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息抜きゲーム配信

 結局あの後、東野君からは色々と根掘り葉掘り聞かれて解放されたのはかなり遅い時間だった。


 俺はコンビニ弁当を買ってから家まで帰り、着ているものを脱いでシャワーを済ませて部屋着に着替えると、時計は一〇時を指していた。


 ずいぶん遅くなっちゃったな……俺はそう考えながら、割り箸を片手にストリーミングサイトをパソコンで開く。今日は珠捏ねこまの雑談配信があるはずだった。ちくわとも仲良くなったのか、突発的に協力ゲームで遊んだりもしているらしい。


 飯を食べながら彼女のチャンネル「ねこまチャンネル」のページから配信画面を開いて、開始を待つ。正直なところ、雑談配信までチェックするのは面倒くささが勝ってしまうのだが、見ていないとねこまちゃんの機嫌が悪くなるので、毎回見ることにしている。なんだろう、後方彼氏面とかそういう感じに近いんだろうか。いやむしろ保護者面かもしれない。


『……あ、映ってる? 見えてる?』


 あれこれ考えていると、イヤホンから聞きなれた声が聞こえてくる。


「きこえてるよー!」

「ねこまちゃーん!」

「きたーーーーー!」


 彼女の呼びかけに、みんなが次々とコメントして、色枠のあるコメントがいくつか流れていく。


『あ、にゃん太郎さんこんばんはー、鯖缶さんとじゃしーさんもこんばんはー』


 色枠のコメントは「スパコメ」――いわゆる課金コメントである。青から虹色まであり、最高額の虹色はなんと五万円から一〇万円を課金することでコメントできる。実に一週間フルタイムで働いてようやく払える金額が、たった百文字ちょいのために流れていくのは圧巻である。


『それでねー今日はね、ちくわちゃんとゲームしようと思って』

「え、また?」

「仲いいんだね!」

「事務所に参加してからはいいお姉さんって感じだもんね」


 コメントはほぼすべてが肯定的なコメントで、滝のように流れている。その中でも赤色や黄色のスパコメが流れていき、俺はこっそりとこの配信でいくらの金が動いているのかカウントしようとして、あまりの頻度に諦めた。どこからそんな金が出てくるんだ君達。


「あ! さっちんさん、すけとうだらさん、ノブさんありがとー! スパコメしっかり読んでおくねー」


 コメントをした人の名前をしっかりと読み上げつつ、ねこまは通話アプリでちくわを呼び出す。ビデオ通話でつながっており、ちくわの顔が左下に表示された。


「飼い主殿のみんな―! 猛犬系ストリーマーの犬飼ちくわだよー!」


 そう挨拶をして笑顔を振りまくと、彼女はゲームのコントローラーを高々と持ち上げた。

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