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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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ジルバシュタインの最後

 しかし、安心もつかの間、さらに次元が開きジルバシュタインが出てきた。

 そして楽しみそうに降下した。


 一見あまり変わっていないように見えるが破損したカブトと鎧が治せていない。

 また鎧の下から見える傷もふさがっていない。


「キハエルを倒してもまだ俺がいるぞ。この前の借りは返させてもらう」

 しかしアイムは思った。


 あいつ、にやにやしてるけど息遣いが荒い。少し震えている。

「さあどうした? かかってこんのか?」


 しかし皆はどこか前程の怯えがない。

 ジルバシュタインの反応に対してもどう返していいかわからない。

「お前達に再度絶望を味合わせてやるぞ」


 しかしやはり一行にはどこか落ち着きがあり反応が鈍い。

 アイムは思った。


 やはりクラビがキハエルを一方的に倒した事でもう前みたいな恐怖を皆が感じなくなってる。

 強敵には違いないけれど。


 ジルバシュタインは叫んだ。

「だれだ! 出てこんのか!」

 アイムは思った。


 あいつがいら立っているのも珍しい。

 これも今まで見た事がない。


 「いいだろう! 俺から行ってやる! 目標は勇者一人だ!」

 叫びながらクラビに向かってくる。


 しかしクラビは体も目もそらさない。

「何故よけん? 吹き飛ばされたいか!」


 しかしクラビはぎりぎりの距離で最小限の動きでさっとかわした。

「え?」


 そのあまりの力の抜けぶりにジルバシュタインは脱力した。

「おのれ今度こそ!」


 と言い大ぶりのパンチを繰り出すが簡単にクラビはかわした。

「な⁉」


 クラビは言った。

「もうやめようこんな事。あんたじゃ今の俺には勝てない。キハエルとの戦い見てたんだろ? 少なくとも太陽光線のエネルギーが抜けるまではあんたは勝てない」


「ほざけ!」

 憤慨したジルバシュタインはパンチを繰り出すがことごとくかわされた。

 焦っていた。


 しかしジルバシュタインは言った。

「俺は貴様の太陽光線エネルギーが抜けなくても勝ってやる。この前の女神との合体技も受けてやるぞ」


 クラビは構えた。

 ジルバシュタインは乗ってきた。


 クラビはそのまま体当たりしてきた。

「何武器も持たずにか?」


 そして走りこんだ二人は激突したがジルバシュタインは吹き飛ばされた。

 ダウンしたジルバシュタインは現実が受け止められなかった。

「馬鹿な!」

 

 クラビは言った。

「もうやめましょう」  


 ジルバシュタインにはそれは憐みの目に見えた。

 これが気に障った。


 最後のプライドを傷つけられた。

「うおおお! これが最後の体当たりだ!」

 しかしクラビは迎え撃たずかわした。


 勢い余ったジルバシュタインは避けられたのに気づきUターンした。

 しかし再度体当たりをしかけようとした時にまたあの雷が直撃した。


 ジルバシュタインは黒焦げになって倒れた。

 皆は何とも言えない表情をした。   

 

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