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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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ミッシェルの死闘と過去

 ミッシェルは五階で戦っていた。

 そしてジェネラル・スライサーの鋭い型の刃物のタックルを拳で受け止めた。

「……!」


 しかしミッシェルは少しきつそうな顔を隠せなかった。

 これをジェネラル・スライサーは見逃さなかった。


 右ひじのこれまた刃物のついた鎧部で攻めた。

 これを必死にミッシェルはかわした。

また攻めながら腰から剣を抜きこれでも攻めて来た。


 刃物を持たないミッシェルに対しジェネラル・スライサーは楽しむように攻めた。

 しかしミッシェルは避けるだけだ。


「どうした? さっきの様な防御膜だかで防いでみたらどうだ? ひょっとしてさっきの技は体に大きな負担がかかるのかな?」

「……」


「図星か!」

 ジェネラル・スライサーは体中の武器を使って来た。

 ミッシェルは何とかかわしていた。


 しかし剣が引っかかり服が破られ上半身裸にされた。

「はっはっは、武器も防具も失ったな」


「まだ俺にはスピードがあんだよ」

 超スピードで動き、相手のスキを突こうとする。

「ほう、忍者の末裔だったな」


 しかし、これも通じなかった。

 突然ミッシェルの全身を鋭い痛みが走った。


 何と背後を取ろうとしたミッシェルにまるでアルマジロの様に全身から棘を出したジェネラル・スライサーの鎧に刺さってしまった。


 棘は全方向に伸ばされ、腕や腹、胸を刺され切られてしまった。

「ぐぐ」

「あきれた根性だな。もう反撃力はないと思うか」

「あきらめの悪さと根性は誰にも負けないんでね」


 ミッシェルは意識が薄れゆく中、修行時代と孤児院時代を思い出した。


 忍者の里の捨て子のミッシェルは別の忍者に拾われ育てられ修行をした。

 兄弟子は二人、一人は厳しく、一人は優しかった。

 一人は幼い頃から忍者として鍛え、もう一人はよく遊んでくれた。


 この頃ミッシェルは通常の子供と比較にならない強さだったが子供らしい無邪気さを持っていた。

 そして預言者の勧めでクラビ達のいる孤児院に進んだ。


 最初はなよっとしていると陰口を聞かれた。

 しかし運動神経が良くかなり尊敬された。


 皆と楽しく遊んだ。

 忍者と言う事は隠した。


 マークレイはその頃皆に好かれるリーダーだった。

 ミッシェルは一歩引いていた。


 しかし、周知の通りマークレイは荒れだした。

 ミッシェルにも言った。


「俺の下に付け」

 ミッシェルは動じずしばらくマークレイの顔を覗き込みデコピンを入れた。

「あああ!」


「まだやる?」

「やりません。貴方がリーダーです!」


 しかしミッシェルは威張るつもりはなかった。

 この後窃盗団が結成されリーダーはミッシェルだが自分を抑えミッシェルはリーダーになった。


しかしある時ミッシェルは言った。

「もう、窃盗なんて止めようぜ」


 マークレイは言った。

「あんただって同調してたじゃないかよ?」

「同調じゃない。俺はお前らが辞めるまで待ってたんだ。時々釘刺しながらな」

「やだぜ」


「殴るぞ」

「うう」

 マークレイは降参しその後教会に行くようになり孤独から救われた。


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