勇者の奥義とサブラアイム軍侵攻
「六人の戦士と一体一で戦えだって」
「厳しい戦いになるな」
六人の戦士のコードネームの様な物が書かれていた
・爬虫魔人
・鉄壁の僧
・狂気のピエロ
・惨殺凶器男
・最強魔術師
・大巨人
ジェイニーが言う。
「どんな奴なのか分からないけど、何か不気味な名称ね」
「コンビネーションも大事だけど、俺達一人一人が強敵を倒せるまで力をつけないと厳しいよ」
シンバスは言う。
「私達もアンドレイの部下にさらに強力な戦士がいる事は知っていた。だから一人一人の力を付ける事を重視した訓練を立てたんだ」
アズロは言った。
「私は『勝つ』だけでなくこの戦いで君達が『生き残る』事が出来る為に鍛えたい。犠牲者が出れば皆が幸せに終わる事は出来なくなる」
ゾゾは聞いた。
「それならば、『勇者の奥義』等を教えて貰えるんですね」
「うむ。だがとても習得は大変だ」
「大丈夫です」
ゾゾは再度聞いた。
「後もう一つ聞きたかったんですが『勇者の魂』って神と会った事がある人しか使えないんですか?」
「使えない事もない、ようだ」
ミルダは説明した。
「ボジャックも使っていたように鍛錬次第ではそれに近い事も出来る」
アズロは更に詳しく言う。
「勇者の魂は人間が内在的に持っている力と神に祝福された力を合わせた物だ。だから努力だけでは神の力の方がない為、言うなれば人力の力とでも言うべきかな、は少し勇者の魂より威力が劣るんだ」
シンバスが補足的に説明した。
「つまり精神エネルギーとか気功とかが神の祝福と合わさって力になる為それが無限の力を得る」
ミルダは言う。
「今神の力を受けたはクラビ、マリーディア、マークレイ、シヴァ、受けてないのがミッシェル、ボジャック、ゾゾ、ベルス、ジェイニーだ」
ゾゾは聞いた。
「じゃあ祝福を得ないと得ている人に比べて劣っちゃうんですか」
「完全には分からないがそうかもしれん」
ゾゾは誓った。
「そんな、でも俺は諦めない! ボジャックさんだってそう言うはずです、ならば俺は修行して強い魂を得て見せる! だから勇者の奥義を!」
「分かった」
「再び修行が始まった。
ゾゾはオーラが出ているアズロに再び挑む。
「私と戦い掴むのだ」
「はい!」
ゾゾは挑む。
「ぐあ!」
しかしアズロのオーラを纏った剣に跳ね返された。
「この剣を押し返せるようにならんとまずい」
そしてしばらくしてマリーディアになった。
「今度は勇者スキルの一つの防御法を教えよう」
アズロの前にバリアのような膜が出来た。
マリーディアは以前操られた時に出した舞うような剣の奥義を出した。
流れる様に剣がアズロの膜に当たるがそれを破る事は出来なかった。
「もう一度」
マリーディアは舞う奥義を出した。
「聖なる息吹!」
と叫び左手から射程距離の短い勇者の波動を出した。
「君は神に選ばれている。勇者の心を持っているからだ」
「マリーディアさんの方が俺より勇者に近いのか。でも俺は強くなって見せる」
アズロは言った。
「よし、もうすぐ終わりにしよう。明後日はクラビ達も合流できる」
そして場面は代わりサブラアイム城内部。
ワインを片手にアンドレイが座って肘を付いている。
六人の戦士が集まっていた。
「くっくく、奴らは色々やっているが所詮は無理だろう。君達六人に勇者パーティは任せる。そして一足早く侵略工作を始めよう」
デュプス王国に隠れていたサブラアイム兵達が国民を襲い始めた。
道に入る旅人のみならず、町に入って戦士や魔法使いは人を殺したり建物に火を付けた。
「いいぞ、どんどん進めろ。勇者たちを動揺させる材料になる」




