人間以外になれるのか
しかしスタグラーは皆が行こうとするのを止めた。
これにボジャック達は戸惑った。
「何で止めるんですか?」
「それは、君達が危機に陥ればクラビはそれを気にして精神集中を止め、君達を助けに入るだろう。だがいまそれをやればせっかくそれまでクラビが力を溜めたのが無駄になってしまうんだ。だから私1人に任せてくれ」
「で、でも、貴方一人で食い止められるんですか」
「無理に決まってるじゃないですか!」
「私が責任を持つ」
「……」
しかしボジャックは言った。
「今戦わないで、いつ戦うって言うんですか。俺はクラビを命を懸けても助けたい。でも俺がピンチになってもクラビは助けなくていい。足を引っ張るのは嫌なんだ」
「俺も同じ気持ちです!
「俺も!」
ゾゾ、ベルス、ミッシェル、シヴァ、マークレイが続いた。
「全く聞かない連中だ。だが、マリーディアがやめておくんだ。彼女に何かあればそれこそクラビが」
マリーディアは答えた。
「わかりました。私は祈っています」
「行くぞ!」
ボジャック達は捨て身の覚悟で技を繰り出した。
「神地人合力2段切り!」
「伸縮跳体弾、其の三撃!」
ベルスは叫ぶ。
「ホーリーランス!」
マークレイはさらに新しい技を出した。
光閃掌の様に剣に勇者の魂を付加させ威力を上げる
「光閃切断!」
凄まじいパワーだった。
しかしそれら全ては簡単にコプロサスに跳ね返されてしまった。
「まだ、やってやる」
ボジャック達は立とうとした。
コプロサスは笑った。
「そうか! 貴様らはクラビの為に時間稼ぎをしているんだな? ふふ、良い事を思いついたぞ」




