ!壊れちゃうくらいに。隆志さん、体力があるから相手するの大変で!母屋まで私の喘ぎ声聞こえないかしら。激しくて激しくて!」星璃も負けじと義母の目を睨みつけた。「いただきます。」三人で一緒に合唱した。「隆志さん。ご飯終わったら、お風呂入ってください。」星璃が、隆志の目を見た。(今夜もいくぞ!と目でサインを出した。)隆志は、それを理解し、少しオロオロした。そして、夜が明け、隆志は、朝早い出港の準備に追われた。星璃は、昨晩、爺ちゃんの仏壇に供えた。刺し身とご飯と味噌汁でネコマンマを作り、飼い猫の三毛猫のミーちゃんにあげた。本土ならキャットフードが何処でも手に入るのにこの島では一苦労だ。
荷物の回収の日がやって来た。朝早くから船を出した。「星璃、中身はなんだ?」隆志は、星璃の目を見た。「あなた、前回は聞かなかったのに!今回は聞きたいの?」星璃は、隆志の顔を見た。「たぶん、あれは、コカインね。白い塩か砂糖みたいな物だったわ。後、私が頼んだ拳銃とライフルと銃弾。ビックリした?私達の仕事道具。内緒だよ。私達の仕事は、殺し屋なんだ。殺人の依頼があったのよ。だから本土へと言ったのよ。なかなか、難しい仕事よ。前回は、◯◯首相の暗殺だったんだ。アノ若者が犯人になったけど彼は無実よ。全部、私達の仕業。まずは、犯人になりそうな人間をさがして、改造銃を作らせてハニートラップにかけて、こっちの言いなりにさせて、逮捕されてもらったの?」テレビの中の映像は、みんなお芝居なの、警察もグルだったんだから。アノ犯人の若者、ハニートラップで頭が麻痺しちゃて童貞だったから、私達三人の身体をみて、初めてが4pだもの…。朝から晩まで。男の子って何回も出せるのね。私の体験では、精々5回が最高だった。ヒィヒィ言っちゃてよろこんで言う事聞いてくれたの!」星璃は、隆志の目を見た。「驚いたでしょ?私達の秘密。最後まで言いたくなかったけど。私達は「くのいち」の末裔なのよ。1600年後半から続く。武田信玄の時代だよ。凄くない?」星璃は、隆志の目を見て微笑んだ。「そうだったんだね!肩に何か背負っている感じはしていたんだが。殺し屋だったなんて。驚き!さっきさぁ?4pって言ってたけど5pの間違いじゃね?」隆志は、星璃の目を見た。「澪はハニートラップやらないから。彼女まだ、処女なのよ。それに潔癖で男の子とキスなんてってタイプだから。無理!あなたも4pしたい?したいなら、言って許すから。」星璃は、ニヤニヤしながら隆志の目を見た。「あまり、姉妹の話してなかったわね。次女の小春は、諜報活動がとくいなの!大手商社勤務よ。三女の純麗は、張り込み、追跡、尾行、ハニートラップが得意。四女澪は大学生、狙撃が得意1キロ位の距離なら100発100中だから。オリンピックのエアライフルの強化選手だったんだ。選手専攻に不正があって、澪の方が点数よかったのに相手が審判に賄賂を渡して、澪は、失格になっちゃて、それから闇落ちして今があるって理由。でも今は辞めて大学サークルのサバゲーにハマっている。」星璃は、隆志の目を見た。「今回は、木更津の◯◯漁港に付けてね。三人が待っている。」星璃は、隆志の目を見て信用出来る男だと確信していた。
回収目的地まで来た。それらしき、荷物が海面に浮かんでいた。「あっ!あれだ!」隆志が指で指した。「そうね。回収しましょ!」星璃が船を操縦する隆志を見た。「前回と同様に網で引っ掛ける。準備は良いか?あかり。」隆志は、あかりの目を見た。星璃の目はギラギラしていた。「今回も20キロはありそうよ。」星璃が、隆志を見た。「よーし!捕まえた。あかり、引っ張れ!息を合わせて、イチ、ニィ、イチ、ニィ。今日はラッキーだったなぁ!波、風がない。」隆志と星璃はお互いの目を見た。「ヨーシ!後少し。」隆志は、最後のチカラで網を引っ張った。二人のチカラで荷物の回収に成功した。船の上で二人は抱き合って喜んだ。「中身見てみよっか!」星璃は、隆志の目を見て微笑んだ。「うわー!スゲ!この拳銃の数。」隆志は、ビックリした顔で星璃を見た。「撃った事ある?試して見る?」星璃は、隆志の目を見た。「撃てるのか?やらせてくれ!」隆志は、星璃の目を見てニヤリ微笑んだ。「うん。わかった。弾丸を装着するね。」星璃は、手慣れた手つきでグロッグḠ19に弾丸を装着した。「これね。小さいけど威力はあるから反動がハンパないから、顔の前で撃たないでね。これ、こう持って、構えて、撃つ。」星璃は、手振り身振りで隆志に教えた。「あかり、慣れてるせいかサマになってるな!」隆志は、驚きを隠しながら、あかりの指示に従った。星璃は、隆志の表情を見たがだいぶ強張っていた。「私が撃ってみっから。良く見てて!的は、海面でいい。」星璃は、隆志の顔を見たが顔は引きつっていた。星璃は、一発撃った。(パーン)隆志には、星璃のガンを撃った姿が映画で見るそれとダブって見えた。「わかった!じゃあ、後4発撃てるから撃って見て。」星璃は、銃を渡し、隆志の顔を見たが強ばりや引きつった感はもう、なかった。ちょっとリラックスして微笑んでいた。隆志は、海面に向かってトリガーを引いた。(パーン✕4鳴った。)「うわああ!スゲ!初めて撃った。威力スゲーな!これで人、殺せんだもんなあ!」隆志は、星璃の顔を見て微笑んだ。「これで、あんたも私達の仲間だな!あんたもR&Bを聞きな!」星璃は、隆志の目を見て微笑んだ。「ごめん。ライフルは、澪に怒られるから触れない。これ、女の子と同じで、デリケートな品モンだから。」星璃が、隆志の顔を見た。こっちも凄い量だな。「さわらない!たぶん10キロはある、末端価格は2万円だから、2億円だな!これだけでは、今回の依頼料の半分だね。今回は、4人殺って4億円だから。」星璃は、隆志を見てニヤリと笑った。「仕事、終わったら新しい船でもかってやんぞ!」星璃は、隆志を見てニヤニヤした。「ありがてぇなぁ!あかりちゃん。」隆志も星璃の目を見てニヤニヤした。「それじゃあ!木更津に向かいましょう。」星璃が隆志の目を見た。隆志は、大きく頷いた。黒い煙を出し船は動き始めた。「みんなと会うの久しぶりだな!オシャレしてこなかった。」隆志は、あかりの目を見てはにかんでみせた。「スーツでも着てくんのか?それこそ、ダサいじゃん。スーツ着てゴム長か!笑われっと!冗談は顔だけにしときな!」星璃は、ぶっちゃけて笑いを堪えるのが大変だった。隆志は、冗談抜きで朝黒でシャープなイケメンだった。「なんで、木更津なんだ?」隆志が星璃の顔を見た。「射撃の練習するんだ、山奥で。銃の点検。新品でも使えない銃があるんだよ。隆志も見学してって。使えないのは帰り道海に捨てて。」星璃が隆志の顔を見た。隆志は、スピードをあげて合流地点まで水しぶきをあげて走った。「あっ!漁港が見えた。」星璃が指を指した。「もう、そこだ。あの車だな!三人の姿もある。」隆志が岸壁に船をつけた。「隆志、丁寧に扱って、私の胸触る時のように!」星璃が隆志の顔を見てニヤニヤした。「お姉ちゃん。不潔!やめてよ。そういいうの?デリカシーないんだよ。」四女の澪が叫んだ。5人で車に荷物を積んだ。「みんな、元気なみたいだな。久しぶり。4人集まるの結婚式以来だな。みんな、良い女だ。ちょっと、漁協に船の停泊の許可とってくる!」隆志は、走りだした。「義兄さんも山に来るの?」次女の小春が星璃の目を見た。「うん。行く!全部話したから私達の事。納得済。みんな、ご飯食べた?私達、食べてないから途中食堂あったら止まってね。たまには、みんなで食事しない?募る話もあるでしょ?みんな男出来たとかねぇ?」星璃は、皆を疑いの目で見た。「ない!ない!ない!」皆は口を揃えた。「嘘でしょう?こんな良い女3人いるのよ。さっき、隆志さん。言っていたじゃない?」星璃は、みんなの目を見た。「あれ!社交辞令だよ。」三女の純麗が星璃の目を見てニヤニヤした。「そうかな?いつも、言ってるよ。綺麗だって!漁協の独身男に紹介しろって頼まれているみたいよ。みんな体力あるから夜の方はバッチリだよ。」星璃は、みんなの目を見た。「お姉ちゃんまた、下ネタ!それしかないの!島の女は?」四女の澪が星璃の目を睨んだ。そこへ隆志が帰って来た。「3時間位なら良いって、許可とった。行こう!」隆志は、みんなの顔を見た。「腹減ったなぁ!まずは腹拵え。」隆志は、みんなの顔を見た。「はい!はい!私達も食べてないから。この辺魚が美味しいのかな?」四女の澪が口にした。「澪ちゃん。ライフルの腕オリンピック級なんだって!」隆志は、地雷を踏んだ。「私、オリンピック行ってないもの!義兄さん。意地悪!」澪は、隆志の目を睨んだ。暫く走ると道路沿いに年期の入った食堂を見つけた。車を停めて全員食堂に入った。「うわああ!魚料理の数多いね。」星璃がメニューを見て声にした。漁港の食堂って感じだった。「いらっしゃいませ。」オバチャンが声をかけて来た。「観光ですか?」オバチャンがみんなの顔を見た。「こっち三人は、東京から私達夫婦は父島から船で来ました。採れたての新鮮な魚をここまで届けた所なんです。定期便待っていたら新鮮な魚ダメになっちゃいますから。本土へ買い物がてらに。」星璃は、微笑みながら、オバチャンに説明した。「オバチャン。私、魚食べ飽きてるから、豚の生姜焼き定食とラーメン。僕も同じモノを。」星璃と隆志が注文した。「私達は、刺し身定食。」次女の小春が代表して注文した。暫くすると料理が出て来た。みんな美味しそうにパクついた。「お姉ちゃん達、食べ過ぎじゃない!」四女の澪が二人の食べっぷりに驚いた。「だって、私達、一仕事してきたんだよ。腹も減るさぁ!」星璃は、コップの水をグィっと飲んだ。「今回のターゲットは、4人だ。皆、良く知ってる人。前回の人より小物だけど、報酬は一人一億円で手をうった。今回のR&Bは.キーシャ・コールのラブにするね。R&Bの大道ね。まだ、殺しの方法考えてない!良い考えがあったら言ってね。」星璃は、皆の目を見て微笑んだ。「お姉ちゃん。今回はシザじゃないんだね。」澪が星璃の目を見た。「R&Bキーシャ・コールってなんだよ。俺、サッパリわからん。」隆志がボソリ呟いた。「今回から仲間ね。みんな、宜しくね。新入りの隆志君。荷物持ちでもなんでもいあたからやらせて!無報酬だにけど成功したら船買う約束したから。新船ブチおろし。」星璃が皆の目を見て微笑んだ。「質問は、山で聞く。」星璃は、ギラギラした目で皆を見た。「美味かったか?じぁ!行くとすっか!」星璃は、伝票を片手に取った。「オバチャン。上手かったよ。」星璃は、オバチャンの目を見て微笑んだ。「そうでしたか。ありがとよ。また、よってな。」オバチャンは、そう言うと笑顔で皆に手を振った。そして、山に向かつた。