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映える低級、映えない上級

『まあ普通は無理ってなるよね。いちおう上級のダンジョンハッカーになってくるとソロ討伐とかするらしいけど、あんまり動画であげてる人はいないかな』


 俺の絶望的な感想を受けて、愛理は激励するわけでもなく、共感を示す。初配信でエルダードライアドに挑もうとした時の反応を鑑みるに、どうやら本当に難しい討伐らしい。


『うーん、参考になりそうな動画があればいいんだけどね』


 紬ちゃんが愛理に続いてそう呟く。俺はその言葉を聞いてふと疑問に思った。


「っていうか、上級ダンジョンハッカーって全然聞かないけど何で?」


 そう、初級のダンジョンハッカーはそれはもうたくさんいるわけだが、中級となるとほとんどおらず、上級ともなるとストリーマーとして日本で活動しているグループは一つしかないのだ。ダンジョンストリーマーが流行っているというのに、これだけ少ないのには何か理由があるのだろうか。


『それは私が教えてあげるわね』


 柴口さんが俺の疑問に対してすぐに反応してくれる。


『それは難易度が上がるほどに映像的に映えない戦い方になるし、単純に難易度が高すぎて人がいないっていう二つの理由があるの。だから実力的には中級者向けダンジョンのボス討伐ができるストリーマーでも、初級ダンジョンにしか潜らない人たちもいるわ』

「へー」


 なるほど、確かに映えを意識するなら、いろんな初級ダンジョンのボスを鮮やかに倒した方が見た目はいいし、さっきのファフニール討伐成功動画みたいに、大勢でボコボコに殴るような、見た目的によろしくない戦い方をわざわざする必要もないのか。


「そう考えると東条君に提示された条件ってかなり難しいですよね?」

『難しい……っていうか無理、じゃないかな?』

『うん、私も東条さんを諦めさせる口実なのかなって思ってた』


 愛理たちの反応を聞いても、あの及川っていうマネージャーが提示した条件は無理だという考えが頭をよぎっていく。


 だけど、俺はそれだけじゃないような気もしていた。


「うーんどうなんだろ、意外と諦めさせる口実じゃなくて、本当に東条君ならできるって思ってるのかも」


 なんせ、あの時はダンジョンハッカーとして活動できないなら事務所をやめるとまで言っていたのだ。事務所をやめる選択肢を選べる人間に、不可能なほど高難度の条件を提示するだろうか?


『それはあるかもしれないわね、ウェブプロの東条君って深河プロのねこまちゃんとかちくわちゃんみたいなポジションだし、信頼もあついのよ』


 なるほど、及川さん自体が東条君を過大評価している可能性か……そんな事を考えていると、メッセージアプリに通知が届く。


「あ、ごめん、なんか通知」


 そう言って通知の内容を見ると、東条君からだった。


――明日、俺がバイト終わった後、近くのファミレスで作戦会議な。


「……」

『優斗? 誰からだった?』


 愛理の問いかけが聞こえているが反応できなかった。どうやら彼は本気でファフニールを倒せると思っているらしい。

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