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ん?

 治療を終えた俺たちは、ダンジョンの入り口まで戻ってきていた。腕が折れていた時はどうなることかと思ったが、東野くんが回復属性の魔法に適性があってよかった。


「何とか戻ってこれたね」

「ああ、素材はそこまでおいしくはなかったが」


 東野くんはそう言いつつサングラスを外してダンジョンから帰還する。俺の方も眼鏡を外して帰還要請を出して、報酬素材をチェックしながら帰還するのを待つ。


 手に入った素材はこんな感じだ。


・水晶塊 四個

・エネルギー凝晶 三個

・水晶核の破片 二個

・砕けた岩塊 五個

・真球の水晶 一個


 一番最後のは、どうやらレアドロップ素材なのだが、あのゴーレム相手に周回して装備を作る気には、とてもなれなかった。せめて回復魔法を使える状態か、正攻法を知った状態にならないと、毎回腕をポキポキ折る羽目になるのだ。できればここのボスとは金輪際関わりたくない。


 そんな事を考えていると、ダンジョンの外に転移が終わり、俺と東野くんはロッカーへと戻って、預けていたものを取り出して、ダンジョンの出入りを管理している施設――ダンジョンゲートを後にする。空は秋晴れという感じで、周囲の木々や風からちょっとだけ冬の気配を感じるものの、まあ概ね穏やかな天気だった。


「なんだ、まだ三時にもなってないのか」

「そうだね、じゃあちょっと喫茶店でゆっくりする?」


 時計を見てそう言った東野くんに、俺は軽い気持ちで提案してみる。まあ僕の方も、クリスタルゴーレムは本来どういう倒し方をするものなのか聞いてみたかったし、お互いに都合がいいだろう。


「そうするか、ここから一番近いところだと――」


 スマホでマップを開こうとした東野くんだが、物凄くいいタイミングで着信音がなった。それと同時に彼は顔をしかめて、通話を切る。


「でなくて大丈夫なの?」

「ああ……ちっ、昨日の今日で連絡してきやがって」


 そうこうしているうちに、また着信音が鳴り響く。どうやら電話の相手はどうしても東野くんと話がしたいらしい。


「……」

「出てあげたら?」


 東野くんはノータイムで着信を拒否するが、電話をかけてくる方も意地になっているのか、すぐに掛け直してくる。これではもう着信拒否にするか電話に出るしかないだろう。


「はぁ……なんだよ、いつもの話か?」


 電話口で、まあまあ聞き覚えのある声がわーきゃー騒いでいるのが聞こえる。多分及川っていう名前のマネージャーさんからの電話だろう。


「あーもー、なんなんだよ……分かった分かった。じゃあいつもの喫茶店で待っとけ」


 東野くんの電話が終わると、彼は俺に向き直って手を合わせてきた。


「悪い、先輩! マネージャーと会うから、その……」


 そこまで言われて、俺は用事が入ったからこれからの予定はキャンセルになる。という事だろうと思った。


 まあ、別に構わない。クリスタルゴーレムもネットで攻略動画を見ればいいだけだし。そう思って俺は、別に構わない旨を伝えようとそれを口にした。


「――一緒に付き合ってくれないか?」

「いいよ別に――」


『ん?』


 俺たちはほぼ同時に言って、同時に疑問符を浮かべた。

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