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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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アズロの過去と悪の果たし状

 初日は怪我しているクラビ、ボジャック、ポートサス、ミッシェルは除外したメンバーでやった。


 スタグラーはコーチとなる。

 しかし筋力トレーニングは想像を絶していた。


 岩で作ったバーベル、ダンベルを何回何十回と持ち上げたりスクワットも数百回、拳を出しながらの正拳突きを三百回やり気合を入れたり腹筋、腕立ても勿論やる。

 懸垂をしたりマットの上で一回転ジャンプさせたりなど。


 騎士団に所属するベルスもこんな修練は本当にきつかった。

 ジェイニーは気を失いそうだ。


 気力だけで付いてきている。

 持ち上げられない事もある。


「ジェイニー脱水症状起こすんじゃないか」

 マリーディアもかなり際どい。


 しかし前にポートサスがしごいた時の様に鬼の様な言い方をしているのではない。

 ミルダやシンバス、アズロは優しく厳しい内容を「はいやって」と言う感じで言う。


 ポートサスからももう少し優しく言う様に、との通達があったからだ。

 皆泣きそうだった。


 しかし脱落者はいない。

 これからアンドレイ達、さらにクラビでも逃げるしかなかったコプロサスと戦うのだ。

 これで最後の戦い、また国中の命運がかかっている。


 邪神に生半可な覚悟で戦えるわけないと言うのは分かっていた。

 自分の身を守り生き残る為でもあるのだ。


 とはいえ後九日で本当に変われるのか、アズロ達は何を考えているのかと言う疑問もある。

 しかし信じるしかなかった。


 そしてアズロとの手合い。

 アズロはベルスと向き合った。


 ベルスは攻撃したが軽く払われた。

 攻撃を再度したがこれも駄目だ。


 しかもアズロは足が動いていない。

 トレーニングの疲れでベルスははあはあ言った。


 しかし言い方は独特の優しさがありスパルタでなく相手を受け止める感じだった。

 ベルスは帰って来た。

「どう言う強さなんだよあの人。前からあそこまで強かったのか」


 ゾゾは答える。

「いや、あそこまでじゃないすよ。めちゃめちゃ強くなってる」


 そして次はゾゾだった。

「はっ!」


 気迫を込め向かったがあしらわれた。

 諦めず続けるがまるで当たらない。

 ゾゾは疲れ始めた。


「というより俺達皆昔より凄いパワーアップしてるのに何故」


 少し休憩になり疲れながらも談話になった。

「どこでどんな修行をされたんですか」


「うむ、では言おう。実は私の元にもクラビ達と同様に神が降臨したんだ」

「えっ?」


 回想に入る。

 数年前道場から外に出たアズロの元に神の使いがアイムたちの様に突然現れた。

「アズロ師範、貴方はこれから勇者とその仲間達を育てる為今よりもっと強くなってもらわなければなりません。我々が力を与えますから修行の旅に出て下さい」


「何か良くない事が起きようとしているのか」

「実はアンドレイ王、そして邪神コプロサス達が暴れようとしています。このままでは戦争や侵略が起きます。それを防ぐ為戦士達を育成してほしいのです」


 回想を終わる。

「そして私は旅に出た。そして効果的に経験が入るスキルなどを使い大きくレベルアップしたのだ。私は簡単にさっき勝った様に見えるがゾゾはとてつもなく強くなっている」


 ゾゾは言った。

「俺達が弱い訳じゃなかったんだ」


 ベルスは言った。

「でも後たった九日間で強くなれるんですか」

「うむ。今日クラビは休みだが、修行の果てに会得した『勇者のスキル』と『勇者の魂』の使い方」、そして『勇者の奥義』を教える」


「え? 先生も勇者の魂に目覚めてたんですか?」

「神の導きでね。勇者の魂は使い方でとてつもない力を発揮する、それが最後の戦いのキーになるだろう」


 ゾゾは言った。

「そうか、勇者の魂が鍵なのか。でも俺やボジャックさんは神に会ってないんですよ。ボジャックさんはそこそこ使える様になったけど」

「それも教えよう。そしてクラビには『勇者の奥義』を教える」

「勇者の奥義」


 その時また矢が飛んできて壁に刺さった。

「誰だ!」

「いや、追うのはよそう」


 アズロが手紙を開いた。

「くっくっく、頑張ってるね諸君。これから最後の戦いだ。後九日で私達を倒さなければ戦争が間違いなく起きる。決戦はサブラアイム城、いやモンスターキャッスルで待つ。私が呼んだ悪魔の戦士六人が待っている。君達は一対一で戦ってもらう。それにメッサー・ディルゴとグラウトマンもいるが六人はその二人よりはるかに強いぞ。そして私とコプロサス様がいる。まあせいぜいあがき給え。アンドレイ」


「六人強敵が」

「皆が一人ずつ倒すくらいでないとエネルギーとかも足りなくなるだろう」

「幹部、いやそれ以上と一体一か」




  


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