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チャレンジスタート

「いやまあ、あの時は先輩がモブさんだと思わなかったし……」

「確かに言わなかった俺も悪いけど……」


 はっきり言って、ストリーマーとかダンジョンハッカーとしてのキャリアは東条君の方がはるかに上である。ついでに言うとルックスと身長も上だし、女性経験とかも上だろう。恐らく俺が勝っているところは年齢くらいである。


 そんな存在が敬語を使って話しかけてくるのは、やはり違和感がある。むしろ逆に俺の方が使わなきゃいけない気がしている。


「普通に接してくれた方が、お互いやりやすいと思うんだけど」

「……! 分かりました!」


 俺がそう伝えると、東条君は感極まったように言葉を詰まらせる。いったい彼の中で俺はどういう存在になってるのだろう。変に期待かけられたりしたらいやだなあ。


 そんな事を考えつつ、俺は出入りし直したことでストレージに引っ込んでいたモビを再び呼び出して、探索に向かわせる。行く途中でASAブラスト用の魔石も回収しておこう。


 AR表示される採取ポイントをいくつか回って、水晶系の素材や氷属性を帯びた鉱石を収集していく。ユキテンゲをもしテイムできれば、ここら辺が素材になったりするのだろうか。


「キュイッ」


 そんな事を考えながらピッケルを振るっていると、モビがマップ情報を持って戻ってきた。


「……うん、よし。東条君、ボス部屋はこっちだ」

「テイムモンスターってほんとに便利、だな。ちょっと触ったりとかしても良いか?」


 東条君は所々突っかかりながらも、以前の通りの口調に戻ってくれた。俺は彼の希望に沿うように、肩に飛び乗ったモビを抱いて、東条君に差し出してあげる。


「良いよ、はい」

「キュ……?」

「うおぉ……これがテイムモンスターの手触り」


 何が起きているのか分からない様子のモビと、初めてテイムモンスターを抱いて震えている東条君。両方とも見ていてなかなか面白い。


 彼はその感触をひとしきり楽しんだ後、モビを解放してくれる。それが肩までかけ上ってくるのを待ってから、俺たちはダンジョンの中心部――ボス部屋へと向かう。


 一応道中でステータスの確認を済ませておく。弱体化を狙わないなら、火属性の武器は使えないし、素のユキテンゲと戦うことになるので、持ち込むアイテムと装備は確認しておくべきだ。


 まずは防具は今までと同じものを使うとして、武器は毒の追加効果があるベノムスティング。識別票のストレージには魔石が三つ光っており、ASAブラストの発動条件は満たしている。あとは使い捨てカイロを身体の末端や体幹部分に張りつけて、身体が強張らないように対策をしている。ある程度の冷気は防げるものの、それを貫通してくる冷気にはやはり対抗手段が無ければ。


「じゃあ、先輩、準備は良いか?」

「うん、行こう」


 確認が終わったところで、丁度ボス部屋に着いた。俺たちは頷きあって、両開きのボス部屋の扉を片方ずつ押し開いた。

里帰りするので明日明後日は休載です。


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