再度の降臨
2024年2月8日改稿しました。
「そのバリアを破壊する!」
コプロサスが火炎を口から吐きクラビのバリアを襲った。
しかしバリアは傷つかない。
そのバリアは恐らくエネルギーを放出し続けて作っているはず。
長時間は持たんだろう。
ならば食らわせ続けてやる。
肺活量の限り火を吐き続け、バリアが解除されるのを狙い待つコプロサス。
しばらく火炎は続く。
しかしバリアは減っていった。
チャンスだ! とコプロサスは思った。
「勇者の魂・超雷撃!」
クラビは今度は手から凄まじい雷撃を出した。
コプロサスの電撃を押し返そうとする。
火を吐きすぎていた事もありコプロサスは押された。
そしてクラビの雷撃が押しかった。
「ぐあ!」
コプロサスはダウンした。
「コプロサスがダウンした!」
「初めて見た!」
「ぐ、ぐう! 私がこんな奴に! 神のふりをしているような奴に!」
コプロサスは我を忘れて襲い掛かろうとした。
ところが今度はクラビの手から連続で小さめの雷撃が高速で何発も射出されコプロサスの動きを止めた。
「ぐああ!」
一発二発ではない何発も突き刺さる。
皆期待で騒然とした。
「コプロサスが、神のコプロサスが苦しんでいる!」
「やっつけられる!」
その瞬間クラビの体から力が抜け始めた。
天使の羽根と輪っかが消え始めた。
「どうなってるんだ?」
スタグラーは言った。
「やはり変化が完全じゃなかったんだ」
たちまちの内に超然とした雰囲気もなくなり普段のクラビに戻っていく。
「しめたぞ!」
コプロサスは起き上がった。
そこへ突如、である。
デュプス神は現れた。
コプロサスの前に立ちふさがった。
「貴様は!」
「デュプス神様! 俺達を助けてくれた」
デュプス神は口を開いた。
「クラビ君、君はもう一度神に近い姿になる事は出来なくなった。だが私は君を人間としての最強の存在にする」
クラビは何故か最初の使用人の姿と最初に持っていた銅の剣を手にした。
「それは私が与えた神の武具だったのだ。
銅の剣は光り輝く剣に、コットとブレーは鎧になった。
デュプス神はクラビに言った。
「行くんだ!」
「おのれ!」
クラビはコプロサスをパンチで吹き飛ばした。




