マークレイと牧師と子供
マークレイは休みの間もトレーニングをしていた。
それは前にやった禊やもっと困難に負けない強さが欲しいからだった。
クラビ達に見えないよう城の端でパンチやキックを繰り出した。
「はあ、はあ」
必死だった。
自身の過去と向き合い、罪と迷いを払しょくしようとする。
「皆優しいからな、過去の俺の罪は気にしないと言ってるけど、客観的に見ればどうなんだろう。神が見ているのなら」
そこへ牧師らしき男性が来た。
「トレーニングに精が出ていますな」
「貴方は?」
「デュプス城の礼拝の為に来ています」
「そうか、城では礼拝があるんだっけ」
「兵士の方ですか」
「いえいえ、僕は旅人で客なんです。もう明日にでも出ますが」
「何か悩みを抱えている様に見えます」
「凄いですね。分かるんですか」
「私ではなく神が見ているのです」
「そうですね。ちょっと気にしている事があって払しょくしようと必死に」
二人は近くに座った。
「僕は昔悪い事を多くしてその後教会がかばってくれまともになれました。貴方たちの様な牧師に」
「そうですか」
「でも、今一緒にいる仲間達や多くの人に迷惑をかけて本当に許されているのか」
「許される時が来るはずです。今はまだでも、貴方も周りの人も神も」
「ありがとうございます。とても参考になりました」
その夜マークレイは夜の風に当たりたく外出した。
「はー、涼しいな」
と思うと八歳位の少年がうろうろしていた。
マークレイは声をかけた。
「君、迷子かい? 親は? 危ないよ夜一人は」
少年は答えた。
「親はいるよ。ちょっと人生に疲れて悩んで涼みに来た」
「はあ? 人生に疲れたって」
「子供にも悩みはあるのさ」
二人は移動し縁に座った。
「お兄ちゃんもなんか悩み?」
「ああ、まあな」
少年は言った。
「俺ね、リーダーって言う物に疑問感じてるんだ」
「え?」
マークレイは自分の事を当てられた様だった。
「友達のグループでリーダーの子が威張るんだ」
「……」
昔の俺みたいだ。
とマークレイは思った。
「それでさ、面白くないからもっと真面目な人にリーダーやってほしいんだよね。リーダーって皆に優しくなきゃだめだよね」
「そうだな。優しくて皆の面倒を見れればいいな」
「僕にはリーダー無理だけど」
「意外と向いてるかも知れないぞ。やってみればいいんじゃないか?」
「うん、ありがとう」
マークレイは優しく答えた。
「お兄ちゃんも、真面目で優しいリーダーを目指してるよ」
「頑張ってね」
「じゃあ夜だから帰ろうか。俺が送っていく」
そしてマークレイが城に帰るとボジャックは出迎えた。
「どこに行ってたんだ?」
「すまない。迷子の子供を家に送ってたんだ」
「そろそろ寝る?」
「あ、俺トレーニング、いや今日は寝るよ」
そしてマークレイは十字架のペンダントに祈り床に付いた。




