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なんか君、違くない?

「今日はこれくらいにしておくか、配信終わる」


『え、二回しかやってなくない? 疲れてんの?』

『たしかにドロップすぎてモチベ保つのきついもんな』

『ちくわちゃんの配信まだやってるから見に行こうぜ』


 ボスを倒して静かになったユキテンゲのダンジョンで、俺は配信画面を閉じる。ユキテンゲが冷気を発生させているようで、倒した瞬間からゆっくりと気温が上昇し始めているのを感じる。


「さて……」

「キュ?」

「グゥォ?」


 俺が声を漏らすと、モビとマンダが反応する。


「あと一回、ユキテンゲに挑戦するか」


 火属性魔法のマスタリーは、何とかさっき3に上がったところだ。威力も上昇しているし、ASAブラストと併用すれば、四人いなくても討伐は可能だろう。


「キュイキューイ!」

「グゥオオッ」

「あ、マンダはお休みな」


 ボス部屋の入り口に戻ったところで、まだまだダンジョンで遊べると思ってはしゃいでいた二匹に声を掛ける。


「グゥゥ……」

「またデカいダンジョン攻略する時は頼むからさ、我慢してくれよ」


 あからさまにしょぼくれたマンダを撫でてやりつつ、ストレージへ帰還させる。そう、今回は試したいことがあるのだ。


「キュッ!」

「お待たせ。ごめんね、仕事の後なのに」


 モビの先導でダンジョンの外に出た俺は、そこで待機していた相手に声を掛ける。


「何言ってるんですか。むしろ頼ってくれてありがたいっすよ」


 東条君はサングラス型のARデバイスを掛けてにっこりと笑った。


「――で、試したい事っていうと、新しい連携とかですか?」

「うーん、なんというか、いわゆる縛りプレイ?」


 ダンジョン最後の更新を待ちつつ、俺は東条君に今回の目的を話す。


 ユキテンゲは火属性の攻撃や熱気にしばらく晒されると、動きが鈍くなる。そして、そのお陰で倒しやすくなるのだが、それをせずに倒す事でドロップ品が変化するのではないか、という推測を検証したいのだ。


「なるほど、確かにそれはありそうですね……でも、弱体化なしのユキテンゲってかなり強いですよ?」

「うん、だから付き合ってもらおうと思って」


 マンダの熱気と俺の火属性魔法で弱体化させれば、ソロでも倒す事ができる。だが、弱体化なしだと攻撃を当てるのも至難の業だ。とてもじゃないが一人で挑むことはできない。


「今日の配信でもやろうかと思ったんだけど、東条君が頻繁に俺たちのチャンネルに出るの良くないでしょ?」

「う……うーん、正直及川マネージャーに黙っとけばなんとかなりそうではあるんですけど」


 いや黙ってやっちゃダメでしょ。俺はツッコミを入れようとしたが、そこで丁度ダンジョンの更新が終わった通知が届いた。


「あ、あとさ、気になったんだけど」

「? なんすか?」


 ダンジョンに入場しつつ、先程からずっと気になっていたことを確認する。


「なんか……口調違くない?」


 カリスマストリーマーの東条匠馬ではなく、フリーターの東野匠でもなく、モブ二号でもない。腰巾着系後輩な口調の彼に俺は困惑していた。

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