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はじめに
これは、ある神様がつくった世界の話。
不完全で、歪で、どこかおかしい。
それでも、神様はこの世界が大好きで。
つくって、こわして、つくって。
嫌になって、投げ出して。
それでも世界が愛おしくて、諦められなくて。
神様自身すらも話の一部になるまで作り続けて。
足りなくなって、継ぎ足して、引っ張り伸ばして。
ツギハギだらけで、バラバラ。
そんな風にできたこの世界と、神様の話だ。
どうか、そんな世界の話を、君も愛してくれたら嬉しい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。