クラビの新技 コプロサス倒れる?
「では、私の真の姿をお見せしようか」
何と、コプロサスは部品の様にイカの顔を取り外した。
そして胴体から首と表情のない球体の様な顔が出てきたがそれはまるで芸術品の様な大きな顔に変わった。
それは太陽をモチーフにしたような球体の仮面に外側に向かって太陽の絵の様に髪の毛の様な物が何本も伸びた姿だった。
「くっくっく」
マークレイは嫌悪した。
「気色悪い奴だ、今度こそ本当の正体なんだろうな」
「勿論だよ」
コプロサスは悪びれず答えた。
マークレイは続ける。
「あんたも仮にも戦士なら相手に真の姿を見せるのも礼儀ってもんじゃないのか?」
「これは失礼? そう、この顔は私が憎む太陽を被った仮面なのだよ。私は暗黒の神だから光や太陽は嫌いだ。だから私は苦手な太陽の仮面を顔に付け逆に自らの力にしたのだ」
クラビは腑に落ちなかった
これが、コプロサスの本当の姿?
コプロサスは言った。
「私が憎んだ、そして受け入れ自分のものとした太陽の光受けてみよ!」
凄まじい光を発した。
「ぐわ!」
「まるで太陽の光に燃やされるみたいだ!」
「しかも眩しくて目がくらむ」
コプロサスは発し続けた。
マークレイは苦しんだ。
「何て高温と眩しさだ」
「何とかしないと、だが目もくらむ。こちらが攻撃しにくくなる効果も考えている」
「それだけじゃない、光自体に物理的な強烈な圧がある。津波や衝撃みたいなものだ」
この圧で二人とも後ずさりした。
「前へ進めないほど強烈な圧だ。どんどん温度と明度は上がるし」
マークレイは確かに苦しんでいた。
しかしクラビはやはり違和感をぬぐえない。
この程度の攻撃で真の力、なんだろうか?
「クラビ、埒が明かない、一気に前へ出る技を出すぞ」
「あ、ああ」
マークレイは言った。
「目が眩むなら閉じて、気配で相手を掴めばいい」
コプロサスはまたさらに強烈な光を発してきた。
「ぐあ! こうなりゃ目をつぶるまでだっ!」
マークレイは剣に勇者の魂を宿らせ飛び掛かり切りかかった。
顔の仮面に傷がつく。
「顔なのか仮面なのか分かりにくい奴だな!」
怒ったマークレイは光閃掌をさらに左手で顔に叩き込む。
コプロサスはのらりくらりとした反応をする。
「クラビ! チャンスだ!」
クラビは応えた。
「よし、新技だ」
クラビは構え詠唱した。
「勇者の魂・火柱撃!」
コプロサスの周りに複数の火柱が登り体を焼く。
「勇者の魂・爆炎撃!」
今度はコプロサスの体のあちこちを爆炎が襲った。
「行くぞ、ハイパー射出型光剣」
射出型光剣を非常に幅広い大きさで放出した。
光は剣と言うより放出型光線となりコプロサスの体を襲った。
ものすごい威力によりコプロサスの体は焼かれ倒れた。




