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ごめんて

「……とりあえず、状況は分かった」


 東野くん――いや、もう偽名で呼ぶのも変だから東条君で良いか。彼は愛理と紬ちゃんと自己紹介を交わしたところで、そう言って頭痛を堪えるように手を頭に置いた。


「とりあえず、目標としては一か月後かしら。そこで四人でファフニールを倒せるかどうか判断しましょう」

「え、ちょっと待って、一か月であんな強そうな奴に勝てるようになるのか?」


 柴口さんの提案に、俺は思わずそう返していた。


「ちくわちゃんねこまちゃんモブ君、それに東条君が加わってくれるなら大丈夫よ。それに、ダンジョン内での上達は外よりもずっと早いの、あなたも知ってるでしょ?」


 そう言われてみれば、槍の扱いだって身のこなしだって、大体二週間くらいでマスタリーがLv5になる頃には、それなりに板についてきていたような気がする。


 古武術とかそういうのの体捌きがどれくらいで身に付くかはわからないが、まあ二週間で身に付くという事はないだろう。そう考えると、確かに上達は早いように思える。だが――


「って言っても、昨日見せて貰った動画の人たちと並べるかどうかくらいだろ? それで挑めるとはとても思えないけど」


 そう、マスタリーの壁「Lv7」である。Lv8とLv9が熟練者である証拠と言うくらいなのだから、あのタコ殴りにしていた大勢の人たちも、最低でもLv7は持っているはずだ。


「あ、そこはね、私と優斗さんで何とかなると思う。ファフニールには雷属性魔法が通るし、モビちゃんのASAブラストなら鱗も切り裂けると思うから」


 俺の疑問には、紬ちゃんが答えてくれた。


 ということはあの上空から火を吐いて来るパターンの時は紬ちゃんの魔法に任せて、降りてきたところで俺の攻撃を叩きこむ、という感じだろうか。愛理の双剣とか東条君の大剣も、クリスタルゴーレムくらいの装甲相手ならなんとか戦えそうだし、それで行けば何とかなりそうだな。


「そうか、じゃああとは熱気対策だけど――」

「あ、ちょっと待て、そうか、コラボするって事はモブさんと一緒にダンジョンに潜れるって事か!?」


 ファフニール対策の話を進めようとしたところで、東条君がそのことに思い至ったようで、俺の話を思いっきり遮った。


「一緒に潜れるも何も、東条ちゃんもう一緒にダンジョンボス倒したんでしょ?」


 柴口さんが「何をいまさら」とでもいうように、東条君に話す。愛理も紬ちゃんも彼がなぜ今そんな事を言いだしたのか不思議そうだった。


「え? いったいどういう……」

「あー、その、それなんだけど」


 そして俺は言うタイミングを完全に逃していた事に気付く。


「先輩、何か知ってるのか!?」

「知ってるというか……」


 ちらりと三人を見ると、見事に三人とも頭を抱えていた。いや、ごめんって。


「俺……なんだけど」


 東条君の方を見ないようにして、俺は識別票をかざす。そこにはモビとマンダのステータスが表示されていた。

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