表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

202/223

コプロサスの不気味なる態度

「クラゲの化け物?」

 シンバスは言った。

「人間の体に頭がクラゲとはこりゃ悪の大将にふさわしい不気味さだぜ」


 しかしクラビはうなずけなかった。

 そうだろうか、確かに強そうで不気味だけど、最初に現れた時に感じた悪寒はこんなもんじゃなかった。

 もっともっととてつもなく、とても勝てないと思う程。


 コプロサスは言った。

「さて、どいつから片付けようか? 勇者からか? お仲間からか」


 クラビは毅然と答えた。

「俺一人で相手する! 他の人には手を出すな!」


 マークレイは言った。

「いや、俺はまだ何もしていない。それに皆に迷惑をかけた償いもしたい。俺も戦わせてくれ」


 クラビは答えた。

「わかった。二人で戦おう。皆さん、俺達二人に任せてください」


 コプロサスは答えた。

「よし、お前達二人の相手をしてやる。ただお前達が負けた場合そいつらはどうなっても知らんが」

「よし、行こう!」


「くらえ!」

 と言いコプロサスは電撃を撃って来た。

 一発目はクラビ、二発目はマークレイに。


 二人ともうまく避けた。

「悪いが弾切れはないぞ」


 と言う通り、コプロサスは何発も続けて撃って来た。

 全く疲れた様子がない。


 クラビは避けながら間合いを詰めて行った。

「行くぞ!」


 クラビは切りかかった。

 しかしコプロサスは持っている棒で迎え撃った。


 二つの武器がぶつかるとクラビの体に激しい電気が流れた。

「ぐあ!」


 クラビはダウンした。

 コプロサスは言う。

「ふっふふ、クラゲの電気は武器からも伝わるのさ」


「大丈夫か」

「大丈夫だ」


 クラビは疑念を抱いた。

 大した威力じゃない。こんな物なのか。

 「何か、様子見っぽくて今一打ち手が分からないな」


 クラビが言うとマークレイは答えた。

「よし、俺が様子を見てやる」


 マークレイは構えた。

「強砲撃!」


 マークレイの勇者の魂が大砲の様に手から発射された。

 前より相当威力が上がっている。


 これがコプロサスに直撃した。

 しかし、爆炎の中コプロサスは姿を現した。


 そして棒を持ち飛びかかって来た。

 マークレイは素手で受けようとした。

「光閃掌!」


 光閃掌で出来た膜の為、マークレイは電気ショックを受けずに済んだ。

 このため押されたコプロサスは吹っ飛ばされダウンした。

「今だクラビ!」


 クラビは構えた。

「勇者の魂・火炎撃!」

 クラビの勇者の魂は燃える火炎の様になり手から放出されアンドレイに襲い掛かり覆った。


 火炎を全て浴びると少し焦げた姿でコプロサスは出て来た。

「中々やるな」

 と初めてコプロサスは褒めた。


 ポートサスは喜んだ。

「二人の技がコプロサスに効いているぞ」


 アズロも言う。

「うむ。決して引けを取ってはおらん」


 しかしクラビは気がかりだった。

 この程度なのかコプロサスの力は……


 コプロサスは言った。

「よし、そろそろ顔を変えるか」


 そう言うと何とクラゲの顔が外れ胴体からイカの頭部が出て来た。

「今度はイカの化け物に?」

「イカになると水攻撃が得意なんでね」


 クラビは黙っていた。

「……」


  

   


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ