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今宵幸せは訪れない  作者: ニバニハチ
1/1

1話 「俺だってやるときはやるんだ」

異世界シリーズにあこがれて小説を書いてみました。

好評だったら続編も出そうかと思います。

(あーつまんねぇ)

俺はただの高校生だ

俺はいま学校の授業を受けている

本当につまらない。

はやく家に帰ってアニメみてぇなぁ

なにかビッグイベントとか起こんねぇかなぁ。

たとえば教室に不審者が入ってくるとかw

そして俺が好きな子を守って決め顔でその子に告白するとかね


「キンコーンカーンコーン」

「校長先生北館の二階に荷物が届いています。確認しにいってください。


クラスの空気が変わった


そう。この放送は学校の関係者だけに教えられている不審者がきたという合図だ。

しかも俺がいるここはその放送であった階ではないか。

(もしかして不審者俺の教室にくるんじゃね?!)

こんなチャンス人生でもう絶対にない。俺の教室に不審者がきたら俺が相手するのになぁ。


「ガラガラッッ!!」


(?)


教室の扉があいて不審者らしき人物が入ってきた。

それは不審者の放送をされてから数秒だった。

扉の前を机やイスで固定とかそんな余裕はなかった。

しかも先生はプリントをとりに職員室に行っていたためいない。

生徒しか教室にいなかったのだ。

(ビッグイベントきたー!!)

俺の頭はそのことしか考えなかった。

俺の時代がついに来たと思った

不審者は教卓の前に立ちこう語った。


「この教室にいる誰かを一人殺す。

 だれを殺すかはお前らで話し合え。

 教室から出ようとしたらお前ら全員を殺す。」

 もちろん学校の外には俺の仲間が待機している。お前らはここから逃げれない。」


俺が今まで妄想していたイベントよりも結構ことは重そうだ。

でも、ここで俺がこの不審者を倒したら一気にクラスの人気者になれんじゃね?


「一人選ぶだけだ。さっさと選べ」


クラスの奴らは完全におびえていた。


「なんだ?貴様」


「どうもこのクラスの救世主メシアです」

「間違えました。どうも田中かずまです」

俺は教卓に立っている不審者の目の前に行った。

「救世主とメシアの意味は同じだ。まぁお前が死ぬんだな。」

「俺はまだ死にたくねぇ!!!」

不審者に殴りかかった。


その時


グサッ


(え?)


俺はナイフで刺された。確実に致命傷を負うえぐれ具合だ。

(あぁ。これは終わったかもな.....)

不審者が教室を去っていく....


(畜生、おれがもっと強ければ)


刺されたあとにいろいろと感情が込み上げてきた。



(なんだ?走馬灯ってやつか?)

今までの記憶がよみがえってくる。

小学校のころ、好きな子に告白せずに卒業して中学離れたこととか、

中学一年生の時いじめられて不登校になってからずっと引きこもってこの高校に来たとか。


俺、ほんとにつまらない人生送ってるな...w

今更もっとなにかしておけばよかったとか思ってしまう。



やばい、視界が遠のいていく。

自分でもすぐに死ぬことがわかった。

(俺、もう死ぬのか?死にたくねぇなぁ)

体が思うように動かない。 もう終わりは近いようだ。

もともと夢もなにもない人生。もう終わっていいか....

その時ちらっと不審者の背中から何か見えた。



(なんだ?あいつ、服の中にへんな勾玉もってやがる。)



それを最後に俺は死んだ。







はずだった。






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